バルテリ・ボッタス フィンランド
- 氏名 バルテリ・ボッタス
- 生年月日 1989年8月28日
- 出身地 フィンランド・ナストラ
- 年齢 30歳101日
- 身長 1.73 m
- 体重 70 kg
- 現所属チーム メルセデス
- 過去の在籍チーム ウィリアムズ

# | Grand Prix | Circuit | Date | Car | Pos | Pts | Qual | FL |
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1 | オーストラリア | アルバート・パーク | 3月17日 | メルセデス (F1 W10 EQ Power+) | 1 | 26 | 2 | FL |
2 | バーレーン | サヒール | 3月31日 | メルセデス (F1 W10 EQ Power+) | 2 | 18 | 4 | |
3 | 中国 | 上海 | 4月14日 | メルセデス (F1 W10 EQ Power+) | 2 | 18 | 1 | |
4 | アゼルバイジャン | バクー | 4月28日 | メルセデス (F1 W10 EQ Power+) | 1 | 25 | 1 | |
5 | スペイン | カタロニア | 5月12日 | メルセデス (F1 W10 EQ Power+) | 2 | 18 | 1 | |
6 | モナコ | モナコ | 5月26日 | メルセデス (F1 W10 EQ Power+) | 3 | 15 | 2 | |
7 | カナダ | モントリオール | 6月9日 | メルセデス (F1 W10 EQ Power+) | 4 | 13 | 6 | FL |
8 | フランス | ポール・リカール | 6月23日 | メルセデス (F1 W10 EQ Power+) | 2 | 18 | 2 | |
9 | オーストリア | シュピールベルク | 6月30日 | メルセデス (F1 W10 EQ Power+) | 3 | 15 | 3 | |
10 | イギリス | シルバーストーン | 7月14日 | メルセデス (F1 W10 EQ Power+) | 2 | 18 | 1 | |
11 | ドイツ | ホッケンハイム | 7月28日 | メルセデス (F1 W10 EQ Power+) | - | 3 | ||
12 | ハンガリー | ハンガロリンク | 8月4日 | メルセデス (F1 W10 EQ Power+) | 8 | 4 | 2 | |
13 | ベルギー | スパ | 9月1日 | メルセデス (F1 W10 EQ Power+) | 3 | 15 | 4 | |
14 | イタリア | モンツァ | 9月8日 | メルセデス (F1 W10 EQ Power+) | 2 | 18 | 3 | |
15 | シンガポール | シンガポール | 9月22日 | メルセデス (F1 W10 EQ Power+) | 5 | 10 | 5 | |
16 | ロシア連邦 | ソチ | 9月29日 | メルセデス (F1 W10 EQ Power+) | 2 | 18 | 4 | |
17 | 日本 | 鈴鹿 | 10月13日 | メルセデス (F1 W10 EQ Power+) | 1 | 25 | 3 | |
19 | メキシコ | メキシコシティ | 10月27日 | メルセデス (F1 W10 EQ Power+) | 1 | 25 | 1 | |
18 | アメリカ合衆国 | オースティン | 11月3日 | メルセデス (F1 W10 EQ Power+) | 3 | 15 | 6 | |
20 | ブラジル | インテルラゴス | 11月17日 | メルセデス (F1 W10 EQ Power+) | - | 4 | ||
21 | アブダビ | ヤス・マリーナ | 12月1日 | メルセデス (F1 W10 EQ Power+) | 4 | 12 | 20 |
Year | Car | Race | Start | Won | Pod | Class | Best | Pole | Front | Best | Lap | Hat | Pts | Pos | ||||
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2013 | Williams | 19 | 19 | 0 | 0 | 17 | 8 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 4 | 17 | ||||
2014 | Williams | 19 | 19 | 0 | 6 | 18 | 2 | 0 | 2 | 2 | 1 | 0 | 186 | 5 | ||||
