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メルセデス、チームオーダー再考へ

M.S.
2014年7月28日 « リカルドはベストドライバーの一人 | ロータスのメルセデスパワー移行を応援するレッドブル »
© Sutton Images
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メルセデスのクリスチャン・トト・ウォルフは、ハンガリーGP決勝でルイス・ハミルトンに対してチャンピオン争いのライバルであるニコ・ロズベルグに道を譲るよう要請したことについて、両ドライバーとじっくり話し合うという。

レース終盤に3ストッパーでソフトタイヤを履いたロズベルグがハミルトンに迫っていた。ハミルトンはすでに最後のピットストップを完了しており、ハード側のミディアムタイヤを履いていた。メルセデスは戦略の違いを理由にハミルトンに道を譲るよう要請。しかし、ハミルトンはロズベルグが十分に接近していないとしてこれに抵抗し、タイトル争いのライバルに対して譲るわけがないと主張した。

ウォルフはハミルトンがなぜ道を譲らなかったかは理解できるとし、タイトル争いが2人のドライバーのおかれている状況をシーズン開幕時とは変化させたと認めている。

「われわれはこのような状況を2度と起こさないよう、学ぼうと努力していく。鬼将軍となってルールに従えと2人に命じたくはない。私やパディ(ロウ)が無線に出ることもできたが、そうしなかった。それはレースに何を予測すべきかジャッジするのは難しかったからだ」

「もしかしたらわれわれがシーズンの最初に決断したことが、もう機能していないのかもしれない。だが、どちらのドライバーにもポジションをあきらめろとか、彼ら自身の選手権でのチャンスをチームの利のために危険にさらせとは要求できない。シーズンが進むにつれて緊張感は高まり、チームメイトを負かすことは難しくなっていく」

「2人の間は張りつめつつあり、彼らがワールドチャンピオンシップの直接のライバルであることは明白。その状況で信頼性の欠けるマシン1台に2回リタイアがあれば、われわれは腰を据えて話し合う必要がある」

ウォルフはハミルトンがチームオーダーに従っていればロズベルグが優勝できたと見ているが、ハミルトンが指示を無視したことが間違っているとは考えていない。

「今は難しい状況だ」とウォルフは言う。

「ルイスがニコを行かせていればニコはレースに優勝できたかもしれず、われわれはチームとしてシーズンが今どのような展開を見せたかから学ばなければならない。何が起こるかがはっきりしていなかったため、われわれは戦略を分ける必要があった。しかし、チームを行かせて彼が楽に優勝したとすれば、またしても10ポイントや12ポイントを彼に対して失ったかもしれず、そうなれば自身の戦いにダメージが生じてくる」

「実のところ、(ロズベルグは)後ろにいたときにペースが落ち、オーバーテイクをするだけ近くにいなかった。彼が全体としてどの位置にいたかは明らかではなかった。さまざまな要素を方程式に入れねばならず、それもひとつの要素だと言うことはできなかったのだ」

「多くの困難な決断が必要になる、非常に難しいレースだった。素早く決断を下し、いかなる地点にたどり着くか、ここから前進していくのかを分析するために、2人の間のレースを話し合う必要があった」

レース後、ハミルトンはチームオーダーに対する驚きを明かし、指示を聞いて「ものすごくショック」だったと語った。だが、ウォルフはそのうちハミルトンがメルセデス側の議論を理解するだろうと信じている。

「彼は胸の内を率直に明かしており、それが彼のあり方だ。そのせいで自分のマシンが駄目になってしまう場合には、予測しない指示なのははっきりしている。いったん感情が落ち着いて、すべてが分析されて全員がレースを理解すれば、彼の最初の感情は消えるだろう」

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