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新エンジンメーカー参入を促す理由が解せないとウォルフ

Jim
2018年12月19日 « ハミルトンがスラム発言を謝罪 | マクラーレンがセナ特別エディションP1 GTRを公開 »
© Clive Mason/Getty Images
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メルセデスを率いるクリスチャン・トト・ウォルフはすでに4社のエンジンメーカーが活動する中で、新たなエンジンメーカーを引きつけようとするF1の野望に疑問を呈している。

2017年末、F1は現在のエンジンレギュレーションに向けられる批判に対応しようと計画した2021年のビジョンを公表した。既存パワーユニットの音量改善に加え、現在のコンペティターによる接近戦や混戦を生み出そうと、F1は新たなメーカーをF1に引きつけようとしている。

しかしながら、それらの目的を達成するために計画した現行エンジンレギュレーションの単純化は、技術レベルの低下と余分な開発費を招くと主張する既存メーカーの反対に遭った。これを受けてF1は、ノイズ改善のため燃料使用に関する厳しい制限を開放し、新規参入を奨励するべく既存メーカーに技術共有を強制する妥協策を提案している。

しかし、現行レギュレーションが採用された2014年以降、優位を誇るメルセデスのウォルフはF1が新規参入を求める理由が分からないと強調する。

先ごろ実施した『ESPN』とのインタビューで「その考えはどこからきたのだろう? 欲望から? 4社以上を求めるというのだろうか? 5社や6社がいいというのか? すでに長年活動してきた4社の一流メーカーがいるのだから満足すべきだし、何よりも、そこにいる忠実なパートナーとの妥協策を確実にできることを目指すべきだ」と主張したウォルフは次のように付け加えた。

「その上で、将来的に参入したいというメーカーを探し、彼らの声を聞けばいい。ただし、あくまでも優先順位は2番目だ」

2021年のワイドな空力と技術的な再考を基準とする微調整されたレギュレーションは、既存のV6ターボハイブリッドエンジンと同じ基礎構造が継続される。F1は当初、コスト削減とエンジンデザインの簡素化を目指してMGU-H――エンジンからの熱エネルギーを回生するハイブリッドシステムの一部――をパワーユニットから排除しようとしていたが、MGU-Hを含めた既存構造だ。

MGU-Hを継続することにしたF1の妥協は既存メーカーの政治的勝利だと思うかと問われたウォルフは「いや、純粋な経済的要素だ。われわれはリバティ(・メディア)とFIAに対し、エンジンの再設計はコストを制御できなくなる悪循環に陥ることになると示したからね」と明かした。

「(合意した)このエンジンでさえ、レブ(回転数)が上がり、燃料流量が増え、燃料の許容量が増えることで巨額のコストにつながる。理想としては、今の状態をキープし、触れないことだ」

「エンジンパフォーマンスは収束している。われわれはすでにそれを目にしているし、私は来年、Hondaがどの位置につけるのか興味深く思っているが、各車のエンジンはそれほど差がない。レギュレーションが変更になるたびにベストとワーストの差が広がる。だからこそ、なぜ変えるのだという疑問があるのだ」

「われわれは今の状態にとどめたかったし、それがわれわれの目指した妥協だったが、それでも、私にしてみれば高すぎる」

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