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マレーシアGP金曜日の記者会見パート2

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2011年4月9日 « マレーシアGP金曜日の記者会見パート1 | ベッテルとのコンビは可能とハミルトン »
開幕戦で得た10ポイントは失ったものの、挽回を期するザウバー © Sutton Images
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8日(金)に行われたマレーシアGP初日セッション後、各チームの首脳陣が集まってのFIA公式記者会見が開催された。参加したクリスチャン・ホーナー(レッドブル/チーム代表)、ロス・ブラウン(メルセデスGP/チーム代表)、エリック・ブーリエ(ルノー/チーム代表)、モニーシャ・カルテンボーン(CEO/ザウバー)、コリン・コレス(HRT/チーム代表)、そしてピレリのポール・ヘンベリー(モータースポーツディレクター)が、各メディアからの質問に応じた。

Q: 2013年のレギュレーションが決まっているにもかかわらず、皆さんはあまり将来的なエンジンについてのミーティングを開いていませんね。その点に関して何が起きているのか聞かせていただけますか?

ロス・ブラウン: 2013年のエンジンなら設計しているよ。一連のレギュレーションがあり、それに沿ったエンジンを設計している。いつものように、それに関しては多くの討論がされているが、それがFIAの発行したレギュレーションならば、FIAが立場を変えない限り2013年はそれでレースが行われる。

コリン・コレス: どうかな。われわれは様子見だ。

エリック・ブーリエ: ああ、われわれは2013年向けにリリースされたレギュレーション通りに新エンジンを作っているよ。それだけさ。

コレス: われわれはエンジンメーカーではないのでね。

クリスチャン・ホーナー: ルノーは彼らの見解通り2013年のレギュレーションに焦点を当てている。

モニーシャ・カルテンボーン: 私たちも同じです。フェラーリが取り組んでくれています。私たちにとってはどこのエンジンであろうと、独立チームが資金的に利用できるものであることが重要です。それが最大の問題ですが、同時に革新的なテクノロジーも必要ですし、その間のバランスを重視しています。

Q: モニーシャ、10ポイントについてのお話がありました。その10ポイントにはどれだけの価値があったのでしょう?

カルテンボーン: それはシーズンの終わりにお答えするとしましょう。

Q: 金額的にずいぶん大きいのでは?

カルテンボーン: そうかもしれませんが、私たちはもう一度取り戻せると確信しています。

Q: ロスとコリンへ。お二人の間の風洞契約について少し聞かせてください。

コレス: これはメルセデスとの商業的な問題だ。

ブラウン: われわれは2つの風洞を持っている。FIAの規制があるため、自分たちのF1プログラムには片方しか使っていない。そのためもう片方はカスタマーに開放しているんだ。コリンも利用者の1人としてそれをしばらくの間借りることになった。そういうシンプルな話だよ。使っていない風洞がある。規制以前に使っていたもので――ブラックリーで建てられたオリジナルの風洞だ――使いたいという希望者に貸した。それだけさ。コマーシャルマネジャーから、借りているのがコリンだと聞かされるまで、私は知らなかったんだ。われわれが手助けできるのなら素晴らしいことじゃないか。だがごく普通の商業契約に過ぎないよ。

Q: クリスチャン、あなたには少しKERSについてお聞きしたいと思います。オーストラリアでは2台とも使わなかったそうですね。ここでは搭載しているのですか? オーストラリアではどういう問題だったのでしょうか。

ホーナー: オーストラリアでは金曜日にシステムを使い、潜在的な信頼性のリスクがあると感じた。オーストラリアでのKERSのアドバンテージは他のコースと比べると少ない。そのためリスクを冒さないことにして、金曜の夜に両マシンから取り外したんだ。ここではもう一度システムを使うつもりだった。今日は実際に使っていたよ。システムは順調に、そして確実に作動したので、この後何らかの決定があるだろう。

Q: これだけはっきりさせてください。それはあなた方独自のKERSシステムなのですか? それともルノーのKERSシステムなのですか?

ホーナー: ルノーと共通性を持ったシステムだ。彼らと共同で設計したからね。当然システムのインストールはそれぞれのチーム独自の傾向があるが、ルノーエンジンでKERSを使っている2つのチームとの共通性は多いよ。

Q: チーム代表の方々に。金曜と土曜はドライバーたちがいつでも可動リアウイングを使えるというのに、レース中は1周1回しか使えないというのは意味がないように思えます。ルールを変えるべきでしょうか? 変えるとすればいつ、またどのように変えるべきとお考えですか?

