Mercedes

/ News

大きな図を想定すべしと述べるウォルフ © Sutton Images
拡大
関連リンク

メルセデス・ベンツ・モータースポーツ責任者のクリスチャン・トト・ウォルフはF1での継続する支配体制は"ショー"のために良くないと認めた。

オーストリアGPでは再びメルセデスが比類ない勝利を決めており、世界中で続く観衆の減少は今のレースが退屈になっていることを示唆している。

ルノーパワーで苦境に置かれているレッドブルはチェッカーフラッグが振られるよりも遥か以前、決勝日に発行したパドックマガジン『Red Bulletin(レッドブリテン)』にて、ルイス・ハミルトンが2015年から2019年までのタイトルを取るだろうと冗談まじりの予言をしている。

「世界級の特ダネ:これがF1の未来」と同誌はうたっている。

現在の状況とルールにフラストレーションを抱えるレッドブルには、フェラーリのカスタマーになる可能性もうわさされていた。

フェラーリ社長のセルジオ・マルキオンネは21日(日)、記者らに対し「彼らは再び道を見つけるだろうと思っている。われわれにその助けができるならば、喜んでそうしよう」と発言している。

ルノーと同様にパワーユニット時代に苦戦を強いられているのがHondaだ。

2015年が半ばに達しつつある今、マクラーレンとのワークスコラボレーションは厳しい状況に置かれており、Hondaの新社長に就任する八郷隆弘氏がどれほど長期にわたる活動を許容するかをいぶかむ声もある。

オーストリアを訪れていた八郷氏だが、Hondaがこの道にとどまると主張する役割はF1プロジェクト総責任者である新井康久氏に託された。

新井氏は「CEOと役員会メンバーは信じており、彼らはわれわれに勝利するための時間が必要であって長期的なビジョンだと考えています」と述べている。

しかしながら、F1全体の見どころを今担うのはメルセデスとフェラーリであり、シルバーのマシンが容易に先頭につけているのが現状だ。

変化の必要性をもとめてさまざまなうわさがパドック中を駆け巡っており、一例を挙げれば少なくとも"トークン"システムを捨ててルノーとHondaに戦うチャンスを与えるべきというものがある。

そして今、メルセデスが簡単に勝利する状況はショーにとって良くないとウォルフが認めた。

『City A.M.(シティAM)』によればウォルフはF1ビジネスジャーナリストのクリスチャン・シルトに「スペクタクルという点では、1チームが長きにわたって勝ち続けるのは間違いなく有害だ」と語ったという。

「2000年代のはじめにフェラーリが6年間勝ち続けたのをわれわれは見てきた。レッドブルは4年連続同じことをした。そして、われわれが2年目だ。ショーの役に立たないのは明らかだ」

一方、ウォルフはレッドブルオーナーであるディートリッヒ・マテシッツのF1撤退の警告を単純に見過ごしてはいけないとも考えている。

「F1のより大きな図を描かなければならない。われわれは"私たちは勝っている。それ以外はどうでもよい"と言ったりしない。1チームが勝ち続け、やや予測通りの状態であるのが良いことだろうか? ノー。おそらくそうではない」

「われわれ全員がまとまり、いかにして状況を改善していくか決めなければならない」

© ESPN Sports Media Ltd.