Mercedes

/ News

  • ルイス・ハミルトン

ハミルトン、ベッテルのリスタートは違反だと糾弾

Me
2018年5月2日 « 4名に2点のペナルティポイント | レッドブルの衝突は現行ルールの欠陥を示すとブラウン »
© James Gasperotti/Sutton Images
拡大

アゼルバイジャンGP最初のセーフティカー後のリスタートでセバスチャン・ベッテルが見せた不規則なドライビングが罰せられなかったことによって、危険な先例が作られてしまったのではないかとルイス・ハミルトンが懸念している。

日曜日のレース中、セーフティカーは2度にわたってコース上に現れた。1回目はアクシデントが多発し、コースにマシンやデブリが散らばった1周目の終わりだった。その時点でレースをリードしていたのはベッテルで、ハミルトンがそれに続いていた。セーフティカーは5周目でピットに戻り、フェラーリドライバーのベッテルが集団のペースをコントロールすることになった。

バクーはピットストレートが長いため、先頭のマシンはセーフティカーがピットに戻る前にそれを抜いてしまわないよう注意しながら、同時に後続のマシンにターン1でスリップに入られるのをガードしなければならず、リスタートでドラマが起きがちだ。この時のベッテルは比較的遅く加速することを選んでおり、これはレギュレーションでも認められている。彼は加速と減速を繰り返しながら長い時間をかけてタイヤを温め、ようやく加速してレースをリスタートさせた。

競技規則第39条13項には"セーフティカーがピットへ戻る前に事故を起こす可能性を避けるため、セーフティカーの灯火が消された時点から、ドライバーは一貫性を欠く加速あるいはブレーキングのない、また、他のドライバーを危険にさらす、あるいは再スタートの妨げとなるようなその他一切の行為のない一定ペースで進まなければならない"とある。スチュワードによってオープンな解釈が可能だろうが、ハミルトンはベッテルがレギュレーションのこの部分に違反したと考えている。

「ルールでは、セーフティカーがいなくなってからスタートとストップを繰り返してはいけないと決まっている」と彼は言う。「スロットルを開けてからブレーキングすることは認められていないし、後ろの人にフェイントをかけてはいけないんだ。当然、そうしたルールがなければみんなそうするよ。他の人たちの不意を突けるんだからね。でも、そうすることは許されていない」

「ウイーブは許されているけど、スタート、ストップ、スタート、ストップとやるのはいけない――それはルールに反している。今までのタイムや例――特に僕が去年した4回のリスタート――を見てもらえれば分かるけど、僕はそれをやったことはないし、ちゃんとルールを守ったんだ」

「オーストラリアでもセバスチャンは加速してからブレーキングして、僕はもう少しで彼に追突しそうになった。バクーではそれを4回ぐらいやったんだ。チャーリー(ホワイティング/FIAレースディレクター)と話をする必要がある。どうにも理解できないからだ。僕の知る限りでは、チャーリーはスチュワードにそのことを伝えたけど、スチュワードは何もしなかった。どうやらスチュワードはどのクルマもそうしていたと言ったようだけど、リーダーは僕たちであって、その動きが後ろに連鎖するんだ。ドミノ効果のようにね。だから、最初のクルマがやると、みんなが同じ動きをするんだよ」

FIAのスチュワードがリスタートを検証したことをホワイティングは認めたが、ベッテルの行為に問題はなかったと彼は述べた。

「私は彼(ベッテル)がとてもうまくコントロールしたと思っているよ。いつスタートするかはリード中のドライバーが決めるものだ」とホワイティングは説明した。「他のシリーズには、加速するための加速ゾーンを設けているところもある。その前後では加速できないことになっている。だが、われわれは違う。いったんグリーンになれば、セーフティカーはピットに戻る。いつ加速するかはリーダー次第だ」

「この場所はトリッキーでね、加速が早すぎるとセーフティカーに早く追いつき過ぎてしまう。セブはうまくコントロールしたよ。彼が一定の速度で走らなかったとルイスからちょっとした不満が出たが、隊列全体を見渡せば、そうしたことが起こる場所がいくつかある。ずっと同じ速度での走行を期待するのは無理というものだよ。誰かが危険なことをしない限り、われわれは満足だ」

それでもハミルトンは次のスペインGPのドライバーズブリーフィングでこの問題を提起すると言って譲らない。ベッテルの行動はF1とその下位カテゴリーにおいても危険な先例を作ったと感じているためだ。

「ルールで明白でないと、これで先例ができてしまう。これからはセーフティカー中にグランプリをリードしている人は誰でも、スタートとストップを繰り返してもいいことになる――そしてそれは同じようにF2、F3、F4でも見られるようになるだろう。やってもペナルティを受けないんだからね。僕には理解できないよ。ルールでは許されないって書かれているのに。その点は次のブリーフィングではっきりさせてもらわなきゃならない。彼らは全く気にしていないみたいだし、もしそうならこれからも同じことが起きることになる」

「次にレースをする時は彼がそうすると予想して備えるよ。気づいたか人もいるかもしれないけど、僕はあの時すでに接触を避けるためにクルマを右に寄せていたんだ。彼はスタートとストップを繰り返していたから、そうしなきゃ後ろに突っ込んでいたよ」

© ESPN Sports Media Ltd.