マレーシアGP

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アロンソ、乱戦を制す!

M.S.
2012年3月25日
先頭を走っていたアロンソとペレス © Getty Images
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長いストレートを備え、熱帯性の気候が大きなチャレンジとなるマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットにて、25日(日)日本時間17時から2012年FIA F1世界選手権第2戦マレーシアGP決勝が実施された。

前日に行われた予選では開幕戦で強さを見せたマクラーレンが再び1-2を決め、ルイス・ハミルトンが2戦連続でポールポジションを獲得。2番手ジェンソン・バトンに続いてメルセデスのミハエル・シューマッハが復帰後、初めて予選トップ3に入った。

また、予選5番手のキミ・ライコネン(ロータス)はギアボックス交換により5グリッド降格されて10番グリッド、19番手のヘイキ・コバライネン(ケータハム)は前戦で科されたペナルティにより24番グリッドにつく。

セパン・インターナショナル・サーキットは1周5.543km、56周でレースが行われる。決勝でのDRSゾーンは1カ所で、ピットストレートに設定された。

今回ピレリが持ち込んだドライタイヤはハードコンパウンドとミディアムコンパウンドの2種類だったが、軽い雨が降っていたために各車スタート時のタイヤとしてピレリの雨用タイヤ"チントゥラート"からインターミディエイトを選んでいる。ペドロ・デ・ラ・ロサとナレイン・カーティケヤンのHRT勢のみが深溝のウエットタイヤを装着した。

気温25度、路面温度29度のウエットコンディションでフォーメーションラップが始まったが、予選22番手のデ・ラ・ロサが動けず、マシンはピットレーンへ運ばれていった。

ピットレーンスタートとなったデ・ラ・ロサを含む24台が雨の中スタートし、ハミルトンとバトンが先頭でターン1へと向かう。6番手スタートだったグロージャンが3番手シューマッハに並びかけたものの、シューマッハとの間に接触があった模様で2人は大きくポジションを下げている。

1周目が終わるまでに隊列はハミルトン、バトン、マーク・ウェバー、セバスチャン・ベッテル(共にレッドブル)、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、セルジオ・ペレス(ザウバー)、ニコ・ロズベルグ(メルセデス)、パストール・マルドナド(ウィリアムズ)、キミ・ライコネン(ロータス)と続き、17番グリッドからスタートしたザウバーの小林可夢偉が10番手につけていた。

ここで早くもペレスがウエットタイヤに交換。雨脚が強くなる中、4周目にはグロージャンがコースアウトしてグラベルにつかまり、開幕戦に続いて序盤での苦いリタイアを喫している。

同じ周回の終わりにはマッサがピットイン。さらにバトン、アロンソもウエットタイヤに切り替え、続く周回ではハミルトンと共にレッドブル勢が同時ピットインを行う。その後、トロ・ロッソのジャン-エリック・ベルヌを除く全員がウエットタイヤに履き替えた。

天候とタイヤ選択のタイミングが序列を大きく塗り替え、ひと通りの動きが落ち着いた時点でトップ10にはハミルトン、バトン、ペレス、ウェバー、アロンソ、ベッテル、ベルヌ、マッサ、ロズベルグ、カーティケヤンが名を連ねている。

コンディションはさらに厳しいものとなり、7周目にセーフティカーが導入され、9周目にレースは赤旗中断に。この時点で11番手以下にはニコ・ヒュルケンベルグ、ポール・ディ・レスタ(共にフォース・インディア)、ライコネン、マルドナド、シューマッハ、可夢偉、デ・ラ・ロサ、ダニエル・リカルド(トロ・ロッソ)、ヴィタリー・ペトロフ(ロータス)、ティモ・グロック(マルシャ)、ヘイキ・コバライネン(ケータハム)、シャルル・ピック(マルシャ)、ブルーノ・セナ(ウィリアムズ)が並んでいた。

レースは51分の中断の後、日本時間18時15分にセーフティカー先導で再開された。レースコントロールにより全車にウエットタイヤを装着するよう指示が出ている。13周目にセーフティカーが戻ると、バトン、ロズベルグ、ライコネン、可夢偉らがインターミディエイトに変更すべくピットへと向かった。

