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マレーシアのペース不足に不安感を抱くウォルフ

Kohei Saito
2017年10月2日 « 今はキャリアで最も困難な時期とボッタス | フェルスタッペンの圧勝はベッテルに似ているとホーナー »
© Manuel Goria/Sutton Images
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マレーシアGPにおいてメルセデスはフェラーリに対するドライバーズおよびコンストラクターズ両選手権でのリードを広げたが、週末を通してペース不足に悩まされたことについてチームを率いるクリスチャン・トト・ウォルフは「つらかった」と振り返った。

ルイス・ハミルトンはマレーシアで2位を獲得し、タイトル争いのライバルであるセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)へのアドバンテージを34点に広げ、メルセデスもフェラーリとの得点差を118ポイントに拡大して4年連続でのコンストラクターズ選手権制覇へさらに近づいた。

しかし、ウォルフはこの結果についてほとんど満足していない様子で、レースウイナーのレッドブル、そしてベッテルの奮闘によって最後尾グリッドのスタートから4位まで挽回したフェラーリが示したペース面での顕著な優位性に着目している。

「われわれはフェラーリを襲った不運に乗じて選手権で優位に立ったが、レッドブルとフェラーリに挑めるだけのペースは有していなかった。これがチーム全員の根底にある感情だ」とウォルフは述べた。「なぜ特定のサーキットや環境条件において低迷しているのか、その原因を理解する必要がある」

「こういった機会こそ進歩する時だ。たった今、この5年間で最高のレースデブリーフィングを終えたところだ。とにかくつらい週末だったので、これは私の率直な気持ちだ」

「F1とは情け容赦のないスポーツだ。われわれが獲得したポイントはフェラーリが得ていたものだったかもしれないが、私は他人の不運や不調によって喜ぶようなことはない。われわれは自分たちのパフォーマンス水準が十分に良いものであるのか、もしくはライバルたちに比べて優れているのかどうかという点に注目している」

マレーシアGP初日に低迷したメルセデスは2人のドライバー間で空力パッケージを分ける決断を下した。旧型仕様のW08を走らせたハミルトンは予選でポールポジションを獲得し、決勝では2位で着実に完走したものの、僚友のバルテリ・ボッタスは予選と決勝を通してペースに苦しみ、大きく引き離され5位でゴールした。

「より涼しい気温、そしてもちろんルイスの強みでもある1周の速さを生かして彼は予選で最大限を引き出したのだと考えている。おそらく、予選の1周ではマシンに潜む問題がレースの時ほど明らかになったり目に見えるものにはならないのだろう。どのようにしてこの問題を修正できるのか、それが現時点でわれわれが抱いている気持ちだ」

「フェラーリのトラブルによって選手権で恩恵を受けたからといって、フェラーリが今回のレースで30秒を挽回した事実を見逃してはならない。私が推測するに、多くの問題が重なって今回のパフォーマンス低下の原因となったはずだ。極めて高い外気温とサーキット固有の特性などもその要因だろう。シーズン終盤には、われわれが理解を必要とするサーキットがまだあるかもしれない」

ウォルフはセパンでのメルセデスの不調が一時的なものに過ぎないことを望んでおり、次週に開催される日本GP――メルセデスW08の特徴に適したパワー重視型のサーキットと思われる――では今回と異なる結果になるだろうと考えている。

「鈴鹿は全く違うから、マシンがどんな反応を見せてくれるかとても楽しみにしている。とはいえ、サーキットにマシンを持ち込んで走らせるたびに、毎回より多くを学ぶものだ。マレーシアの週末のような極端な不調とはならないよう望んでいる」

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