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ハミルトンの落ち着きと理性は「すごい」とアリソン

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2017年12月16日 « 「おもちゃのクルマ」ではなくなり、喜ぶフェルスタッペン | 必要なのは「小さな変化だけ」とライコネン »
© Mirko Stange/Sutton Images
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メルセデスのテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンはワールドチャンピオン、ルイス・ハミルトンと初めて一緒に仕事をした今シーズンを振り返り、彼の才能は"驚異的"だと大絶賛した。

アリソンは2016年半ばでフェラーリを離脱し、年の初めに技術部門の代表としてメルセデスに加入した。今年はメルセデスがアリソンの古巣を両チャンピオンシップタイトルで下した1年だった。ハミルトンはキャリア4度目のドライバーズタイトルを獲得し、歴代最多ポールポジション記録も生み出している。

「想像できると思うが、彼には他の偉大なチャンピオンたちとの共通点が、相違点よりもはるかに多くある」とシーズンのベストドライバーを語る『Autosport(オートスポーツ)』のレビューでアリソンは語った。「このスポーツのほぼすべての記録を持っているにもかかわらず、あの勝利への渇望にはとにかく驚かされる」

「(ドライバーとしての)彼の最もすごいところは本当に純粋な部分のスピードだ。特別なマシンコントロールができなければ、あれだけのポールポジションを取ることはできないよ。私はとても優秀な大勢の人々と一緒に仕事ができることをすごく幸運だと思っているけど、予選での彼の能力は何にも劣らない。加えて、土曜日に獲得したポールをレースで無駄にすることも非常にまれだ」

アリソンは以前、初めてハミルトンと仕事をしてみた印象がそれまで持っていたものと違っていたことを打ち明けている。今回、その詳しい理由のいくつかを彼は明らかにした。

「彼がごくまれに、普通ならば至って小さなものに過ぎないミスをした時の自身への失望ぶりもまた称賛に値する。私は今まで、自分が失態を演じた時に周囲に強く当たるようなドライバーたちとも仕事をしてきた。ルイスはそういうことをしない。彼と働いていて楽しいのはそういう部分だ」

「一方で今年は何度か見られたことだが、われわれの側が失態を演じた時――最も顕著なのはバクーでのヘッドレストの一件だ――の彼はというと、極めて冷静で理性的なんだよ。あのような一件がポイントに与える影響はとても大きいというのにね。同じようにオーストリアでギアボックスペナルティを受けてもらわなければならなかった時もそうだ――彼の週末へのアプローチはぶれなかった。ああいうドライバーの反応というのは感心するね」

最近のハミルトンのどのF1シーズンを見ても、本当にネガティブな例を見つけることは難しいとアリソンは言う。

「私は以前、彼が人として立派だという事実について話したことがある。ルイスの『Instagram(インスタグラム)』やファッションを見ている人たちの中でそれを聞いて、"本当に?"と思った人がいたことは想像できるよ。でも、彼のキャリア全体を見る必要がある」

「近年の偉大なチャンピオンたちは皆、何らかの形でコース上で一度は非常に醜い姿をさらしている。みんな自分たちのヒーローのことが好きだから、あれこれと理由をつけてそれを大目に見ようとしがちだ。だが、ひいき目なしに見れば、"いや、あれは本当に醜い行為だ"と分かるだろう。ところが、彼は違う(そうしたことをしていない)」

「彼はただコースに飛び出し、自分に与えられた大きなギフトを手にレースをするだけ。そして、正しいことをせよとの啓示を受けるといっそう力を増し、やり遂げてみせる――それがどんなに難しく、世界中から見られているとしてもだ。私が彼を立派な人間だと言うのはそういう部分だよ」

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