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タイヤを限界までプッシュできないメルセデス

M.S.
2016年8月30日 « グティエレスに罰点3ポイント | マグヌッセン、イタリアGP開幕前日に最終検査へ »
© Sutton Images
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ベルギーGPでは高いタイヤ内圧のせいでダウンフォースパッケージの真のポテンシャルを発揮できなかったと考えるメルセデスのクリスチャン・トト・ウォルフだが、この状況についてピレリを責める気はないようだ。

スパの週末では高く設定されたタイヤプレッシャーの値によって引き起こされた、尋常ではないレベルのデグラデーションが議論の的となっていた。昨シーズンのベルギーGPで高速にタイヤトラブルが2件起こったことを受け、ピレリはタイヤが限界以上にプッシュされるのを避けるべく、圧力を高めると同時にキャンバーセッティングをあまり極端にならないように定めている。

しかしながら、タイヤ内圧の高さは激しくプッシュされた際のオーバーヒートやブリスターにつながっており、ウォルフはそれがメルセデスにとって頭痛の種だったと認めている。

「ピレリがなぜそうしたかは理解している。昨シーズンもこれらのタイヤを使っており、問題が起こったので、タイヤサプライヤーにとっては全体性がきわめて重要になる。われわれが風船のようにタイヤを膨らませたのはそれが理由だ」

「われわれの開発やシミュレーションはすべて、われわれの予測とはまったく異なる挙動をするタイヤによって傷めつけられた。接地面はわれわれの推定の半分であり、非常に難しかった」

「しかし、誰かを責めるつもりはない。なぜなら、これは全員にとって同じだからだ。ただ私たちにとって自分たちの開発においては一貫しており、われわれが正しいと思うやり方でマシンをコースに送り出したものの、予測とは挙動が全く異なるため、金曜日や土曜日にやや混乱してしまった。そういうものではあるし、来年のより大きいタイヤでは違ってくると期待している」

ウォルフの考えでは、メルセデスにとって現在のタイヤはもはや、激しいデグラデーションなしにマシンのダウンフォースをコース上で発揮できなくなる転換点に来ているという。結果、チームはタイヤを限界までプッシュするというよりは、いかに管理するかという点で戦略を立てるようになっているとウォルフは述べた。

「すべてのマイクのスイッチを切ってよいならば、これはアンフェアで、タイヤでこんなことをすべきではないと私は愚痴をこぼし、文句を言うことだろう。気温を見て、温度やタイヤプレッシャーを元にレース戦略を計画するのも好きではない。しかし、それはそういうものであり、言い訳を探すのはスポーツマンらしくないと思う。とにかく、できるだけうまく適応するのみだ」

「われわれのマシンにはかなりのダウンフォースがあり、そのせいで苦しいことになっている。タイヤがダメになってしまうので、コース上でダウンフォースを発揮できないのだ。だが、彼ら(ピレリ)はわれわれにとって、そして各チーム、エンジニア、最高のショーを見に来る観衆にとって適切な製品をわれわれに与えようと懸命に働いている。だから、愚痴をこぼすものは常にどこかにいるものだ」

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