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ウォルフ、低速F1の要因はタイヤにあり

Jim
2015年5月10日 « 再び5基エンジン派に意見を変えたメルセデス | 岐路に立たされたスージー »
© Sutton Images
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メルセデスのモータースポーツ責任者であるクリスチャン・トト・ウォルフは近代F1がモータースポーツの最高峰カテゴリーと呼ぶにはあまりに遅すぎる事態になっているのはマシンテクノロジーではなく現行タイヤが要因だと主張した。

V6ターボエンジンと空力レギュレーションの強化が図られた2014年以降、F1は速さが遅すぎるとしてしばしば批判されている。同レギュレーションの2年目にあたる今年は初年度に比べて一段と速さを増しているものの、2015年のラップタイムはV10時代の最高速とも言われる2004年に比べると予選の最速タイムがはるかに遅い。

マクラーレンのフェルナンド・アロンソは特に戦略を成功させるためのカギとなるタイヤ管理に集中しなければならないレースではマシンが遅すぎると感じると不満をこぼしていたが、新レギュレーションの批判者たちも一発のペースを指摘する。

例えば、スペインGP予選でニコ・ロズベルグ(メルセデス)が記録したポールタイムは1分24秒681だったが、現在のコースレイアウトで刻まれた最速の予選タイムからは4.5秒以上遅れているのだ。既存の予選ベストタイムはピレリタイヤに切り替わる直前の2010年にマーク・ウェバーがたたき出したもの。

現行のV6ターボエンジンから1,000馬力以上を生み出そうと探求する中でマシンの速度が議論のひとつとなってきたが、ウォルフはラップタイムを失っている大きな理由がタイヤにあると考えているようだ。

2011年にF1単独公式サプライヤーに就任したピレリは急速な劣化をもたらすタイヤ製造を求められ、タイヤ戦争のない中でピレリはラバーの純粋なペースよりもレースで何回のピットストップが実施されるかに集中して開発に取り組んでいる。

ウォルフは劣化の激しいタイヤであることが実際よりもラップタイムを遅くさせているようだと見解を述べた。

「この議論はもう何百万回とやってきたこと。そして、真実として忘れてならないのが、タイヤが変わり、空力レギュレーションも変わったということだ。ここはとりわけ特殊なサーキットであり、ラップタイム的には風変わりでもある。テストでは今よりも速かったので、(過去に比べて)10秒も遅くなっているというのは事実ではない」

「他のコースについては場所に確信はないが、メルボルンとマレーシアはおそらく(編集部注:中国)レギュレーションやV10エンジンのピークだった2004年の最速タイムに1秒も遅れていなかったはずだ。つまり、ここではタイヤが大事であることを覚えておいてほしい。タイヤが何を提供するか次第なのだ。マシンではない。今は150kgではなく100kgの燃料を積んで走っている。10秒もペースが遅いと単純に言うことはできない」

それでも、F1にはファンの希望を聞く義務があると主張するウォルフは現行型マシンの持つ力を示すだけの良い仕事をしなければならないと強調した。

「もちろん、何が起きているかは理解しなければならないし、ファンの声も聞くべきだ。マシンの音は十分か? マシンは十分に速いか? 見応えはしっかりあるか? その上で作業に取り組み、それを反映する。とはいえ、今それをやっているところだと思っている」

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