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メルセデス、初戦を照準にPU開発

Jim
2015年2月26日 « トップスピードはウィリアムズが好調 | レース存続に尽力するモンツァ »
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2週間後に迫るシーズン開幕戦に向けて、メルセデスはパワーユニットにできるだけ多くのパフォーマンストークンをつぎ込む予定だという。

トークンシステムとは

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  • 経費を抑制するため、パワーユニットのパフォーマンスアップグレードはシーズンごとにトークンシステムによって制限されている。コンポーネントはパフォーマンスへの影響度合いに応じて異なるウエイトが定められ、トークンシステムは毎年、メーカーが変更できる内容を制限するために用いられる。ウエイト設定されたコンポーネントをすべて変更する場合は66のトークンが必要となるが、V6ターボエンジンが採用された2014年の初年度を終えて各メーカーに許された開発用トークン数は32。当初のレギュレーションに意図されていたようにシーズン開幕までに全32トークンを使用してもいいが、後の開発用にいくらかのトークンを温存しておくことも認められている。

シーズンを通して開発に投じるトークン数は各メーカーに選択が委ねられており、シーズン開幕時に最善のパワーユニットを投じるべく早めにトークンを使うもよし、より開発時間を多く取れるよう開幕以降に使用しても構わない。

シーズンが始まってからトークンを使う場合のデメリットは年間20戦の中で各車に搭載可能なパワーユニットが4基に制限されていること。シーズン中に残ったトークンを使ってパワーユニットをアップグレードしたとしても、それ以前に実戦投入したパワーユニットにはそのアップグレードが適用されないため、例えば信頼性の理由から後半戦で序盤戦に使ったアップグレードされていないパワーユニットを載せなければならなくなった場合、アップグレードの恩恵を受けられない。

メルセデスAMGハイ・パフォーマンス・パワートレインズ(メルセデスHPP)のマネージングディレクターを務めるアンディ・カウエルは「シーズンを通してトークンを使用していく場合、(アップグレードした)パワーユニットを投入した後はそれまでに使ったものを再び使いたいとは思わないだろう。それが事を複雑にさせているのだ。アイデアを考えたり、どうしていきたいかを決めたりするにあたってはそのことを考えなければならない」と説明する。

フェラーリはすでにいくらかのトークンを残しておくと明言しているが、ルノーはメルボルンまでに大半を消費しようとしている。カウエルによるとメルセデスは当初の計画に従うといい、初戦までにパワーユニットのパフォーマンスを最大限にしつつ、レギュレーションで定められた5レースを完走するに十分な信頼性を確保できるようにしていくとのこと。

「すべての既存メーカーはパフォーマンスリストの中から32のトークンを使って2014年のパワーユニットをモディファイする機会を得ており、FIAは技術指南書において年間を通して(開発が)可能だと述べている。現時点でわれわれの開発アプローチはメルボルンに焦点を当てているので、われわれのアプローチに変更はない。レース用のマシンに載せて満足な結果を得られるよう(2回のテストが行われる)バルセロナですべてのパフォーマンスアイデアを揃えるために必死にプッシュしているところだ」

「メルボルンには5戦分の距離を完走できる最大の性能を持ったハードウエアを持ち込み、その後に考えることにしている。"パフォーマンスに幾分かの遅れが生じるかもしれない"とか、そういうことは望んでいない。リスクになり得るからだ。タイミングウインドウが後退すれば必ずスローダウンするリスクが伴う。そうはしたくない。メルボルンに向けては最善の状態を確保できるようにベストを尽くしている」

トークンシステムをさらに複雑にしているのは来年になるとパフォーマンスのアップグレードに使用できるトークンが25しかなくなること。来年以降は特定のコンポーネントのアップグレードができなくなるため、メルセデスはそれを念頭に今年の開発を進めていくつもりだとカウエルは説明した。

「従来通り、開発が認められながらも、それがシーズンごとの基準になるのであれば、その年に投じるものと翌年に投じるもののバランスを取る必要があると思う。われわれは長期の苦労が伴うF1に身を投じているのだ。中期から長期の事案を考えつつ、次のレースで勝つことを考えなければならない。エンジントークンの使い方、そしてその配分を考える上でのひとつの判断にすぎない」

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