McLaren

/ News

  • マクラーレン

マクラーレンがグランプリレーシングの未来像を公開

Me
2019年1月24日 « メキシコのベニート・ゲラがRoC制覇 | ルノーが新CEOと会長を発表 »
© Mark Thompson/Getty Images
拡大

グランプリレーシングの未来についてマクラーレンが独自のビジョンを公開した。その構想には電気のみで走り、形状変化するマシン、さらにはワイヤレス充電のためのバンクコーナーやゾーンを有するサーキットも含まれている。

F1は現在、2021年に向けた新レギュレーションの制定に焦点を合わせているが、マクラーレン・アプライド・テクノロジーズの実施した研究は30年後のトップレベルのモータースポーツビジョンを考案するというものだった。これまでのコンセプトのようにマシンだけに目を向けるのではなく、マクラーレン・グループの技術部門が描く最新ビジョンは、このスポーツ全体が将来的にどう変化するかを予想しようとしている。どんな未来のテクノロジーがショーに貢献し、グランプリレーシングのスペクタクルを強化するかを理解するため、ファン、文学修士や博士課程の学生たちとの対話を含んだリサーチが行われた。

プレスリリースではフォーミュラ・ワンという名前にブランドとして言及しないよう注意が払われ、"グランプリレーシング"という表現が使われている。一部の点においては同社がバッテリーを供給するフォーミュラEの方が近そうにも見える。だが、予測されるスピードは現代F1マシンをはるかに上回り、ストレートでは時速500kmと予想されている。コーナリングスピードもまた大きく上がっており、これは市街地サーキットによくある90度コーナーを離れてバンク付きのサーキットが主流と想定されているためだろう。

こうしたパフォーマンスは電気パワートレインにより達成されることになっており、排出規制がより厳格化し、ガソリンやディーゼル車は段階的に廃止されるとマクラーレンは見ている。デザインの鍵はエネルギー貯蔵と充電だ。マシンはサーキットからワイヤレス伝送によってパワーを得ることになる。

アクティブエアロダイナミクスもまたストレートでの効率とコーナーでのグリップ維持に重要だ。フロア下の空力に重点が置かれるようになるが、マシンのスキンは必要なドラッグ/ダウンフォースに合わせて形状が変化する。しかしながらスポーツの伝統に倣い、オープンホイールや後輪駆動という点は変わらない。

マクラーレンはまた、未来のグランプリレーシングにおいてAI(人工知能)が大きな役割を果たすと考えている。ドライバーを補助するオンボード式のAIシステムが想定されており、チーム間の技術バトルの舞台になるとされている。それでもレースに人間の関わる要素を残すため、ドライバーがAIやチームとのコミュニケーションに頼らずに操作するブラックアウトゾーンを導入するという提案がなされている。

AIはまた、マシンのホイールとタイヤデザインに組み込まれた充電コイルの周辺に搭載されたライトによってドライバーの感情を反映する役割も担っている。タイヤ自体は自己修復機能を持っており、現在でいうピットストップの必要はない。

この最新の"MCLExtreme"コンセプトカーはマクラーレンが2016年に発表したMP4-Xに続く2台目の未来型マシンとなる。

© ESPN Sports Media Ltd.