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メルセデスがプロジェクトONEの走行画像を初公開

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2018年9月20日 « 怖いものなしのベッテル、残り全勝を目指す | リカルドを獲得し「燃えている」ルノー »
© Daimler
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F1エンジンを後部に搭載するメルセデスAMGの新しいハイパーカー、"プロジェクトONE"は、あまりに迫力あるエンジンサウンドのために、極秘テストを貫くことができなくなってしまったようだ。

自動車メーカーというのは通常、プロトタイプの画像がメディアにリークしないよう細心の注意を払うものだが、プロジェクトONEの特徴的なV6ターボハイブリッドF1エンジンのサウンドは、それを隠したままテストを続けることを難しくしてしまった。そこで、スパイのカメラマンにすっぱ抜かれるよりはと、ドイツメーカーはプロトタイプのマシンがイギリス、ミルブルック実験場の閉鎖された道路を走る最初の画像を自分たちでリリースすることにした。

「(エンジンの)ダイノテストを成功裏に終えたのに続き、極めて複雑なパワートレインを初めてプロトタイプにインストールする作業に入った。以来、イギリス某所で気づかれぬようシークレットテストが実施されていた」とのプレスリリースが出されている。

「しかし、そろそろこのテストを秘密にしておくことが難しくなりつつある。カムフラージュ柄のプロトタイプメルセデスAMGハイパーカーは今も閉鎖されたテスト地やレースコースで走り続けている。しかしながら、その特徴的なF1サウンドはこれ以上人々の耳に入らぬよう、遠ざけておくことが困難になってしまった」

2017年のフランクフルト国際モーターショーでデビューしたプロジェクトONEを目撃した者にとってはマシンの形はすでにおなじみのものだろう。だが、これまで公開されたモデルはどれも静的なコンセプトカーに過ぎない。今週発表された画像は初めての動いているモデルだ。ただし、完成したマシンが来年カスタマーの元に届くまでに細かい部分の修正は行われる。

プロジェクトONEを受け取るカスタマー第1弾の中にはルイス・ハミルトンの名前もある。推定価格はおよそ200万ポンド(約2億9,800万円)前後だ。ハミルトンにとっては初ドライブの瞬間から新車のエンジンはなじみ深いものに感じられるだろう。何しろそれはメルセデスが過去3年にわたり、F1で使ってきたパワーユニットのモディファイバージョンなのだから。

つまり、それは最大回転数こそF1ユニットの1万3,500rpmではなく1万1,000rpmに制限されているものの、同じ1.6リッター、V6ターボハイブリッドデザインから1,000bhp以上のパワーを生み出すことが可能というわけだ。ハミルトンのF1マシンと違うのは、プロジェクトONEが全輪駆動であるという点。さらに、全輪には電気モーターによるパワーが、後輪にはハイブリッドシステムによるパワーが追加される。

エンジン開発はメルセデス製F1エンジンと同じブリックスワースのファクトリーにて、"数100時間に及ぶテスト"をダイノで完了し、ロード用ユニットに変換された。AMGの試算によると、パワーユニットを分解し、リビルドする必要が生じるまでの寿命は5万kmほどだという――まるで実際にレース週末を走るF1エンジンのようだ。

プロジェクトONEの製造数はわずか275台で、1、2年で売却されて莫大(ばくだい)な利益を生むのを防ぐため、カスタマーは慎重に選定された。実車の製造はイギリスの専用工場で行われると考えられている。

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