マレーシアGP

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ついに結果を残したレッドブル

Kay Tanaka
2010年4月5日 « マレーシアGP決勝後の記者会見パート2 | 中国で前との接近を狙うマクラーレン »

ここまでの2戦で不完全燃焼が続いていたレッドブルは、マレーシアGPで1-2フィニッシュを達成した。スタートから1-2態勢を築くことに成功し、その後は完全にレースを支配する格好となり、セバスチャン・ベッテルがシーズン初優勝をマークしている。もちろん、フェラーリやマクラーレンが後方からスタートしたことに助けられたのだが、信頼性さえ発揮できればトップクラスの走りを見せられることが改めて証明された。

4番手からスタートしてエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)が堅実な戦いぶりを見せ、見事5位入賞。ペースが明らかに上のルイス・ハミルトン(マクラーレン)を抑えきったことは、高く評価されるべきだ。また、トロ・ロッソ勢も健闘。グランプリ前には「ポイント獲得なんて無理」と話していたハイメ・アルグエルスアリが、F1で初ポイントをもぎ取った。

【マクラーレン】
ジェンソン・バトン(予選:17番手/決勝:8位)
ルイス・ハミルトン(予選:20番手/決勝:6位)

17番手からスタートしたバトンは、序盤でソフトタイヤを履いていたこともあってなかなかペースが上がらず、早めにピットイン。それが功を奏してフェラーリ勢の前に出たが、フェリペ・マッサ(フェラーリ)にかわされて8位でゴールした。一方のルイス・ハミルトンは20番手からスタート後、序盤で大きくジャンプアップ。バトンとは逆にハードタイヤでスタートしたために第1スティントを長くし、それが6位入賞に貢献した。レース終盤にはユーロF3時代のチームメイトであるエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)をかわすチャンスをうかがったが、ほぼ完ぺきに抑えられてしまいオーバーテイクできず。

【メルセデスGP】
ミハエル・シューマッハ(予選:8番手/決勝:リタイア)
ニコ・ロズベルグ(予選:2番手/決勝:3位)

ミハエル・シューマッハは左リアホイールのナットが外れるというトラブルに見舞われ、リタイア。ピットストップ後なら理解はできるが、ダミーグリッドで慎重にホイール取り付けを行っているはずなので、珍しい出来事といえよう。ニコ・ロズベルグはスタートでレッドブル勢に先を行かれてしまったが、その後は安定したレースを戦い、見事シーズン初表彰台。メルセデスGPとしても初めてのポディウムとなった。

ついにシーズン初勝利! © Sutton Images
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【レッドブル】
セバスチャン・ベッテル(予選:3番手/決勝:優勝)
マーク・ウェバー(予選:ポールポジション/決勝:2位)

チームとしてまさに完ぺきなレース運びだった。セバスチャン・ベッテルはスタートで飛び出し、ターン1のインを奪取。マーク・ウェバーも粘ったが再びかわすことはできず、その後はお互いに高ペースを刻んで3位以下とは別次元の走りを見せた。懸念されていたトラブルも発生せず、強いて言うならばウェバーのピットストップで右タイヤホイールのホイールガンがすぐに外れなかったことぐらいだろう。ベッテルはシーズン初めての表彰台が優勝となり、ランキング2位に躍り出ることに成功した。

【フェラーリ】
フェリペ・マッサ(予選:21番手/決勝:7位)
フェルナンド・アロンソ(予選:19番手/決勝:13位)

レース序盤でトロ・ロッソ勢に抑えられてしまったフェリペ・マッサとフェルナンド・アロンソは、ピットストップ後はジェンソン・バトン(マクラーレン)をなかなかかわせず。トップスピードで勝るマクラーレンを攻略したマッサは、バトンが最終コーナーの立ち上がりでミスしたのを見逃さず、しっかりスリップストリームに入ってターン1で差した。一方のアロンソはレーススタート前からギアボックスに不安を抱えており、レース中も難しい戦いを強いられた。最後にはエンジントラブルが発生して戦線離脱。これでランキング首位をマッサに譲り、中国GPに向かうこととなった。

