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「計算ミス」を認めるウォルフ

Jim
2015年5月25日 « バトン、「初得点は今後の足がかり」 | フェルスタッペンは経験不足とマッサ »
あと一歩のところでモナコGP勝利を失ったハミルトン © Sutton Images
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メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるクリスチャン・トト・ウォルフはルイス・ハミルトンからモナコGP勝利を奪ったピットストップの判断において、チームが「計算を間違った」ことを認めた。

問題のピットストップが行われたのはレースの66周目。マックス・フェルスタッペン(トロ・ロッソ)のクラッシュに伴いセーフティカーが導入されたタイミングでメルセデスはハミルトンをピットに呼び入れたが、タイヤを交換してコースに戻ったハミルトンは3番手にポジションを落とした。ウォルフは3番手を走っていたフェラーリのセバスチャン・ベッテルが同様の戦略を採ると踏んで先回りする判断を下したと言うが、メルセデスはハミルトンがリードを保持できるとの誤った情報に基づいて判断してしまったという。

「一体全体何が起きたというのだろう。まさにこれが疑問だ。シンプルな答えはわれわれが計算を間違ったということ。セーフティカーが導入されたときルイスがセーフティカーの真後ろに戻れる(十分な)ギャップがあると思っていたが、それがなかった。単純に計算を間違ったのだ。それが起きたこと」

通常、F1チームがこういった判断を下す場合、マシンから送られてくるGPSデータに基いて決断するが、モンテカルロの高層ビルによりモナコではこのデータが利用できない。当初、レースコントロールがバーチャルセーフティカー(レースの速度を低速化するためのメソッド)を発令し、その後に実際のセーフティカー導入を決めたことも混乱を招いた。

メルセデスが判断を誤ったと言うウォルフは「モナコではGPSがないので、すべての活動がさらなる困難を呼ぶ。だからこそ、バーチャルセーフティカーからセーフティカーに切り替わった時に間違ってしまった」と説明している。

「最終判断はピットエントリーの50m手前で下された」

コース上のポジションが重要なモナコでピットストップのリスクを考えなかったのかと聞かれたウォルフは「考え得るリスクはわれわれの後方、ニコ(ロズベルグ)の後ろを走っていたセバスチャンがソフトタイヤに履き替えるべくピットインすることだった。そうすれば最後にリスクとなり得る。そうだね、データを度外視して常識的概略からとてもシンプルに言うと、われわれはデータに従わなければならない。それがチームの取り組み方だ。しかし、リスクがあることも分かる。単純回答をするなら、数字が間違っていた、ということ」と答えた。

また、今回の判断がチームとドライバーの共同で行われたこともウォルフは明かしている。

「決断は同時に多くの情報に基づいて共同で下されているが、ほんの一瞬で判断しなければならない。エンジニア、マネジメント、ドライバー、それぞれからできる限り多くのインプットを入れようとした。そして判断した。今回はアルゴリズムが間違っていた」

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