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均等化を求める議論の終えんを願うウォルフ

M.S.
2015年3月29日 « ハミルトンの契約発表は「もう数日」 | 2015年第2戦ドライバーコメント決勝 »
メルセデス独走が崩れたマレーシアGP © Sutton Images
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メルセデス・ベンツ・モータースポーツ責任者のクリスチャン・トト・ウォルフは29日(日)、フェラーリの勝利が現状を打破し、均等化に向けた"ナンセンス"な議論を止めることを願っていると話した。

シーズン初戦のオーストラリアGPが終わった後、レッドブルは現行ルール下でメルセデスの巨大なアドバンテージを有していることを批判し、人為的な"均等化"のみがF1のショーを再び盛り上げることができると論じていた。

しかし、わずか2週間後の第2戦マレーシアGPではフェラーリに移籍したばかりのセバスチャン・ベッテルがシルバーのマシンの両方を抑えて優勝した。

今回の勝利は序盤にセーフティカーが出た状況でのメルセデスの戦略ミスによるものだと見る者が一部にいる一方で、ベッテルは「僕らは公明正大に彼らに勝った」と話している。

すでにオーストラリアGPの時点から強さを見せていたフェラーリは、セパンの週末を通してメルセデスと接戦を繰り広げており、重要なロングランペースでは金曜日のフリー走行の最初からわずかに現ワールドチャンピオンをしのいでいるようにさえ見えた。

「フェラーリが戻ってきた」とベッテルは無線でエンジニアに叫んでいる。

メルボルンの勝者で昨年の選手権を制したルイス・ハミルトン(メルセデス)は表彰台セレモニーの前に、今週末のフェラーリは"すごく速かった"とベッテルに語りかけた。

また、表彰台の上でハミルトンはインタビュワーのエディー・ジョーダンに「なんてこった、今日の彼らのペースは良かったよ」と話した。

"均等化"について政治的な論争が続いたことを受け、マレーシアで敗れたウォルフはこの日がメルセデスにとっては良からぬ一日ながら"F1にとっては良い日"だったと語っている。

ハミルトンはフェラーリの勝利がパドックの一部の人々に"前言を撤回させる"だろうとコメント。

ウォルフは「願わくは均等化についてのあらゆるナンセンスがやむことを」と同意した。

少なくとも、フェラーリが開幕戦よりは平均的な展開となったマレーシアでメルセデスのペースに迫ったことは、レッドブルの政治的なプッシュに一撃を加えたことだろう。レッドブルはルノーとの険悪な関係を修正し、前進していかなければならない。

ベッテルがレッドブルの2台を周回遅れにしたレースを終え、ヘルムート・マルコ博士はドイツのテレビ局『Sky(スカイ)』にレッドブルとルノーが手に手をとって改善のために懸命に働いていると語った。

「オーストリアには多くの感情が渦巻いていたが、われわれは今、前に進む道を見つけた。そのおかげで、ここではすでに前より良くなったように見えている」

しかし、特にレッドブルとエンジンサプライヤーのルノーの双方がF1離脱の可能性を警告した今、レッドブルがF1の"株主"たちに目を向け続けているとマルコ博士は語った。

「レッドブルやルノーだけではなく、FIAや商業権所有者らすべての株主はルノーのような企業が、必要な価値を筋の通ったF1から得られるか考えなければならない」とマルコ博士は言う。

そのため、マルコ博士はフェラーリの勝利でさえも現在のエンジンレギュレーションがF1にとってうまく機能していることの証明にはならないと考えている。

「フェラーリはここで非常に強かったが、彼らのマシンやタイヤ摩耗もかなり優れており、セバスチャン・ベッテルはこのサーキットが大のお気に入りだ」

「彼らのエンジンが素晴らしい飛躍を遂げたことは疑いないが、通常の状況ではまだメルセデスから0.5秒以上離されている。これでは十分ではない。ここ(マレーシア)も気温が高く、特徴的なサーキットだ。それに、メルセデスは理想的なセットアップを見つけていなかった。全体的なパワーバランスはまだ変わっていない」

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