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馬力は高まれど主眼は別にあるとメルセデス

M.S.
2017年2月24日 « 「勝つ気がないなら出てこない」とボッタス | フェラーリがオンラインでSF70Hを初公開 »
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メルセデスのエンジン部門トップであるアンディ・カウエルは、F1におけるエンジン出力が1,000bhpに近づきつつあると語る一方、その数字だけがパワーユニット開発の目標ではないと話している。

2014年に現在のターボV6エンジンが導入されて以来、メルセデスは常にライバルたちより上を行き、3年連続でタイトルを手にしてきた。昨年、カウエルは効率性の向上によってメルセデスのパワーユニットが900bhpのカベを突破したと述べており、F1のマシンはさらなる高みである1,000bhpに近づきつつある。

しかし、カウエルはパワーユニット開発の主眼は動力計で達成できる華々しい数字だけにあるわけではないと主張した。

「アップグレードのたびに(1,000bhpに)次第に近づきつつあるが、そこが目指すべき場所だとわれわれが言ったことはないはずだし、レースの勝利は動力計のダービーとは別だ。ダイノで競っているのなら、パワートレインは全く異なったものになっていただろう。容量や質量、排熱にわずらわされることはない。(シャシーサイドとの)パートナーシップによってわれわれは全てのシステムを最適化し、レースに勝利する最速のマシンに行き着いた」

「これはダイノダービーではない。予選だけのものではなく、レースに勝利し、25ポイントを手にするためのもの。われわれはそこに作業時間を費やし、作業以外の時間もずっとそれについて考え続けてきた。ブラックリーとブリックスワースのチーム全体がそれについて考えているのだ」

今季のメルセデスエンジンはM08 EQ Power+と名を改められた。カウエルによれば、今季のレギュレーション変更で増加する負荷に対応するため、新しいMGU-KとMGU-Hを備えているという。

「われわれのERSシステムのベースとなる構造は2014年にスタートしたものと似ている。われわれは当初、2つのインバーターとリチウムイオンセルを収納したモジュールを燃料電池の下部に据えた。今年も同様かと言えば、それは違う。ハイパワースイッチがより効率的になった。ボックス内の信頼性もいくつかの部分で向上し、よりハードに、より長く使用することができる。モジュール内の熱効率のおかげで、冷却のためにシステムを格下げしなければならないほどもろくはない」

「ドライブサイクルの変更によって、MGU-Hは完全に新しいものとなった。MGU-Kも全く新しい。ケーブルは同じだが、長さが変わったと思うね! コネクターも変化しており、大きな進化となった」

今季のメルセデスがどれほどの進展を果たしたのかについて聞かれたカウエルは、それは全て相対的なものだと答えている。

「われわれは多くの発展を遂げた。これを何と形容したらいいだろう? 私には分からない。熱効率でかなりの進展があり、パワーユニットのあらゆる部分を大きく改良している。これが大きなゲインになるか? それはライバルたちとの位置関係による。両ファクトリーを総合して過去3年間に素晴らしい仕事をしてきたが、今回は大きな変化であり、序盤のレースで予選パフォーマンスやレース結果を見てみなければならない」

「ただグリッド先頭につくだけではない。それは土曜日の結果としては素晴らしいが、本当に重要なのは日曜日にどこでフィニッシュするかであり、どれだけハードに205kmのレースができるかだ。われわれは前進を遂げた。それが大きなものだったかは、ライバルたちに対する位置次第だ」

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