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ハミルトンの最速ラップにエンジニアも困惑

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2019年7月18日 « アルファロメオ・レーシングのレスタがフェラーリ復帰へ | オーストラリアGPが2025年まで契約延長 »
© Dan Istitene/Getty Images
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ベストな状態をはるかに通り過ぎた使い古しのタイヤでルイス・ハミルトンがどうやってイギリスGPのファステストラップを出したのか、メルセデスのエンジニアたちでさえもまだ理解できずにいる。

今年から10位以内でフィニッシュし、レースのファステストラップを刻んだドライバーには1ポイントが与えられるようにルールが変更された。これにより、チームたちはレース終盤の戦略やアプローチを変えて、この1ポイントを手に入れようと工夫するようになった。

最も簡単な方法はレースの最後にフレッシュタイヤを履くことだ。そうすれば速いラバーと少ない燃料の相乗効果が期待できる。シルバーストーンでそれを実践したのがハミルトンのチームメイト、バルテリ・ボッタスで、彼は残り7周でピットストップを行い、ソフトタイヤで1分27秒406のタイムをたたき出した。

ところが、レースのファイナルラップでハミルトンは32周を走った後のハードタイヤで1分27秒369という驚異のタイムを残した。このタイヤが最後まで持つかどうか心配していたメルセデスも驚きのパフォーマンスだった。

「本当に正直なところ、32周使ったハードタイヤでルイスがどうやってファステストラップを出したのかは、われわれにもさっぱり分からないんだ」とチーフストラテジストのジェームス・ボウルズはメルセデスの『YouTube(ユーチューブ)』チャンネルで述べた。「利用できる中で最も硬いタイヤで、完全に使い古された状態だった。にもかかわらず、最後にファンタスティックなラップをたたき出してみせるとは。彼はよくやったよ。(どうやったのかは)想像もつかない」

「まさか32周したハードタイヤで彼がファステストラップを出すなど予想もしていなかったので、実際、われわれとしては最後に彼をもう1回ピットストップさせるつもりでいたんだ。フリーピットストップになる予定だった。後ろのバルテリはその時点でミディアムしか使っていなかったため、どのみちもう一度ストップする必要があった。レースではもう1種類別のコンパウンドを使用する義務があるからね」

「ルイスにはそれを想定し、フレッシュタイヤに交換してファステストラップに挑戦してもらおうと、ピットに呼ぼうと準備していた。だが、彼はタイヤの状態に非常に満足していた。それで最終的には彼をそのまま走らせ続けることにしたんだ。すると見ての通り、彼はタイヤの状態などお構いなしにファステストラップを出してみせた」

レース後、クリスチャン・トト・ウォルフはハミルトンのラップを見て、メルセデスが集めたタイヤデータが"少しばかばかしく"思えるほどだと苦笑した。

「32周したハードタイヤでファステストラップを出すなんて、とても驚きだよ。思わず笑ってしまうほどだ。エンジニアたちは日曜日の朝に、ファステストラップを狙いにいくのは道理にかなわないし、必ずしもそうする必要はないと示される。それなのに彼はこんなことをやってのけるのだから、データがばかばかしく見えてしまうよ。だが、全ては彼の能力が成せる業だ」

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