マレーシアGP

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ハミルトン優勝の1-2でメルセデス完勝

M.S.
2014年3月30日
ポールスタートから先頭を維持したハミルトン © Getty Images
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2014年FIA F1世界選手権は第2戦を迎え、セパン・インターナショナル・サーキットにてF1カレンダーの中でも最もタフで予測不能なレースとして知られるマレーシアGP決勝が30日(土)日本時間17時から実施された。

激しい雨の影響を受けた予選ではメルセデスのルイス・ハミルトンが開幕戦に続いてポールポジションを獲得し、2番手にセバスチャン・ベッテル(レッドブル)、3番手にニコ・ロズベルグ(メルセデス)が続いた。

予選15番手だったウィリアムズのバルテリ・ボッタスは予選Q2でダニエル・リカルド(レッドブル)の走行を妨害したとして3グリッド降格のペナルティを科され、18番グリッドについた。また、フォース・インディアのセルジオ・ペレスにはマシントラブルが発生したため、ピットレーンスタートを目指していったんガレージに戻されている。

今週末に用意された2種類のドライタイヤはピレリのハードコンパウンドとミディアムコンパウンド。サーキットは1周5.543km、レースは56周で行われる。レーススタート前に8日(土)に消息を絶ったマレーシア航空370便に黙祷が捧げられた。

レーススタート時の天候は晴れ。路面温度は51度を計測している。22台すべてが第1スティントのタイヤとしてオプションのミディアムタイヤをチョイスした。

シグナルが消えてレースがスタートすると、ターン1までにハミルトンとロズベルグが隊列を率いる形になる。3、4番手に続いたベッテルとリカルドのレッドブル勢をフェルナンド・アロンソとキミ・ライコネンのフェラーリコンビが追う。後方ではパストール・マルドナド(ロータス)とジュール・ビアンキ(マルシャ)が接触。メインストレートに戻ってきた時点で、トップ10はハミルトン、ロズベルグ、リカルド、ベッテル、アロンソ、ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)、ライコネン、ケビン・マグヌッセン、ジェンソン・バトン(共にマクラーレン)、フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)というオーダーになった。ペレスはコースに出ることかなわずリタイアしている。

2周目にはマグヌッセンがライコネンに仕掛けた際に両マシンが接触し、パンクチャーを喫したライコネンはゆっくりとピットを目指した。ライコネンがポイント圏外に落ちたためにウィリアムズのバルテリ・ボッタスがトップ10に浮上。ベッテルがチームメイトをかわして3番手に上がり、一度ヒュルケンベルグにオーバーテイクされたアロンソが5番手を取り返した。

スチュワードの審議の結果、ライコネンとマグヌッセンのインシデントについてはマグヌッセンに5秒のストップ・アンド・ゴーペナルティが科されている。ビアンキもマルドナドとの接触で同様の裁定が下った。なお、マルドナドは接触のダメージですでにリタイアを選んでいる。

マグヌッセンにはタイミングの悪いことに、ペナルティが科されたのは1度目のタイヤ交換を終えた直後だった。上位勢から早めに動いたのはアロンソで、続けてピットに入ったリカルドがアロンソの前で隊列に合流。メルセデスコンビが1回目のタイヤ交換を終えるまで最初のタイヤで粘っていたケータハムの小林可夢偉は10番手までポジションを上げており、16周目にピットストップを実施して15番手に戻っている。

コース上にとどまることでラップリーダーになっていたヒュルケンベルグがタイヤを替え、ハミルトン、ロズベルグ、ベッテル、リカルド、アロンソ、ヒュルケンベルグ、バトン、マッサ、ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)、ボッタスが得点圏内に並ぶ。18周目にはビアンキがリタイア、さらに20周目にはジャン-エリック・ベルヌ(トロ・ロッソ)がガレージでマシンを降りた。

レース中盤にはホイール・トゥ・ホイールのバトルは見られず、先頭のハミルトンと2番手ロズベルグはチームの指示を仰ぎつつ注意深くペースをコントロール。25周目が近づいてきた頃に2回目のピットストップが始まり、上位勢ではやはりアロンソがライバルに先駆けて28周目にピットへ向かい、リカルドが翌周にタイヤを交換した。

30周目付近からサーキット上空には濃い灰色の雲がかかり、空模様が怪しくなってくる。34周目にエイドリアン・スーティル(ザウバー)が最終コーナーを回ったところでストップし、イエローフラッグが掲示された。この頃までに2回目のピットストップが終了し、ミディアムからミディアムにつなぐメンバーが多かったものの、リカルドは第3スティントのタイヤにハードを選択している。6番手ヒュルケンベルグは2ストップを狙っている様子で、同じくハードタイヤでコースに合流していた。

程なくしてターン9周辺で軽い降雨が確認されるも、レースの大勢に影響するほどではない。40周目に最後のピットストップを行ったバトンに続いて41周目にはリカルドがハードからミディアムに戻したが、きちんとタイヤが装着されないままピットボックスを離れてしまい、すぐにマシンを止めて再度の作業を強いられた。

これで14番手にポジションを下げたリカルドは縁石に乗った際の衝撃でフロントウイングが脱落しかかり、またしてもピットへ向かうことに。さらにはタイヤ交換時の危険なリリースでリカルドに10秒のストップ・アンド・ゴーペナルティが科された。

47周目には強いペースを発揮する7番手マッサが前を行くバトンと激しいバトルを繰り広げる。一方で、マッサの後ろからは僚友ボッタスが迫っていた。レース最終盤に上位勢が最後のピットストップを実施すると、アロンソが2ストップ作戦で先行したヒュルケンベルグとの差を少しずつつめていく。

アロンソは53周目についにヒュルケンベルグを料理し、4番手へ。マッサには新しいタイヤでペースの上回るボッタスを足止めしないようチームから指示が飛ぶが、これを無視する形でウィリアムズコンビは7番手争いを演じている。

一方、トップ集団ではバトルがないままハミルトンがトップチェッカーを受ける。相棒のロズベルグと共に、開幕から2連戦を決めたメルセデスが2010年に現在の体制が出来上がって以来、初めての1-2フィニッシュを飾った。

3位ベッテルがメルセデスデュオと共に表彰台に上り、以下アロンソ、ヒュルケンベルグ、バトン、マッサ、ボッタス、マグヌッセン、クビアトまでが入賞。11位のロマン・グロージャン(ロータス)からライコネン、可夢偉、マーカス・エリクソン(ケータハム)、マックス・チルトン(マルシャ)が完走を果たした。

相次ぐトラブルの末、終盤にレースをやめたリカルドを含め、7名がリタイアを喫した。

次戦は連戦で行われる第3戦バーレーンGP。最初のセッションである金曜フリー走行1回目は4月4日(金)日本時間20時スタート予定だ。次戦もお楽しみに!

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