Mercedes

/ News

  • メルセデス

メルセデスデュオの接触に割れる見解

M.S.
2014年8月26日 « スパの接触、FIAの調査予定はなし | エクレストン、バイエルンLBとの争いは続く »
ついにクラッシュしてしまったメルセデスデュオ © Getty Images
拡大

ベルギーGPでのニコ・ロズベルグ(メルセデス)の振る舞いにパドックの反応は割れている。

ルイス・ハミルトンがメルセデスに移籍する前のチームメイトであるジェンソン・バトン(マクラーレン)は、この一件でロズベルグが疑問に残しながらもポイントリーダーにとどまっているのに対し、ハミルトンはほぼ30ポイントを失ってしまったと捉えている。

「何もなかった。何の動きもなかったんだ。信じられないよ」と話すバトンは「チャンピオンになるのはサーキットでベストの仕事をしたドライバーと、僕は常に言ってきた。でも、今のところはそうじゃないように見えるね」と付け加えた。

「あまりクリーンな戦いじゃないのが残念だ」

一方、バトンはキャリア初のタイトル争奪戦に挑むロズベルグが、そのめったにない機会に大きな"プレッシャー"と戦っているのではないかとも推測している。

しかしながら、元F1ドライバーのデビッド・クルサードはロズベルグの"スポーツの品位"を早急にジャッジする気はないと『Telegraph(テレグラフ)』に述べた。

「計画して誰かにパンクチャーを負わせることなどできない。僕のキャリアを見れば10回はフロントウイングを失っているはずだ。文字通り、マシンのフロント部が見えないからなんだよ」

「スチュワードは正しい判断をしたように思える。でも、彼らには他の手段や罰則がオープンであるべきだ。これは普通のレーシングインシデントではない」

クルサードはロズベルグのドライビングが意図的というよりは"ぎこちない"ものだったと話しながらも「ニコがやったことには頑固な要素があった」と続けている。

「彼はバーレーンでルイスに平手打ちを食わされた。ハンガリーでも一発食らわされ、簡単に押しやられたりはしないことを示す必要があると感じたのかもしれない」

今回のクラッシュはモナコで大きな議論を呼んだ予選のインシデントと照らし合わせて見るべきだとクルサードは指摘した。

「3度目が起こったら? 僕たちは彼が元チームメイトのミハエル・シューマッハの同類だと考え始めるかもしれない。どんな手をつかっても勝利をつかみにいった彼のね」

伝説的なF1ドライバー、ゲルハルト・ベルガーはより許容的な見方をしている。

「確かに、ニコに責任があった」とベルガーはドイツ『Bild(ビルド)』紙に述べた。

「だが、2人のドライバーがホイール・トゥ・ホイールの力量勝負になったときには、何かが起こりうるもの。あのコーナーでオーバーテイクできることは示されていた。自殺行為ではなく、通常のレーシングインシデントだった」

「それに、それが2周目に起きようが33周目に起きようが関係ない。パスできると感じればトライする。ニコはそれ以上のことをやってはいないし、それこそファンが見たいものだ」

しかし、状況を混沌とさせているのは、ロズベルグがメルセデスのレース後ブリーフィングでこぼしたと見られる発言だ。ハミルトンとクリスチャン・トト・ウォルフは、ロズベルグが"自分の正しさを証明"するために自身のラインをキープしたと認めたことを匂わせている。

それが事後にも調査を開始する権限があるFIAの関心を引くかもしれない。

だが、元ドライバーでF1スチュワードの常連であるデレク・ワーウィックは、たとえロズベルグのドライビングが"愚か"であったとしても、これはメルセデスの"内部の問題"であり、FIAやスチュワードが扱う問題ではないとイギリスのラジオ局に語った。

一つ明らかなのは、ぼろぼろになったロズベルグとハミルトンの関係が修復不可能であろうことだ。

メルセデス非常勤会長のニキ・ラウダは、2014年の残るバトルで2人が礼儀にかなった状態でいられるか『Welt(ヴェルト)』紙に尋ねられ、こう応じている。

「日曜日のミーティングがどうだったかを考えれば、それは疑わしい。だが、関係性を再び確立させるのは、今やチームのリーダーシップが取り組むべき問題だ」

結果がどうなろうとバーニー・エクレストンは満足している。

「この件が生みだしたのは多くの関心だ。このスポーツにとってはとてもいいことだ」とエクレストンはインド『PTI通信』に発言した。

© ESPN Sports Media Ltd.