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ロズベルグ、「ぐるぐる回るだけが人生じゃない」

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2017年1月21日 « シルバーストーンが開催放棄を決断との報道を否定 | ウェーレイン昇格は「彼のためにならなかった」とウォルフ »
© Gasperotti/Sutton
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「同じところをぐるぐる走り回るだけが人生ではない」と悟ったニコ・ロズベルグが今後の人生について少しだけ構想を明らかにした。

現役ワールドチャンピオンとなった昨年末に引退を発表したロズベルグが2017年のタイトル防衛に挑むことはない。彼はダボスで開かれた世界経済フォーラムのステージで自身の決断について言及し、引退によって手に入れた自由な生活を楽しみにしていると語った。

「まず、スポーツを最高のレベルでするためには110%の集中が必要とされる。そこに一切の妥協の余地はないんだ。少なくとも僕はそうだった。それ以外は全て、完全に二の次の存在だ。そこには家族さえも含まれる――僕には今1歳半の娘がいる――友人たちも、エキサイティングで面白いプロジェクトも、みんなみんな、(優先度は)はるか下に置かれてしまう」

「そしてふとわれに返った時、僕は同じところをぐるぐる走り回るだけが人生じゃないって気づいたんだ。ちょうどいいタイミングだと思った。これから新しいチャレンジがしたい。もちろん、家族との時間、友人たちとの時間を増やして、自分の人生を取り戻したいというのもある。10歳の頃から、僕は他の人たちの立てた計画に従ってシーズンを過ごすだけだった。特にF1では、いつ、どこにいるかを全て決められていた――それくらい本当に張り詰めた世界なんだ。でも今はこうして完全に自由の身になった」

ロズベルグは引き続きメルセデスのアンバサダーとして活動を続けるが、チャリティーの仕事に関心を持っていることをほのめかした。

「やりたいことの1つには人々へのお返しが含まれている。自分の心に深く響く何かを見つけたいんだ。いろいろ探してみるつもりだよ。ドイツへ行って、病気で苦しんでいる子どもたちを訪ねることになっている。僕の訪問を喜んでくれる年代の子たちに会い、思い切り楽しんでもらいたい」

「再生可能エネルギーもかなり興味深いね。多くの形と機会がある。電気自動車もその一例だ。先日、スイスでテスラのタクシーに乗ったんだけど、もうここまで来ているのかってすごく感心したよ」

また、これまで哲学を学んできたというロズベルグは、タイトル争いの渦中でその知識が自分の力になっていたと打ち明けている。

「俳優やシンガー、政治家だって同じさ。どれもチャレンジだと思うんだ。自分の環境でいい成果を挙げると、世界中の大勢の人々から壇上に押し上げられる。時としてそれは対処が難しいこともあるんだ。だからこそ、シンガーや俳優の多くが道を見失ってしまったり、軌道を外れてしまったりするんじゃないかな」

「でも、どんな人も自分のやり方を見つけなきゃいけない。僕もすごく苦しんだ時があったけど、どうにかその方法を見つけられた。僕はこれまで10年ほど哲学を勉強していて、それがすごく役に立った。どんなに小さな問題、苦しみ、疑問でも、誰かが過去に全く同じ経験をしてきているんだ――そして同じ経験をした過去の天才がそれをとても分かりやすく文章で説明してくれている」

「すると、なぜ自分が人をうらやむのか、なぜ僕は怒っているのか、なぜ不安になるのか、何が怖いのか、なぜナーバスなのかが分かるようになる。全てが理解できるようになるんだ。そうした感情をスイッチで切るなんてことは不可能だよ。でも、そういうのを感じた時の行動なら変えることができる。どうしてそれが湧いてくるのかを理解すれば、その場の行動、後の行動を変えられるんだ。するとそれは人として、自分の人生に雪玉効果を与えてくれるようになる」

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