Mercedes

/ News

  • メキシコGP - メルセデス - 決勝

内部は緊迫していたとメルセデス

Me / AI
2016年10月31日 « ベッテル、10秒のタイムペナルティで5位に | ペナルティは不当とアリバベーネ »
© Stange/Sutton Images
拡大

30日(日)に開催されたシーズン第19戦メキシコGP決勝でメルセデスのルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグが1-2を飾った。

2連勝を決めたハミルトンはランキング首位ロズベルグとのタイトル争いをラスト2戦に持ち越している。

ルイス・ハミルトン

「今週末は本当に良いペースがあった。クルマにはスタートからフィニッシュまですごく力強さを感じて、昨年とは大違いだよ。僕は良いスタートを決めたのに、ターン1までがとても長いから、皆が僕のトウを使っていた。右フロントのブレーキディスクがフォーメーションラップで冷えてしまって、温度を戻せなかった。大丈夫だろうと思ったんだけど、ブレーキを踏んだ時、温度が上がるせいでロックアップしてしまった。それで芝に飛び出してしまったんだ。幸運にも走り抜けられて、コースの違う部分に戻ることができた。でも、大きなフラットスポットができてしまって、それがマジで大きかったんだ。振動が激しくてストレートの先はほとんど見えず、サスペンションが最後まで持つか本気で分からなかったくらい。もう一度フラットスポットを起こすこともなく、タイヤを壊さずに、早めのピットストップをしなくて済んだのは本当にラッキーだった。幸運にもタイヤをコントロールできたし、かなり序盤からクルーズしていた。これで僕が51勝を挙げたと思うとちょっとクレイジーだよ。こういう結果がシーズン終盤に出るのは残念だし、遅すぎたかもしれない。振り返って言うなら、もしマレーシアのことがなかったら、今は違うポジションに居ただろう。でも、これがモーターレーシングなんだ。僕にできるのは、ベストを尽くしてここ2週間に起きたことのように流れが運ぶよう願うこと。歴史を見ると、遅過ぎるということはない。だから、プッシュし続けて、今週みたいな週末を再現できるように全力を尽くす。ここでは勝ったことがなかったから、この素晴らしい観衆の前で勝てたのはすごく良い気分。今、僕の狙いは完全にブラジルに定まっている。ブラジルでもまだ勝ったことがないけど、来週に今日のようなパフォーマンスを持ち込めれば、良いポジションにつけるだろう。最終的に、最後の数戦でベストを尽くせたと感じられるなら、シーズン終わりにハッピーになれるはずだ」

ニコ・ロズベルグ

「メキシコのファンは本当にすごかった。レース前のドライバーズパレードのときのスタジアムですでに鳥肌が立ったよ。でも、その後に表彰台で人々が僕の名前を呼んでくれた時が、今週末で一番感情的になった瞬間だった。このイベントを実現してくれた全ての人々と、今日コースに来てくれた全てのメキシコのファンに感謝を伝えたい。チェコ・ペレス(セルジオ・ペレス/フォース・インディア)とエステバン・グティエレス(ハースF1)は母国のファンたちを本当に誇りにしてもいいね。今日はタフなレースだった。スタートの走りだしは良かったし、ルイスが大きくロックアップして芝に飛び出したのを見た時、リードを奪えるだろうと思った。そしたら突然、フェルスタッペンもロックアップした後に僕に激しくぶつかってきて、コースの外に押し出されたんだ。ラッキーなことに僕のマシンにダメージはなく、ポジションを失うこともなかった。ルイスは今日ちょっと速かったから、僕の目標には届かなかったし、またここで勝つことができなかった。それでも、全体的に2位はそれほど悪くない。長い2週間を終えて、家に帰るのを楽しみにしている。家族とちょっとリラックスして、もっと強くなってブラジルに戻る準備をするよ。ブラジルには勝ちに行く。インテルラゴスのコースは僕たちのクルマにもっと合っていると思うから、ブラジルに行って何ができるか楽しみだ」

