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人種差別に「立ち上がれ」とハミルトンが呼び掛け

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2019年3月29日 « F1のツイートに反論したアロンソ | チームオーダーはメディアが誇張しすぎとベッテル »
© Clive Mason/Getty Images
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25日(月)のサッカーEURO 2020予選でイングランドの選手に対する差別的チャントが起きた問題を憂慮する5度のワールドチャンピオン、ルイス・ハミルトン。社会のあらゆる立場にある人々が人種差別根絶のために立ち上がり、戦うことが重要だと彼は述べた。

試合後にハミルトンはチャントを"卑劣な行為"と非難し、スポーツでは"絶対に許されない"ことだとツイートしている。

2008年にスペインでハミルトンがテストをしていた際、観客の一部がウイッグをかぶり、暗い色のメークをして"ハミルトンの家族"と記したTシャツを着用し、差別的だとして問題となったことがある。

2019年になってもプロスポーツに人種差別が存在することに驚いているかと聞かれ、彼は答えた。「それは(スポーツ)選手だけの問題じゃない。この時代になってもまだ、こんなことが顕著だなんてクレイジーだよ――本当に世界中のどこにでも存在する。人種差別は今も大きな問題だ。悲しいことだよ」

「数年で何かが大きく移行するようには見えないけど、支持してくれる人が多くいるのはうれしいね。まだ長い間、極端は変化は望めそうにないけど」

F1初の黒人ドライバーであるハミルトンの、今では有名となったモーターレースの頂点に至るまでの道のりは、イギリスのスティーブニッジという町の公営住宅から始まった。人種差別と戦う方法を聞かれたハミルトンはしばらく口をつぐみ、やがて彼自身も学校で差別に遭ったことを告白した。それに対する周囲の対処も適切ではなかったという。

「人々はもっと立ち上がるべきだ。僕ももっと小さかった頃に学校でそういう目に遭った。でも、人々はちょっと手をひっぱたく程度で、ほったらかしさ」

「そんなことはどこにも起きてはならないことだ。人々は行動を起こすべきだし、もっと厳しく対処すべきだよ。僕の中に正確な答えはないけど、きっと両親たちから始まって、それが子どもたちに伝えられ、続いているんだと思う」

ハミルトンが人種問題についてソーシャルメディアで声を上げたのは今週のツイートが初めてではない。1年前にも彼は自身のスポーツにもっと多様性をと呼び掛け、『Instagram(インスタグラム)』に次のように投稿した。「F1にはほとんど多様性がない。僕がここにいた11年で、まだ何も変わっていない。子どもたち、皆、このスポーツにはすごくたくさんの仕事があり、民族やバックグラウンドに関係なく、誰にだってできるんだよ」

2017年には試合前の国歌斉唱時に膝をつく動きの先駆けとなったNFLのクオーターバックであるコリン・キャパニックへの支持を表明。この年のUS GP前、ハミルトンは警察官による銃撃事件の犠牲者のリストと共にキャパニックの写真をインスタグラムに投稿した。

バーレーンGPを前にした28日(木)、彼はソーシャルメディア上で自分を表現する時は慎重になる必要があると言いつつも、多くのフォロワーを持つ自身の影響力の大きさを認識しているとも述べた。

「僕は自分にそうした責任があるとは感じていないんだ。ただ、僕には大きな観衆がいて、そういう名誉を与えられた立場にいるとは感じている。かなりのパワーだよ、特にソーシャルメディアではね。僕は常にいろいろなものを目にするし・・・投稿したいけどそうしないものもたくさんある。バランスを取らないといけないんだ。高齢のフォロワーもいるし、若いフォロワーもいる。何を見せ、何を見せないのかを選ぶ必要ある。でも、今は世界中にあまりにも多くの問題が存在する」

「僕がソーシャルメディアに投稿することで人々が反応し、会話を作り出せることもある。多くの人にフォローされている僕だからこそ、その力を使ってテーマに取り上げ、意見を作り出せるんじゃないかと思うんだ。それでステアリングを切ることができればうれしいな」

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