- ルイス・ハミルトン
チャンピオン争いの厳しさを実感するハミルトン

ドライバーズ選手権首位のマーク・ウェバー(レッドブル)に対して4ポイント差となって夏休みを迎えるルイス・ハミルトン(マクラーレン)は、自身とチームがタイトルを獲得のチャンスに「必死にしがみついている」と表現している。
ハミルトンはカナダGP以降ドライバーズ選手権首位を守ってきたものの、ハンガリーGPではギアボックストラブルに見舞われ、スペインGPに続いて今シーズン2度目のノーポイントレースをやってしまった。ハミルトンが懸念しているのは、予選でレッドブルのセバスチャン・ベッテルに1.7秒という大差をつけられたことが明確にしている、レッドブルに対するマクラーレンのパフォーマンスだ。
「ワールドチャンピオンシップ獲得に自信があると言うのは、正しいことじゃないよ」と『Daily Telegraph(デイリー・テレグラフ)』紙に話すハミルトン。「だけど、楽観的でいなければならない。チャンピオンシップを獲得することは十分考えているけど、それを達成するためのパッケージを持っているかどうかという点については返答できないさ。とにかく、働き続けなきゃいけない。必死に手を尽くしているんだ」ともコメントした。
マクラーレンはハンガリーGP決勝が行われた1日(日)の深夜から、イギリス・ウォーキングのファクトリーを閉鎖した。これは夏休み期間中に各チームが2週間のファクトリー閉鎖を義務づけられているためだ。しかしハミルトンとしては、マシンデザイナーたちがさまざまなアイディアを試すことを考えると、このタイミングが理想的ではないと主張している。
「休日に向かわなかったとしたら、僕はまっすぐにファクトリーに行っていたよ。僕はエンジニアじゃないけど、風洞に向かってチーフデザイナーに会い、いろいろな質問をして理解したいんだ。過去に僕が話したことが機能したこともあったからね。今回は僕がアイディアを持ち込めるとは思わないけど、たくさん質問することで解決が簡単になるものさ。単に僕がチームを刺激するだけじゃなく、チームが僕を後押ししてくれるとも感じているよ」
「エンジニアたちは、ビーチで休暇を過ごしている時もノートを持ち込んでアイディアに頭を練っているはずさ。彼らが何かしらのことを発見できると信じている。僕らのマシンで機能していない部分を、彼ら天才たちが見つけて対策してくれることを期待しているんだ」
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