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メルセデスからファンへの手紙

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2016年5月4日 « 来季のことは自分には分からないとライコネン | 人工的ノイズの付加に疑問の長谷川氏 »
© Andre/Sutton
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メルセデスがチームの公式サイト上に"ファンへの手紙"と題した文章を掲載し、ロシアGPで彼らが直面したトラブルについて説明した。それによってネット上で渦巻く陰謀説を払拭することが狙いのようだ。

予選でルイス・ハミルトンに前回と同じMGU-Hの問題が発生し、レースでも水漏れというトラブルが起きたことで、ネット上ではチームがニコ・ロズベルグを優遇しているのではないかという荒唐無稽な陰謀説がささやかれている。ロズベルグの方もロシアではMGU-Kのトラブルに見舞われていたが、それでも開幕から4連勝を飾っている。手紙の中でメルセデスは両ドライバーがレース中に遭遇したトラブルの詳細を明かしており、問題の理解と修正に努力していることを強調した。

チームによると、ロズベルグのMGU-Kトラブルが発生したのはハミルトンのトラブルより前だったといい、レース終盤に彼がファステストラップを出した時も、マシンは"セーフ"モードのままだったという。

「ピットストップから程なくして、ニコのMGU-Hに警戒すべき反応が見られるようになった」と手紙には説明されている。「われわれは何周にもわたって、ルイスとは十分なギャップがあり、少し緩めても大丈夫だと伝え続けた。その後ようやくFIAから許可が下りて、問題をコントロールできるセッティングに切り替える指示が可能となった。当のニコは、気をもむピットウオールのストレスなど少しも気づいていなかったことだろう。レース残り2周でファステストを出した時も、彼はその"セーフ"セッティングのままだった――先週末のわれわれのマシンがいかにペースで優れていたかがここから分かる」

ハミルトンの水圧問題については、フィニッシュできたこと自体が"奇跡"だっとチームは表現している。

「ニコのトラブルが発覚して間もなく、ルイスのマシンの水圧が下がり始めた。この時彼はニコをつかまえ、キミ(ライコネン/フェラーリ)を引き離そうと懸命にプッシュしており――その過程で紫の(最速)タイムを出していた。ここでもわれわれはFIAの許可を待ってから、彼に状況を伝えなければならなかった。イージーな走りをするように何度か呼び掛けていたが、ようやく水圧が低下してきていることを彼に無線で伝えても良いという許可が出た」

「残り16周の時点での数値はゼロ――ゼロだよ!――だったにもかかわらず、いたわりながらマシンを持ち帰り、2位を維持した彼の働きは本当に見事だった。可能な限りマシンを冷やしてエンジンのダメージを避けながら、なおかつキミとの安全な距離を保つことが必要だった。至難の業といえよう。どのような奇跡によってマシンがフィニッシュラインまでたどり着けたのは分からないが、当然ながらわれわれに文句などあるはずがない」

手紙にはまた、メルセデスのチームメンバーに対する賛辞も記されており、彼らがロズベルグをひいきしているという一部の声をけん制している。

「コースに来ている人々は氷山の一角に過ぎない――だが、彼らはこの組織を代表する完璧な一例だ。ピットストップを行うだけではない。彼らは旅をし、部屋をシェアし、食事をし、ガレージを建設し、マシンを作り、壊れたマシンを修理し、スペアをそろえ、大量の積み荷をひもとく――皆で一緒に。汗をかき、緊張し、笑い、泣き、叫び、悲鳴を上げ、祝い、同情する――皆で一緒に。毎週のように驚くべき仕事をこなしている世界最高のメンバーだ――彼らはそれをチームのためにやってくれている。どちらかのドライバーのためではなく――お互いのためだ。ここには"A"チームや"B"チームはない。クルーのメンバーは皆、自らの働きによってエリートと呼ばれるにふさわしい地位を勝ち得た――そして、そのために多くの犠牲を払ってきている」

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