2015 | Williams | 19 | 18 | 0 | 2 | 17 | 3 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 136 | 5 | ||||
2016 | Williams | 21 | 21 | 0 | 1 | 19 | 3 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 85 | 8 | ||||
2017 | Mercedes | 20 | 20 | 3 | 13 | 19 | 1 | 4 | 6 | 1 | 2 | 1 | 305 | 3 | ||||
2018 | Mercedes | 21 | 21 | 0 | 8 | 19 | 2 | 2 | 10 | 1 | 7 | 0 | 247 | 5 | ||||
2019 | Mercedes | 21 | 21 | 4 | 15 | 19 | 1 | 5 | 9 | 1 | 2 | 0 | 326 | 2 | ||||
Total | 140 | 139 | 7 | 45 | 128 | 1 | 11 | 28 | 1 | 12 | 1 | 1289 |
グランプリ | サーキット | 開催日 | ||
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デビュー戦 | オーストラリアGP | アルバート・パーク | 2013年3月17日 | レース結果 |
ラストレース | アブダビGP | ヤス・マリーナ | 2019年12月1日 | レース結果 |

バルテリ・ボッタスは17歳だった2007年にフォーミュラ・ルノーのレースで2勝を挙げたことで頭角を現し、続くシーズンにはフォーミュラ・ルノー・ユーロカップとフォーミュラ・ルノー・ノーザン・ヨーロピアン・カップのタイトルを獲得した。
2009年にフォーミュラ3ユーロシリーズに転向し、選手権3位に。このシリーズで優勝はしなかったものの、マスターズ・オブ・フォーミュラ3ではファステストラップとポールポジションと共に勝利を飾っている。2010年に再び勝利するまでにウィリアムズとテストドライバーとしての契約を結んだ。
2011年にはGP3に移行してロータスARTをドライブ。序盤こそ目立った活躍は見られなかったもののラスト4戦で優勝して王座に輝き、これがウィリアムズのリザーブドライバー就任につながった。
シーズン中のテストには制限があるものの、ブルーノ・セナに代わって15回の金曜フリー走行1回目に参加しており、2012年のウィリアムズマシンに関しては十分な走行距離を稼いでいる。2013年に向けて最も準備の整ったルーキーの一人であり、この経験を生かせることを願っていると話したボッタスはチームとの契約の後、「チームとして僕らは今年より多くのポイント獲得を狙い、マシンから最大限を引き出さなくてはならない。個人的には、チームに多くのポイントをもたらし、このシーズンを通して多くを学んでドライバーとして成長したと振り返りたい」と語っている。
楽観主義もそのはず、ボッタスは2013年のルーキーの中で最も準備の整った一人だったと言える。しかし、マシンの競争力不足から、初ポイントに手が届いたのはシーズン閉幕目前のラスト2戦でのことだった。ボッタスはこの年、1ポイントの獲得にとどまったチームメイトのパストール・マルドナドを上回る4ポイントを記録。さらに、カナダGPで3番グリッドに着くなどの活躍もあり、2014年のチームの復権を助けるべく新たに1年の契約を延長している。
V6ターボエンジンが導入された新時代が始まると、強力なメルセデスエンジンを備えたウィリアムズはグリッドの最前方へ舞い戻った。2014年シーズンのボッタスは、チーム加入時にサー・フランク・ウィリアムズが将来のワールドチャンピオンと評したポテンシャルを強調している。表彰台に上った回数はチームメイトのフェリペ・マッサの2に対してボッタスが6を記録した。圧倒的な速さを誇ったメルセデス勢がつまずいたカナダGPとベルギーGPで優勝のチャンスを逃したウィリアムズだが、それでも、ボッタスにとって2014年シーズンはブレイクの一年となり、ドライバーズ選手権は4位の成績を残している。
翌シーズンもウィリアムズでマッサとのコンビを継続したボッタス。開幕戦オーストラリアGPでは予選中に腰部を負傷して決勝を欠場せざるを得なかったものの、第2戦マレーシアGPから戦列に復帰すると堅実な走りで得点を重ねていった。その活躍が後押ししてか、同郷のキミ・ライコネンがフェラーリを追われるとのうわさが飛び交う中、ボッタスをその後任候補とする見方が高まっていく。ヒートアップするばかりの推測は8月にフェラーリがライコネンと契約を延長し、翌月にウィリアムズがボッタス続投を発表したことでついに収束した。フィンランドの先輩後輩であるライコネンとボッタスはとりわけシーズン終盤のレースでポジションを争うことが増え、互いに譲らぬ2人は2度もコース上で衝突、一度目はボッタスが、2度目はライコネンがリタイアを強いられている。結局ライコネンに次ぐランキング5位でシーズンを終えたボッタスだが、チームメイトのマッサが獲得した得点はしのいでおり、十分にその存在感を示した。