一方、コース上ではアロンソがウェバーをかわして3番手に。続く周回ではトップのハミルトンと3番手アロンソがピットに向かい、ペレスがラップリーダーとなる。ピットレーンはタイヤ交換に向かったマシンで混み合っており、アロンソがピットから出あぐねたハミルトンの前でコースに戻った。

ハミルトンは僚友バトンの後ろで隊列に合流。しかし、バトンが先行するカーティケヤンをパスしようとして接触し、フロントウイングに損傷を負ったため、ハミルトンがその前に出た。フロントウイングを交換したバトンは20番手に後退している。

コースにとどまっていたペレス、ベッテル、ベルヌらもタイヤを交換し、アロンソ、ペレス、ハミルトン、ロズベルグ、ベッテル、ライコネン、ウェバー、マッサ、ディ・レスタ、ベルヌのオーダーとなる。20周目にDRSが使用可能となった。

次第に日が暮れていくサーキットでレースは続き、23周目にベッテルがロズベルグをかわして4番手へ浮上する。ロズベルグは続いてライコネン、ウェバーに対してもポジションを失った。

レース開始から2時間が経過したところでようやくレース距離の半分が消化された。アロンソがファステストラップをマークして後続を引き離しにかかるが、ペレスも最速タイムを塗り替えて徐々に6秒前方のアロンソへと近づいていく。ザウバーの速さが目立ち、31周目には可夢偉がシューマッハを追い抜いて11番手に上がった。

ペレスはファステストラップを連発して、38周目が終わったところでアロンソまで2.3秒に迫る。しばらくインターミディエイトでの走行が続いていたものの、17番手リカルドが先陣を切ってドライのミディアムタイヤに切り替えた。

リカルドの好ペースを見て、全体がドライタイヤへスイッチしていく。41周目にはアロンソ、ベッテル、ライコネンらがタイヤを交換し、次の周回でペレスとハミルトンもピットへと向かう。作業には時間がかかったハミルトンだがポジションは維持し、アロンソ、ペレス、ハミルトン、ベッテルまでのオーダーは変わらず。ライコネンは一足先にタイヤを切り替えたウェバーの後ろ、6番手でコースに戻った。

その後ろではディ・レスタ、ブルーノ、ベルヌ、ヒュルケンベルグまでがポイント圏内を走っている。

48周目、4番手を走行していたベッテルが周回遅れのカーティケヤンと接触。タイヤがバーストし、怒りもあらわにベッテルはピットへと向かった。ベッテルはこれで12番手にポジションを下げている。また、13番手を走行していた可夢偉はピットに戻ってレースを終えた。

一方、先頭ではペレスがついにアロンソのDRS圏内に入り、その差はわずか0.5秒まで縮まっていた。50周目にミスでコースを外れて再び5秒後方まで下がるも、ペレスは最後までアロンソを追いかけ続ける。

レース終盤に10番手で最後のポイントを獲得できる位置を走っていたのはマルドナドだが、ゴール直前にリタイアを喫したオーストラリアの悪夢に再び見舞われ、白煙と共にリタイアを余儀なくされている。

11番手ベッテルにもトラブルが発生した模様でチームからピットへ戻るよう指示が飛ぶが、結局コースにとどまったままチェッカーフラッグを受けた。

夕日の中でレースは終了し、アロンソが2011年イギリスGP以来の勝利を飾った。2位のペレスが自身初の表彰台に上っている。3位はポールシッターのハミルトンだった。

4位ウェバーに次ぐ5位でフィニッシュしたライコネンがこのレースのファステストラップである1分40秒722をマーク。6位のブルーノからディ・レスタ、ベルヌ、ヒュルケンベルグ、シューマッハまでがポイントを獲得している。

第3戦の舞台は中国の上海インターナショナル・サーキット。中国GP最初のセッションである金曜フリー走行1回目は4月13日(金)日本時間11時にスタートする予定だ。

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