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メルセデスコンビ、イエローフラッグで意見が対立

M.S.
2016年7月25日 « ハンガリーは今季ベストの週末だとアロンソ | シンプルで明確なルールを求めるチーム代表ら »
© Mark Sutton/Sutton Images
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イエローフラッグのルールやそれがハンガリーGP予選でニコ・ロズベルグのポールポジションラップにいかに適用されたかについて、ロズベルグとルイス・ハミルトンのメルセデスコンビはいまだ意見を対立させている。

ターン8にダブルイエローフラッグが掲示されていた際、ロズベルグは第2セクターでセッション最速タイムをマークしてポールポジションを手に入れた。予選日の夜にスチュワードの調査を経て一件にはおとがめなしとの裁定が下されたものの、日曜日のレース後もこの件は微妙な問題となっており、決勝後記者会見でハミルトンは明確化が必要だとの主張を繰り返している。

日曜日の夜にメルセデスのモーターホームで記者の取材に応じたハミルトンは、その前夜にロズベルグのポールポジションラップの合法性についてFIAレースディレクターのチャーリー・ホワイティングへ明確化を求めたことを明かした。

土曜日の自身のコメントがホイティングにスチュワードの調査を促したのか聞かれたハミルトンは、こう述べている。

「僕がスチュワードの調査に影響を与えたとは考えていないけれど、チャーリーには明確化を求めたよ。だって、次同じことが起こったときは、一つのコーナーで0.1秒失いさえすればいいんでしょ。すぐ目の前にマシンがあったって、0.1秒失えばそれでいいんだ」

議論の中心にあるのはダブルイエローフラッグ区間でドライバーが"大幅に減速し(中略)方向転換や停止に備え"なければならないとするFIA国際スポーティングコードの解釈だ。ロズベルグはダブルイエローフラッグが振られているターン8に近づく際に通常より30メートル早くスロットルを戻したことを証明。ラップタイムのロスはわずか0.1秒で、グリーンフラッグが振られていたコーナーのエイペックスでスロットルを再び開けている。

しかし、ロズベルグより先にダブルイエローフラッグに行き当たり、タイムアタックを中止したハミルトンは、チームメイトの減速が十分ではなかったと考えている。優勝を決めたレース後の記者会見で、2位のロズベルグを隣に、ハミルトンはなぜロズベルグの動きが正しくないと感じているかを長きにわたって説明した。

「スチュワードは何らかのソリューションを見つける必要がある。23年間レースしてきて、イエローフラッグならスローダウンし、ダブルイエローフラッグなら停止に備えるもんだってやってきた」

「ニコはエイペックスで僕の前の計測ラップと同じスピードだったから、スピンしたマシンがいたり、マーシャルがコース上にいたりしたら、彼がスローダウンするのはすごく難しかったはず。それに対して彼がペナルティを科されていないという事実は、僕らがここで慎重でなくてはならないことを意味している。なぜなら、僕らが送っているメッセージは、ここで戦うドライバーたちだけではなく、下位カテゴリーのドライバーに向けたものでもあるからだ。今回のことで、ダブルイエローフラッグが振られている区間では0.1秒落とせばいいってことになるかもしれない。それは最も危険なシナリオの一つだし、ここを明確にする必要がある」

「前はイエローフラッグ一つで0.2秒、イエローフラッグ二つで0.5秒だとされてきた。昨日はそれに当てはまらないのにペナルティがなかったから、次のレースではポールポジション争いをして、ダブルイエローフラッグが出たらちょっと戻して0.1秒失えば問題ないってことになり、そのセクターでパープル(最速タイム)を出せることになっちゃう」

「だからこそ明確化が必要で、チャーリーとスチュワードはそうしてくれると確信している。なにせはっきりさせることが必要だから」

次の質問に移る前、ロズベルグは自身の見解を披露した。

「ちょっといいかな? (ハミルトンに)意見をありがとう。ダブルイエローでしなければならないのは大幅に減速することで、安全に通行すること。僕はあのコーナーで時速20km落としている。時速20kmっていうのはF1マシンでは別世界だし、きちんと減速していてすべてが安全だから、僕はあのスピードだったし、ブレーキングポイントの30メートル前で戻している」

「エイペックスに着くまで時速20km遅い状態だったし、エイペックスに来たらもちろん、スローで入っているからラインがかなりタイトで、また加速できた。僕がかなりスピードを落としたのは間違いないし、僕らがやらなきゃいけないのはそれだった。だからこそ、スチュワードはこのことを完全に受け入れられたんだ。僕がやったことは本当にはっきりしているし、路面は乾きつつあったから当然ながら1周毎にペースが上がっていた」

「路面は安定していたわけじゃない。乾いていく路面では出て行くたびにかなり速くなるから、セクタータイムは関係ないよ。ウエットパッチがあるし、それが乾いたときにはずっと速くなるよ」

「だから、イエローフラッグが出ているそのセグメントで僕はスローになっていた。でも、もちろん大きなセクターだし、路面が改善する中、他のコーナーすべてでプッシュしたから、僕のタイムは上がっていた。スチュワードにとってはっきりしているケースだったから、僕はペナルティを科されなかったんだ」

議論はドイツGPの週末も続きそうだ。ハミルトンはこの問題を金曜フリー走行後のドライバーブリーフィングで取り上げると語っている。

「そのことを取り上げるつもり。誰かがクラシュしていたり、マーシャルがコース上にいたり、誰かが道の真ん中にいるかもしれないのに、ダブルイエローフラッグでやらなきゃいけないことがアクセルを踏んで、戻して、それでもパープルで、ポールポジションを取ることだって分かっているなら・・・たった0.1秒失うだけで彼を上回ることができたとして、それでもペナルティがないんだから」

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