オフシーズンの間にドライバーとしてさらに成長できたという実感を抱いて臨んだ2016年だったが、ウィリアムズのパフォーマンスが低迷したのに伴ってボッタスも苦戦を強いられ、シーズンを通した総得点では前年を50ポイントほど下回っている。上位争いにからむことはほとんどなかった中で、ボッタスは第7戦カナダGPで3位表彰台に上っており、これがウィリアムズのシーズンベストリザルトだった。
翌年もウィリアムズにとどまり、引退するマッサに代わって新チームメイトのランス・ストロールを迎える予定だったボッタスだが、2016年の王者に輝いたニコ・ロズベルグが引退を表明したため、その後任としてメルセデスへの移籍が決定。チャンピオンチームに加入した2017年はボッタスのこれまでのキャリアの中でも最大のチャンスになると同時に、3度のタイトル保持者であるルイス・ハミルトンを僚友として新天地で戦うというチャレンジでもあった。第3戦バーレーンGPで初ポールポジション、続く第4戦ロシアGPで初優勝を果たし、最後までタイトル争いの一角であり続けようとしたボッタスだが、特に後半戦で調子が上がらず、シーズンが進むにつれてチームメイトとの差は大きくなっていく。それでもボッタスはメルセデスでの初年度を通じて3勝を挙げており、ハミルトンとフェラーリのセバスチャン・ベッテルに次ぐランキング3位はキャリアベストの成績だった。9月には2018年もチームに残留することが明らかにされた。
前年以上の成績が期待された2018年だったが、開幕戦から未勝利のレースが続いた。2戦連続で表彰台に上った後の第4戦アゼルバイジャンGPでは、予選3番手からセーフティカー登場のタイミングも味方しレース中盤からトップを好走。しかし、ラスト3ラップというところでデブリを踏み、タイヤバーストで勝利を逃した。第9戦オーストリアGPではポールポジションを獲得するもスタートで出遅れ、さらにマシントラブルでリタイア。シーズンを折り返してからも勝利には手が届かない。第16戦ロシアGPでは再びポールポジションからトップを快走、シーズン初優勝が期待されたがレース中盤でチームオーダーが出され、ベッテルとチャンピオンシップを争うハミルトンに勝利を譲り2位でゴールすることになる。レース終了後、「状況は理解している」と語った。結局2018年シーズンは未勝利に終わり、ランキングでも5位という結果だった。シーズン終了後、ボッタスは「今年が自分のワーストシーズンだ」と語っている。メルセデスはボッタスと2019年まで契約を延長(1年追加のオプション付き)している。
【長所と短所】
かつてF1に参戦してきたフィンランド人ドライバーと同様にクールなキャラクターを備えたボッタスはまじめにレースに取り組み、トップレベルに到達するために身をささげてきた。弱点はごくわずかだが、F1にステップアップを果たす前にGP2などのシリーズで戦った経験がない。
【キャリア最高の瞬間】
2011年にGP3シリーズを制し、将来のスターとして存在を知らしめたものの、ボッタスがその才能を開花させたのは2014年のF1だ。中でも、後に同シーズンを制覇するルイス・ハミルトンを抑えて2位に入ったドイツGPでのドライブは秀逸だった。
【キャリア最低の瞬間】
2011年にF3マカオ選手権で優勝を懸けて争っていたときにクラッシュしたこと。2009年と2010年にも勝利を逃しており、これがラストチャンスだった。
【注目のコメント】
「もっとドライブして距離と経験を増やせばきっと良い結果を残せるはず」
2013年の初めてのテストでなぜウィリアムズがタイムシートのトップにいないのか聞かれた際に。
「物理学ってものがあるからね。マシンの燃料が少なく、もっと軽い状態ならもう少し速くなるさ!」
【トリビア】
かつて『Twitter(ツイッター)』に何度も#BOTTASというハッシュタグがトレンドに登場し、話題となった。もともとは『Autosport(オートスポーツ)』の見開き一面にわたって大見出しに踊ったボッタスの名につけられたタグが最初だったようだ。
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2019年12月1日 ![]() 順位を上げようと必死にプッシュするボッタス © Francois Nel/Getty Images |
2019年11月30日 ![]() 予選アタックに挑むボッタス © Dan Istitene/Getty Images |
2019年11月30日 ![]() 最終戦の予選でトップ3に入ったハミルトン、ボッタス、フェルスタッペン © Will Taylor-Medhurst/Getty Images |
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