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ユベールの死に動揺していたと明かすノリス

Jim
2019年9月3日 « コレアの家族が声明、長期間のリハビリへ | ロズベルグ、スパのベッテルは「バリチェロのよう」 »
© Dan Istitene/Getty Images
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マクラーレンのルーキードライバー、ランド・ノリスはベルギーGP終了後、前日にF2ドライバーのアントワーヌ・ユベールが命を落とすことになった事故を受け入れるのに苦労したと明かした。

8月31日(土)午後に行われたF2のフィーチャーレースで、ドライブしていたBWTアーデンのマシンのコントロールを失ったユベールはタイヤバリアに衝突。反動でマシンがコース側に跳ね返されていたところに、他のマシンが高速状態で突っ込んでしまった。ルノーF1ジュニアアカデミーのメンバーでもあったユベールは将来を有望視されたドライバーであり、昨年はノリスも同じF2でしのぎを削った仲だ。

F2はフィーチャーレースを即座に中止し、翌日のスプリントレースもキャンセルすることにしたが、F1はスタート前にユベールに1分間の黙祷を捧げた後、予定通りベルギーGP決勝レースを開催している。

F1グリッドに並ぶドライバーの多くが難しい状況にあったことを認めており、F1初勝利を挙げたシャルル・ルクレール(フェラーリ)は友人だったユベールに勝利を捧げつつも控えめで、ピエール・ガスリー(トロ・ロッソ)はレース前にこれまで感じたことがないほど感情的になっていたと明かす。さらに、ルノーのダニエル・リカルドは土曜夜に、翌日のレースに自分が参加したいのかどうか分からなかったと話した。

レース終盤まで5番手を走行し、キャリアベストとなる結果を手に入れる目前だったが、ファイナルラップに入ろうとしたところでトラブルに見舞われてチェッカーフラッグを受けられなかったノリスは、適切な精神状態に整えるのが難しかったと語っている。

「今日のレース前の気分はあまり良くなかった。土曜日にここで起きたことは僕らの誰にだって起こり得る。F2でレースをしていた昨年、僕に起きてもおかしくなかった」

「そういうふうに考えると、動揺してしまう。もしかしたら、もう少しまともに受け止められた人もいるかもしれないけど、僕はそううまく受け入れられなかった。結局のところ、僕の仕事はチームのためにレースすること。僕はそれでも人生を生きないといけないし、進まないといけない。時にはやりたくないこともやらないといけない」

「今日はレースしたいと思ったけど、同時に、関わったすべての人を思うといたたまれなかった。話すこともしたくなかったくらい。彼は僕らと同じようにレーサーだった。でも、ただ不運だった」

「かなり予想外のことだし、とてもレアなことだけど、それでも、同時にF1でも起こり得ることなんだ」

モーターレースを統括するFIAは今回のクラッシュに関して徹底調査を開始している。事故に関わったもう1人のドライバー、ファン・マヌエル・コレアはリエージュ大学病院の集中治療室におり、足の骨折と軽度の脊椎損傷を患った。2日(月)にはコレアに意識があったこと、事故の結果を理解していたことが明かされ、医師団によってアメリカ帰国が認められれば「非常に長期間にわたるリハビリテーションプログラム」に取り組むことになっている。

ユベールの訃報に際してはモータースポーツ界から多くの追悼が寄せられており、ディフェンディングチャンピオンのルイス・ハミルトン(メルセデス)は土曜夜に『Instagram(インスタグラム)』を通じて次のようにメッセージを発信した。

「このスポーツを見て楽しんでいるみんなの中に僕らのしていることが安全だと考える人が1人でもいるなら、それは大きな間違いだ」

「ドライバーたちはみんなコースに出る時は命を賭けている。そのことを真剣に理解してほしい。それが十分に理解されているとは言えないからだ。ファンからもそうだし、このスポーツで実際に働いている人たちでさえも認識が十分じゃない人がいる」

「僕にとってアントワーヌは夢を追うためにリスクを選んだヒーローだよ。こんなことが起きてしまい悲しくてたまらない。彼の素晴らしさを広め、記憶しよう。安らかに眠りたまえ」

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