
先月のベルギーGPで1周目に発生し、自分とニコ・ヒュルケンベルグ、シャルル・ルクレールが一瞬でレースから姿を消すことになった1コーナーの大きなアクシデントからフェルナンド・アロンソはまだ完全に回復していないという。
13日(木)のシンガポールで2度のワールドチャンピオンは右手の手首にかけてテーピングしているのを目撃されている。まだかなりの違和感があるのだと彼は説明した。
「もう良くなっている頃だろうと思っていたんだけど、痛みのレベルはほとんど同じままなんだ」と状態について聞かれ、アロンソは述べた。「不思議だよね。たぶん来週にはもう少し詳しい検査をすることになる。(折れているかどうかは)分からない」
痛みはあっても、今週末のシンガポールでマクラーレンのステアリングを握るのに問題はないとアロンソは保証した。
「ドライブ中はアドレナリンとかが出るから全く感じないんだ」と彼は述べた。「でも日常生活では歯磨きする時とかに痛みがある」
マクラーレンは1年前のシンガポールで印象的な走りを見せている。アロンソはマリーナ・ベイ・サーキットで予選8番手になり、ロケットスタートを決めて1コーナーでリードを狙わんばかりの位置につけた。だが残念ながら彼は他人の接触に巻き込まれ、マシンに致命的なダメージを負って数周後にリタイアとなってしまった。
それでも、カオスをすりぬけたチームメイトのストフェル・バンドールンはマクラーレンのレースペースを出し切り、自身のキャリアベストタイ記録となる7位フィニッシュを飾った。
しかし、シンガポールでのファイナルレースを前にしたアロンソは、昨年と同様のパフォーマンスは期待していないと言い、チームは後退してしまったとの考えを示した。
「去年はクルマがシャシーサイドで本当にいいと分かっていたし、エンジンがさほど重要じゃないこのタイプのサーキットでは、トップ10は楽勝、時にはトップ5ぐらいで戦えることもあった」とアロンソは述べた。「でも、今年はもっと難しい。クルマが去年ほど良くないし、僕らは前より苦戦している。こういうタイプのサーキットでもね」
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