ホーナー: 私はもう少しサンプルが必要だと思うよ。メルボルンではウイングの効果がそれほど大きくなかった。何台かのマシンはオーバーテイクを仕掛けられる位置につくことができたけど、あそこはストレートが最も短い場所の1つだからね。DRSの影響についてはこの週末もっと多くの情報が得られるだろう。ここはストレートが長い。FIAは作動ポイントについてオープンな考えを持っているようだ。もう少し多くのサンプルを集めてから判断する必要がある。面白い疑問だね。多くの点で、使用に一貫性があった方がいいとは思うけど、われわれはまだ学びながらいろいろな発見をしている段階だ。

ブーリエ: 私はごく当然のことだと考えている――つまり――いつでも、フリー走行と予選でドライバーが使いたい時に使えるようにすることはね。少なくとも信頼性の問題があるわけだし、ドライバーはトップスピードに慣れる必要がある。そうでなければ困るよ。

ブラウン: プラクティスで使うのはセットアップのためだ。レシオのこともあるし、ドライバーの慣れもある。予選はオープンなポイントだ。レースでそれを使う理由は、コースの特定の部分でオーバーテイクを促進するためだ。そこでは抜かれる側ではなく、抜こうとする側のマシンが有利なようにしたい。そのために接近できるシステムをきっかけにしている。このレースではその真価を目にすることができるだろう。オフにするのも使用を拡大するのも簡単なシステムだ。われわれはその発展を見たいし、本当にF1のショーにとっての利益かどうかを見極めたい。

Q: ホーナー氏とヘンベリー氏を除いた皆さんにうかがいます。レッドブルのフロントウイングについての意見を聞かせてください。皆さまも同様のシステムを計画しているかどうかについてもお願いします。

カルテンボーン: 私たちの場合、ウイングについてはほかに解決すべき問題がありましたから、レッドブルのウイングではなくそちらに集中しました。レッドブルのマシンはチェックを受け、FIAが合法としているのであればそうなのでしょう。もちろん注目はしていますよ。レッドブルもそれは分かっているでしょうけど、ほかのマシンに気を取られるよりも、自分たちのマシンに集中するべきですね。

コレス: われわれはレッドブルのフロントウイング以外の問題を抱えている。自分の問題に集中しているよ。ロスならもう少しコメントできるんじゃないかな。

ブラウン: ボディワークは固定されていなければならないというレギュレーションがある。だがすべては動いているのでそれは不可能な話だ。程度の問題なんだよ。FIAはボディワークの動きを測る一連のテストをしており、それらのテストに合格している限り、マシンはどこから見ても合法的だ。だがテストは変わりうる。ほかの部分同様、実際、冬の間にも変わった。FIAが改善しようとしているためだ。今年は新しいテストが行われている。レッドブルはそれに通っているのだから、何も言うことはない。彼らにはマシンやアプローチについて彼らの哲学があり、チームはそれが理由で――あるいは理由の1つで――彼らのパフォーマンスレベルがあるのかを考えなければいけない。もしそうなら、自分たちも同じ道を進むことを考えるか、少なくとも彼らがすべてを手に入れていることの言い訳にならないようにしなければいけない。それは哲学だ。マシンのコンセプト全体と大いにつながっている。たぶん冬の間、多くのチームは新しいテストによって状況が変わると考えていたはずだ。だがそうではなかった現実に直面しており、われわれはFIAのテストに対応できる範囲でできるだけコンペティティブなマシンを作らなければならない。

ブーリエ: ロスが言ったことを繰り返すつもりはないが、彼の意見には同意する。レギュレーションがあり、FIAによるテストがある。特にボディワークパーツのフレキシビリティについては厳しいものがね。レッドブルがルールに沿っているのなら、言えることはあまりない。質問に戻ろうか。やはり哲学なんだよ。クリスチャンが言ったように、彼らは角度を持たせるというセットアップを選んだが、われわれは違う哲学を持ち、違う方向へ進んだ。もちろん今後目を離すつもりはない。最速のマシン、とりわけ常に速いマシンには注目するからね。ただ、われわれが同じ道をたどるかどうかは分からない。

Q: ポール、今シーズンあなたは予期せぬ驚きを経験しましたか? それともおおむね予想通りの展開ですか?

ポール・ヘンベリー: 驚きはあったが予期せぬものではないよ。先に述べた通り、24台のマシンがコースを走るというのは違う状況だ。テストの施設が足りないことやテストの少なさはわれわれにとって厳しい。それは誰であっても同じだろう。だが面白い経験だよ。これからも学習を続けていく。われわれにとっては学びのシーズンだ。どのコースも異なり、異なるチャレンジがある。シーズンの終わりには、必要なことをするためのデータがそろっていることだろう。

Q: チームらはファクトリーで盛んにシミュレーション作業をしていますが、ピレリはどのようなシミュレーションを行っているのですか?どのような作業をし、またそこからどの程度学べるのでしょうか。

ヘンベリー: テストの少なさを考えると、ゆくゆくは自分たちのシミュレーター、あるいはシミュレーティング車両とタイヤの相関作用が分かるようなものが欲しいね。それはこれから考えていくことになる。今はただ、チームが彼らの仕事をできるようにデータを提供しているだけだが、いずれはシミュレーションを使いたいし、テストをせずとも製品開発ができるようにしたい。せめてコースに出る前にソリューションを出せるようなスクリーニングができるようにはなりたいね。しかしわれわれの場合、多くのパフォーマンスは路面や天候に関連しており、われわれのビジネスにおいてその部分には多くの未知数がある。

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