【ウィリアムズ】
ルーベンス・バリチェロ(予選:7番手/決勝:12位)
ニコ・ヒュルケンベルグ(予選:5番手/決勝:10位)

好位置からスタートしたウィリアムズの2人だが、スタートに問題を抱えた。ニコ・ヒュルケンベルグはいくつかポジションを落としたが、ルーベンス・バリチェロは動き出しがかなり悪く、大きく後退したのだ。それでも、ヒュルケンベルグがF1初ポイントを獲得している。

【ルノー】
ロバート・クビサ(予選:6番手/決勝:4位)
ヴィタリー・ペトロフ(予選:11番手/リタイア)

今回のレースもスタートでポジションを上げ、最後まで集中力を切らさない走りで上位入賞を達成したロバート・クビサ。ヴィタリー・ペトロフもルイス・ハミルトン(マクラーレン)らと激しいバトルを繰り広げたものの、ギアボックスにトラブルが発生したらしく、3戦連続リタイアとなっている。

スーティルが5位入賞を達成 © Sutton Images
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【フォース・インディア】
エイドリアン・スーティル(予選:4番手/決勝:5位)
ビタントニオ・リウッツィ(予選:10番手/決勝:リタイア)

好位置からスタートしたエイドリアン・スーティルは、終始安定したレースで5位入賞。スタートでロバート・クビサ(ルノー)を抑えることができれば、4位の可能性もあった。レース後半ではルイス・ハミルトン(マクラーレン)をしっかり抑えるシーンもあった。ビタントニオ・リウッツィはスタートでポジションを上げたものの、マシントラブルに襲われる結果に。3戦連続入賞はならなかった。

【トロ・ロッソ】
セバスチャン・ブエミ(予選:13番手/決勝:11位)
ハイメ・アルグエルスアリ(予選:14番手/決勝:9位)

今回のレースで輝きを見せたのがトロ・ロッソ勢。両者ともにコース上でオーバーテイクを見せ、アルグエルスアリが初めてポイントを手にした。セバスチャン・ブエミも入賞まであと一歩だったが、2ストップ作戦が失敗だったかもしれない。序盤で小林可夢偉(BMWザウバー)と接触してウイングを傷めたのもツイていなかった。

【ロータス】
ヤルノ・トゥルーリ(予選:18番手/決勝:17位)
ヘイキ・コバライネン(予選:15番手/決勝:リタイア)

初めてQ2進出を果たしたヘイキ・コバライネンは、ルーカス・ディ・グラッシをオーバーテイクする際に接触。左リアタイヤにダメージを負い、2回目のピットストップでは11分以上も作業を続けていたこともあって、チェッカーを受けたものの完走扱いにはならなかった。ヤルノ・トゥルーリは2戦ぶりの完走を果たしている。

新チーム同士のバトルも激しかった © Sutton Images
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【HRT】
カルン・チャンドック(予選:22番手/決勝:15位)
ブルーノ・セナ(予選:23番手/決勝:16位)

初めてダブル完走を果たしたHRTは、終盤にトラブルを抱えたロータス勢をオーバーテイク。ブルーノ・セナにとっては初完走となった。

【BMWザウバー】
ペドロ・デ・ラ・ロサ(予選:12番手/決勝:出走できず)
小林可夢偉(予選:9番手/決勝:リタイア)

なぜ、こうもツキがないのだろうか。小林可夢偉はスタートでポジションをいくつか落としたものの11番手を守っていたが、10周も走れずエンジントラブル。ペドロ・デ・ラ・ロサに至ってはグリッドに並ぶためにレコノサンスラップでフェラーリエンジンが力尽き、出走できなかった。

【ヴァージン】
ティモ・グロック(予選:16番手/決勝:リタイア)
ルーカス・ディ・グラッシ(予選:24番手/決勝:14位)

オープニングラップでポジションを5つ上げたルーカス・ディ・グラッシは、ロータスよりも前でフィニッシュすることに成功。ティモ・グロックはヤルノ・トゥルーリとのバトルで接触し、最終的にリタイアとなった。

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