クリスチャン・トト・ウォルフ(メルセデス・ベンツ・モータースポーツ責任者)

「外から見れば順調なレースに見えたかもしれないが、チーム内ではそうではなかった。全てはターン1のブレーキングでルイスが右フロントにフラットスポットを作ってしまったことから始まった。これでわれわれは非常に難しい判断を迫られる。バイブレーションは悪化しており、いくつかピークに達しているものあったので、とても不安だった。通常のレースならば、タイヤが破損するなど、それ以上のリスクがあることを考えてピットインさせていただろう。だが、今日はそれによってチャンピオンシップが失われてしまう可能性があった。エンジニアと議論を重ね、ポジティブ面とネガティブ面のバランスを調整した上で、全てのラップで注意深く数値を監視していた。だが、今日はルイスに今年ずっとつきまとっていた不運もいくらか解消されたようで、1ストップ作戦が実行できる段階に入るとすぐに彼をピットに呼び入れた。彼はそこから最後までペースをコントロールし続けてくれたが、エキゾースト温度が高くなっていたので、エンジンモードを操って対応を試みる必要があった。ニコにとっては少々タフな一日で、レースを通してレッドブルの脅威にさらされ続けた。大きなプレッシャーの中にいながらも彼は一度もミスすることなく冷静な頭を保って手堅く2位を確保した。彼も最後の方はルイスと同じ温度の問題を抱えていた。全体としては素晴らしい一日で、ルイスはプロストと同じ51勝という記録に並び、偉大なドライバーの1人であることを証明した。素晴らしい偉業の達成を祝福したい。われわれはデリケートな均衡を保ってブラジルに向かう。ルイスは最後まで戦い続けるだろうが、チャンピオンシップは今やニコの手に握られている――サンパウロで勝てば彼がチャンピオンだ。われわれの仕事は至って単純。2人にパーフェクトな、トラブルフリーのマシンを与えてコース上で戦わせることだ。それに準備の全てを注ぐ」

パディ・ロウ(テクニカル部門エグゼクティブディレクター)

「ファンタスティックな一日だった。ここの観客は1年の中でも屈指の素晴らしさだ。彼らに最高のエンターテインメントを提供できたならうれしい――特にレースの最後にね。週末を通した接戦の末に2人のドライバーが上位2段に上がったことは言葉にできないほどだ。勝利を手にしたルイスの走りは素晴らしかった。彼は1コーナーでタイヤにフラットスポットを作ってしまったため、われわれのストレスは大きかった。バイブレーションとそれに伴うサスペンションへの負荷は許容範囲を超えていた。私には2005年に同じような状況でキミ(ライコネン/当時マクラーレン、現フェラーリ)のサスペンションにトラブルが起きた苦い記憶がある。用心のためにピットに入れればルイスのレースは台無しになるし、それは彼のチャンピオンシップにも影響する可能性があったため、最初のストップまで祈りながら彼を走らせるしかなかった。これがあったので、少しだけそのタイミングを早めている。だが、それ以降は比較的順調で、彼は先頭でレースをよく管理した。ニコはややペースに苦しみ、バックマーカーをパスする際にマックス(フェルスタッペン/レッドブル)に近づかれて何度かひやりとする瞬間もあった。だがそれでも冷静さを保ち、最後は十分なマージンを持って2位チェッカーを受けている。彼にとってはトリッキーな週末だったよ。チームもドライバーもこのファンタスティックなレースでパーフェクトなリザルトを得るためによくやってくれた。一言、ポディウムに上がったスペアコーディネーターのトニー・ウォルトンについて紹介させてほしい。トニーは17年間、レースチームの一員としてやってきたが、ファクトリーを拠点とする仕事に移ることとなり、厳しい旅生活を離れることになる。今日は彼に上がってもらえて良かったよ。いいはなむけになった。最後に、アラン・プロストと並ぶ51勝を達成したルイスをたたえたい。こうした偉大なワールドチャンピオンたちと仕事ができて私は光栄だ。とても価値ある特別な記録だ」

© ESPN Sports Media Ltd.