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すでに冷却問題解決に取り組み始めていたメルセデス

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2019年7月4日 « F1はレース改善の好機を逸したとフェラーリ | ガスリーに頭の「リセット」を勧めるレッドブル »
© GEORG HOCHMUTH / APA / AFP
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メルセデスはオーストリアGPで経験した冷却問題を解決できると自信を持っており、先週末にレッドブル・リンクで走り始める前からソリューションを求めて動き出していたことを明らかにした。

昨年から続いていたメルセデスの10連勝は、3位と4位でフィニッシュしたオーストリアGPで途絶えた。2019年の最初の8戦で全勝したメルセデスW10はレッドブル・リンクのプラクティスと予選でいつになく遅く、レースでは2台とも冷却問題に見舞われてさらにペースを落とした。

35度に上る高い気温と高度700mの薄い空気が組み合わさることにより、彼らの問題は日曜日になると悪化し、ドライバーたちは低いエンジンモードで走らざるを得なかったばかりでなく、全長4.3kmのコースの400mほどの長さでリフト&コーストを強いられた。トラックサイドエンジニアリングディレクターのアンドリュー・ショブリンによると、問題はマシンの設計段階でパッケージングからパフォーマンスを限界まで引き出そうとした結果の副産物だったと説明している。

「根本的に、このマシンは十分な大きさのラジエーターを持っていない。それはわれわれが冷却システムからどれほどのものを引き出せるかについて、やや楽観的だったためだ」と彼はメルセデスのYouTubeチャンネルで述べた。「われわれが達成可能と考えたよりも低い数値が出ているため、非常に暑いレースになると全てを十分に冷やすことに苦しむという問題を抱えている」

「パワーユニットにダメージを当たらないよう、その温度を十分低く保つには、主にボディワークの開口を広げることによって冷却性を高めることが可能だ。オーストリアでは気温が35度に上がったが、これはわれわれがマシン開口部を広げることによって達成できる数値の上限にあたっていた。つまり、限界ギリギリのところにいたということになる」

「そこまでいくとオプションは本当に限られてしまう。リフト&コーストを使い始め、ドライバーたちはストレートエンドでスロットルを離すようになる。それから少し遅くブレーキングし、マシンがただコーストしながらコーナーに入っていく時間が発生する。この間エンジンは働かないので、そこでかなり温度を下げることができる」

「だが見ての通り、われわれはそれを1周につき400m程度まで伸ばすようドライバーたちに要請しなければばならなかった。だからあれほどパフォーマンスを失ってしまったのだ。また、エンジン性能を少し下げることで熱の発生を抑えることもできる。しかし、その分パワーは減り、ストレートでは遅くなる。こうした理由により、オーストリアでは大幅な制限を抱えていた」

オーストリアの異例の高温がメルセデスの足かせとなったわけだが、彼らはレース前からこの問題に気付いており、この先のレースでそれに対抗するソリューションの発見に取り組み始めていた。ライバルチームの間には、メルセデスの冷却問題がこの先、チャンピオンシップリーダーからポイントを奪うチャンスを広げてくれるのではないかと期待する向きもあったが、チームはできる限り早期の問題解決を願っているとショブリンは言う。

「われわれには非常に良いマシンがあり、ほぼ全てのサーキットで競争力を示すことができる。だが、やるべき仕事は多い。この特定の冷却問題をにらみ、どうすれば改善できるのかと多くのプロジェクトが動いている。その仕事はオーストリアのレース週末が始まるずっと前からスタートしていて、多くの人々が忙しく取り組んでいるところだ。われわれはそれを乗り越え、進歩してみせる」

「全てはマシンの根本的なデザインに根ざしている。限界までタイトなパッケージングを追求した結果、全体的な冷却不足という結果がもたらされた」

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