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運を味方につけられなかったマクラーレン

Me / Jim
2017年5月29日 « 連続入賞が途絶えたフォース・インディア | 何とかポイントをもぎ取ったマッサ »
© Glenn Dunbar/LAT/Sutton Images
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モンテカルロで28日(日)に行われたシーズン第6戦モナコGP決勝レースでマクラーレンのストフェル・バンドールンとジェンソン・バトンはいずれもチェッカーを受けられなかった。

バトンはレース終盤にポルティエでザウバーのパスカル・ウェーレインを追い抜こうとした際、ザウバーマシンの横っ腹に突っ込んでしまい、マシンにダメージを負ってリタイア。このインシデントでセーフティカーが導入され、リスタート後のターン1でフォース・インディアのセルジオ・ペレスにインを突かれたバンドールンはコーナーを曲がりきれずにバリアにぶつかり、戦線を離脱した。

ジェンソン・バトン

「今日は残念な1日で、ちっともポジションを上げられなかったよ。レースは1周目から難しく、それからパスカル(ウェーレイン)とのあのインシデントだ。彼のタイヤは1周目から完全に終わってしまっていたんだ。僕もスタートで同じタイヤを履いていて、すぐにピットに入ったから分かるんだ。トラクションはあの前のコーナーの方がはるかに多かった。マーブルに乗ってしまうとこのタイヤはグリップが完全になくなってしまうからね。十分にインに入ったと思ったんだけど、横を見たら彼には僕が見えていないことが分かったから、引こうとしたんだよ。でも、その時にはもう遅すぎた。確かにこのクルマは視界が悪いけど、まさかインに入った時に相手に自分が見えてないとは思わないよね。僕は飛び込み、その判断は正しかったと思う。でも、うまくはいかなかった。頭に何か当たると危険だから、クルマがひっくり返るのを見るのは嫌なものだよね。でも、一番大事なのはパスカルが無事だったことだ。彼とは話をして、当然ながら少し動揺はしていた。でも、本当に無事で良かったよ。今日はちょっとイライラしてしまったけど、レーシングドライバーとしてはただ最後尾を走っているだけで挑戦もできないのはつらいものだよ。僕は挑戦して、それは正しいと思ったけど、成功しなかった。今週末はさらにダメージを与えてしまってチームに申し訳ない。今日はいくつか楽しいラップもあったよ。でも、クルマにダメージを与えるつもりはなかったし、僕はめったに壊さない方なんだけどね。昨日は素晴らしかった。最高に楽しかったし、たくさんのいい思い出ができた。フェルナンドには今日の午後、安全にいいレースをしてほしいね。みんな楽しみにしている」

ストフェル・バンドールン

「ポイントを取れなくて残念だ。みんな、今週末はもう少しいい結果を期待していたんだけどね。レース終盤にリスタートで苦労するのは分かっていたんだ。スーパーソフトを温めるのはいつも難しいし、セーフティカーの後ろでオプション(ウルトラソフト)に変えていたセルジオ(ペレス/フォース・インディア)とフェリペ(マッサ/ウィリアムズ)をカバーできないのは分かっていた。それは僕らの選択肢に入っていなかった。トップ10にいる時は自分のポジションをキープしなきゃいけないんだ。タイヤとブレーキを適切な温度に上げることは難しく、残念なことに僕はターン1で行き場を無くしてしまった。望んだようなリザルトは得られなかったけど、モナコではポジティブなこともあった。全体的なパフォーマンスはまだ足りないかもしれないけど、今週末は有意義な前進ができたよ。まだ仕事はたくさん残されているけど、僕は楽観的だ」

エリック・ブーリエ(レーシングディレクター)

「モンテカルロのカジノに行って、ジャックポットで儲かることもあれば、すっからかんになることもある。われわれにとって今日は運が味方してくれず、不運な1日だったと言える。ジェンソンがレースのスタートで後れを取ることは分かっていたので、クリーンな状態で走らせようとしたものの、ザウバーがまったく同じ戦略を取ってきたせいで何の意味も持たなくなってしまった。それがジェンソンにとっては非常なめぐり合わせとなり、ウェーレインのマシンはアンセーフリリースによってペナルティを受けたが、ジェンソンが優位になる形にはつながっていない。接触はよくあることのひとつとはいえ、2人が無事だったことが何よりだ。その後は生き残ったストロールのレースイン集中することになり、良い結果を残せると期待していた。レースを通してトップ10ギリギリのところを走っており、オプション(ウルトラソフト)のペースはかなり有望だった。プライム(スーパーソフト)に履き替えた後もポイントフィニッシュを狙える位置だったが、セーフティカー後にレースが再開された時、タイヤは冷え、ブレーキも冷えた状態でターン1に向かい、アンダーステアによってタイヤウオールに突っ込んだ。それでも、ポジティブなことはある。今週末、ストフェルはドライビングもマシンに対する信頼度も明らかに前進を遂げたと言っていいだろう。ジェンソンは彼が今でも偉大なるチャンピオンであることを証明し、F1というスポーツの最高のアンバサダーである姿を見せてくれた。最後に、インディ500を戦うフェルナンド、友人たち、仲間たちに、エールを!」

長谷川祐介(株式会社本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者)

「今日はチームにとってシーズン初ポイントのチャンスを逃し、がっかりのレースとなってしまいました。ストフェルは12番手からスタートしなければなりませんでしたが、今週末の彼に競争力があることは分かっていました。実際、彼自身の素晴らしいパフォーマンスとチームの優れた戦略により、ピットストップ後には10番手に上がっていたのです。今日、彼が示したパフォーマンスはとても励みになるものだったと思います。それゆえ、あんな風に不運なアクシデントでレースを終えなければならなくなり、ポイントを手に入れられなかったことが悔やまれます。ジェンソンのレースもポテンシャルはありましたが、モナコは悪名高くもオーバーテイクが難しく、本気のプッシュがかないませんでした。アクシデントも残念です。とはいえ、今週末、彼は素晴らしい熱意と陽気な性格で盛り上げてくれました。チームの全員が彼とのレースを楽しんだはずです。次はモントリオールですが、もちろん、その前に、われわれはフェルナンドのインディ500挑戦をテレビ画面を通して見守ります」

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