Mercedes

/ News

  • メルセデス

軍拡競争勃発を懸念するウォルフ

Me
2015年11月29日 « 失敗から学んだことが生きているとペレス | メルセデス、オコンとのオプション契約を行使 »
© Sutton Images
拡大

チーム間のコラボレートについてFIAが明確にしなければ、F1はやがて"軍備拡大競争"の世界になるとクリスチャン・トト・ウォルフが警告した。

フェラーリと2016年の新規参戦チームであるハースF1チームとの関係について疑問を抱いたメルセデスは、10月にFIAに対して明確化を求める書簡を送った。技術提携契約を結んでいるハースはフェラーリの風洞とリソースにアクセスすることが可能となっており、これによってフェラーリが全チームに課されているエアロダイナミック・テスト・リストリクション(ATR)を回避するすべを得たのではないかという疑惑が浮上している。

メルセデスが求めたのは、こうした状況下で何が許可されるのかを明確にすることだとウォルフは言う。そして、これはフェラーリに対する直接的な抗議ではないと主張した。

「われわれは特定のチームに対する訴えなど起こしていない」と彼は述べた。「特定のチームを挙げたこともなければ、言及したこともない。われわれの望みは、FIAの説明によってルールの範囲内で何ができるのかを理解することだ。なぜならば、そのエリアのレギュレーションはやや広範囲で曖昧なものになっているからだ」

「他の多くのチーム同様、少し前からその件でFIAにアドバイスを求めているが、彼らの返答は同じように曖昧なものだった。単純な答えではないので、難しいトピックであることは理解している。われわれとしては、ルールの範囲内ではない可能性がある未知の領域に踏み込み、自分たちのプロジェクトを立ち上げることは避けたい。そのために明確化を求めたまでだ」

ビッグチームに有利なこうした関係が広がれば、今の空力規制をかいくぐる新しい高価な手法が開拓されることをウォルフは懸念している。

「これは、ATRの割当てをシェアするために構造を再編し、共同で人材を教育して、インフラをシェアするというトリガーになり得る。そうなればやがて、開発速度を高めるために、いかに多くの協力を得て、パートナーとサインできるかという軍拡競争につながりかねない」

この問題がスポーティングレギュレーションの違反にあたるかの判断はアブダビGPのスチュワードによって下されることになるが、それは今後も尾を引く可能性があるとウォルフは述べた。

「われわれはFIAからアブダビ前に、確実な答えを得る唯一の方法はスチュワードとのミーティング中に提起することだとアドバイスされた。だが、その答えにしても裁判所の判断を仰がねばならない可能性がある。ここで再度強調しておきたいのは、これが全チームに対する情報の透明性の問題ということだ。何がルールの範囲内で、何がそうではないのかを知るためのものであり、決して特定の誰か、もしくはそれに類似したものを非難することが目的ではない」

ウォルフによると、FIAの判断は2017年の計画に影響を与えるという。

「フェラーリとハースのコラボレーションはルールの範囲内なのだろうと考えている。フェラーリはFIAから自由裁量権を与えられたはずだ。われわれはルール違反を疑っているのではない。2016年と、特に別のチームと協力することでまったく違うマシンになるかもしれない2017年のルールを考慮しての行動だ。人的、あるいは技術的なリソースのシェアについて、今後の可能性を理解したいのだ。それが許容されるのかされないのかをね」

© ESPN Sports Media Ltd.