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ダークホースになっていたかもしれない幻のマノー

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2017年4月5日 « 最速はまだメルセデスだとリカルド | エクレストンがインテルラゴスを入札へ? »
© Gasperotti/Sutton
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シーズン前にチームが消滅していなければ、マノー・レーシングは2017年に"予想外の健闘"をしていたかもしれない。彼らの元技術代表2人がそう証言した。

オーナーのスティーブン・フィッツパトリックいわく、昨年のブラジルGPでザウバーに逆転され、ランキング10位の賞金を受け取れなくなった瞬間にマノーの運命は決していたというが、新たな投資家を見つけられずにチームは開幕目前に破綻してしまった。救済の動きは2月に入っても続いていたものの、フィッツパトリックがチームのエントリーを撤回してしまい、そこでかすかな望みも完全に断ち切られた。

しかし、2017年型マシンの設計はぎりぎりまで続けられており、完成間近だった新車の画像がネット上に流れたこともあった。元フェラーリのデザイナーで2016年にマノーのチーフエアロダイナミシストを務めたニコラス・トンバジスは、そのマシンがあればいい戦いができたはずだと唇をかんだ。

自宅でオーストラリアGPを観戦しての思いを聞かれ、トンバジスはイタリアの『Formula Passion(フォーミュラ・パッション)』にこう語っている。「惜しいチャンスを逃したという無念の思いだよ。あの2017年型マシンなら素性以上の戦いができたはずだし、チームの長期的な未来も確保できただろうに。メンバー全員が懸命に働き、努力の成果を目にするのを楽しみにしていた」

同じくテクニカルディレクターを務めていたジョン・マキリアムも、自分たちのマシンが中段でコンペティティブに戦えただろうと考えている。

「私がF1チーム以外の人間としてレースを見たのはこの30年間で2回目だよ」とマキリアムは述べた。「210人の人々が6カ月を費やしてデザインし、一部を組み立てたマシンだ。価値あるコンテンダーになれたはずだと思うと悲しくてならない。だが、われわれの手の及ばないところで全ては無駄な努力となってしまった」

チーム消滅までの数週間、数カ月のフィッツパトリックの行動が運命を決定づけたとマキリアムは考えている。

「チームが管財人に委ねられた段階で、2017年型マシンのコンポーネントの90%は出来上がっており、新車の設計は全体計画の通りに進んでいた。一番の問題は、オーナーが11月末からマシンパーツの調達を停止してしまっていたことだった。これが結果的に投資家獲得の妨げとなってしまったんだ。チームが2017年型マシンでメルボルンのグリッドに並べるという保証が得られないのではどうしようもない」

「会社が破産を申請してからは、2016年型マシンを開幕で使えるようにするためのプログラムに切り替えた。時間を稼いでおいて、第3戦(バーレーン)までに2017年型を製造して完成させるつもりだったんだ。2月に入ってもこの活動は続いたが、オーナーが2017年のチャンピオンシップからエントリーを取り下げてしまい、そこで全てが終わってしまった」

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