マレーシアGP

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ファインダー越しのF1 - 2016年マレーシアGP

Mark Sutton / Jim
2016年10月6日

F1フォトグラファーのマーク・サットンが各グランプリで撮影した特選画像を紹介する『ESPN』独占コラム。2016年シーズン第16戦マレーシアGP編!

【マーク・サットン 2016年10月5日】

ピットレーンでマグヌッセンを襲った炎

カメラモデル:Nikon D5 | エクスポージャー:1/800秒 | アパーチャー:F14 | ISOスピード:1,000 © Rubio/Sutton
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カメラモデル:Nikon D5 | エクスポージャー:1/800秒 | アパーチャー:F14 | ISOスピード:1,000 © Rubio/Sutton
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カメラモデル:Nikon D5 | エクスポージャー:1/800秒 | アパーチャー:F14 | ISOスピード:1,000 © Mark Sutton/Sutton Images
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一瞬の出来事だった。これを撮影したのはうちのカメラマン、ホゼ・ルビオだ。ケビン・マグヌッセンのマシンが炎に包まれるその瞬間にそこにいた。マグヌッセンが素早くマシンを脱出する場面をきっちりとおさえる素晴らしい仕事だ。目の前でこういった出来事が起きると、とにかくシャッターを切る。他にはあまり考える時間すらない。

これが起きた時、私はピットレーンをダッシュした。すると、ホゼがいた。火災シーンを撮影したと報告があり、それから彼はメディアセンターに急いで向かい、画像をアップロード。こういう画像はスピードが命だ。つまり、私はその場にとどまり、マシンが動かされずに止まっていたので、その後の様子を撮影し続けた。現場は凄まじく、ちょっとした戦場のようで、どこもかしこも誇りだらけ。中には近づきたがらない人もいたほどだ。火災現場、そしてその後のシーンもカメラに収められたので、ソーシャルメディアに投稿するには素晴らしい連続シーンが出来上がった。また、もしもハローを搭載していたらマシンから無事に脱出できたのか、という議論も生まれた。2018年に予定通りハローが採用されるとすれば重要な議論だ。

ハミルトンの悲痛

© Rubio/Sutton
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© Mark Sutton/Sutton Images
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© Rubio/Sutton
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これもまたホゼが撮影したものだ。コーナーの内側に陣取っていて、ハミルトンがコーナーを曲がり、頭を抱えるシーンに出くわした。シーズンを特徴づけるワンショットになるかもしれない。2006年の中国でエンジンブローしたミハエル・シューマッハのような感じだろうか。マグヌッセンの画像と同様、目の前で起きたら、やれることは限られている。実はこの後、画像のアップロードに問題があり、すぐには公開できなかった。

私自身はコーナーの出口に立っていて、ハミルトンがマシンから出て来るシーンをとらえつつ、祈りのポーズに入るところもおさえられた。最後の1枚がわれわれにとってはとても重要だ。レース後にはメルセデスを擁護するルイスがこの画像を『Instagram(インスタグラム)』でシェアしつつ、その時の思いを語っていた。彼は現時点で最も多くのフォロワーを有しており、これまでで最も多くの"いいね"がついた画像になった。つまり、ソーシャルメディアの世界では最も成功したF1画像ということになる。彼のその瞬間の気持ちをとらえた本当に素晴らしい一枚だ。

シューイの"脅威"

カメラモデル:Nikon D5 | エクスポージャー:1/1,640秒 | アパーチャー:F5.6 | ISOスピード:400 | レンズ:70-200mmズーム 14.コンバーター | Photo by Mark Sutton © Khoo/Sutton
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カメラモデル:Nikon D5 | エクスポージャー:1/1,640秒 | アパーチャー:F5.6 | ISOスピード:400 | レンズ:70-200mmズーム 14.コンバーター | Photo by Mark Sutton © Khoo/Sutton
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誰からも愛されるダニエル・リカルド。こういう場面も容易に想像できる。スペインのレース以降、とりわけモナコGPから後は彼のレース優勝を心待ちにしていた人も多いはずだ。彼のキャラクターがなせる技と言えよう。そして、表彰台で見せた彼の興奮も素晴らしい。表彰台にルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグが上る姿はすでにある種、お決まりになってきたのでここ最近はあまり感情を爆発させることはない。しかし、リカルドはまったく違う。まるでいつも初めて優勝したかのように振る舞う。

このシューイはすでにかなり人気だ。彼の個性にも完璧にマッチしている。オーストラリアから観戦に訪れたファンも多く、彼が現れた途端に「シューイ! シューイ! シューイ!」と大合唱だ。以前、また優勝したらやると言っていたのを覚えていたので、シューイの準備をしていた。ただし、他の3人も全員がやるとは予想外! 最高のシーンだ。特に良かったのは(インタビュアーとして)表彰台に上ったマーク・ウェバーがシューズを投げ捨てたこと!

Sutton Images | Twitter

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