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ハミルトンとチームの歯がゆい無線通信

Jim
2016年6月20日 « エンジン設定問題を説明するウォルフ | ハミルトン、気をとられて「危険だった」 »
© Mark Sutton/Sutton Images
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ヨーロッパGP決勝レース中盤、メルセデスのルイス・ハミルトンはエンジン設定が正しくないことに気づく。後に、この問題はメルセデスがレース前に設定したプリセットが不適切だったことが理由だと判明している。

2016年シーズンの無線通信は多くのやり取りが規制されており、ハミルトンのレースエンジニアを務めるピーター・ボニントンはドライバーに助言を与えられず、実際にバクー市街地サーキットでハミルトンがトラブル解消に要したラップは12周だ。

メルセデスの無線で最初にこの問題に触れられたのは27周目。以下にそのやり取りを紹介する。


ハミルトン:あちこちで出力低下中。全然ダメ。ソリューションないの?

ボニントン:今、確認している。

ハミルトン:ペース上げないとまずいよ。


ボニントン:この問題は今、使っているモードが原因で起きている。

ハミルトン:どういうこと。何がダメなのか分かんない。


ハミルトン:これをリセットしちゃダメなの?

ハミルトン:何なのこれ、最悪なんだけど。何で。どうしたらいいの。違うポジションになっているスイッチを見つけようと思って、5秒ごとに必死にダッシュボードを見ているけど分からない。

ボニントン:ルイス、君が何か間違っているとかじゃないんだ。ただセッティングが正しくないだけだ。


ハミルトン:レースをフィニッシュできないかも。いろいろ試して変えようとしているけど。

ボニントン:すまん、アドバイスはできないんだ、ルイス。


ハミルトン:僕が提案して、それが大丈夫かどうか教えてもらうっていうのはダメなの?

ボニントン:ダメだ。それは認められていない。


数周に渡るストレスフルな時間を経て、44周目にハミルトンがファステストラップを刻む。つまり、問題が解消された証だ。

ボニントン:ルイス、コース上で最速だぞ。

ハミルトン:よっしゃ。パワーが戻ってきた!


しかしながら、この時点ではすでにそれ以上のポジションアップは現実的でなく、ハミルトンはマシンとエンジンをいたわりながら完走を目指すことを決めた。ハミルトンはすでに今年のレギュレーションで認められている5基目のパワーユニットを使っている。

レースはチームメイトのニコ・ロズベルグがポール・トゥ・ウインを決めており、その結果、チャンピオンシップでは首位ロズベルグと2位ハミルトンの差が24ポイントに開いた。

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