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ルノー幹部がF1活動を見直し、今後に暗雲

Jim
2019年10月26日 « クビサ、「どうにかスライドを減らしたい」 | ポジティブな初日を過ごしたフェラーリ »
© Mark Thompson/Getty Images
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ルノーが全社的な戦略の見直しに着手し、今後のF1活動に脅威が迫っていることが判明した。

元最高経営責任者(CEO)カルロス・ゴーンの逮捕後、収益が下がり、不確実な状態が続く中、ルノー取締役会は同社が進むべき将来に関して「徹底した評価」に取り組んでいるという。

25日(金)に開かれた投資家との電話会議で、ルノーがF1に参戦し続けるのかどうか、小型スポーツカーであるアルピーヌが見直されるのかどうか、質問を受けたルノーの暫定CEOを務めるクロチルド・デルボスは次のように返答した。

「私は特にその2つの活動をターゲットにしているわけではありません。ただ、"ドライブ・ザ・フューチャー"計画の見直しが進んでいることは確かです。通常のプロセスと同じように、小規模な見直しではなく、利用の変化、モビリティなど市場の新たなコンテキストやグループの現状を考慮するため、"ドライブ・ザ・フューチャー"計画の徹底した評価をスタートさせています」

「いずれかの時点ではすべてを検討する可能性もあります。それが私たちの戦略および計画の徹底した評価です」

2021年以降の新しい商業協定に調印しないことを選べば、ルノーが2020年末をもってF1を離脱する可能性はある。2015年にF1活動を再開した際に2020年末までの契約を締結しているとはいえ、エンジンメーカーとしての役割に関する部分だけだ。2021年にはマクラーレンがメルセデスエンジンに切り替えることが決まっており、2020年以降、ルノーがエンジンを供給するカスタマーチームがいなくなるため、離脱を決めてしまえばF1との関係が皆無となる。

ルノーF1を率いるシリル・アビテブールは先週に受け取った2021年から2025年までの契約草案を踏まえ、ルノー取締役会がこの先の数週間ないし数カ月をかけてF1での今後について検討するだろうと明かした。ルノーは財政的により公平となるレギュレーションや予選制限、全体のレベルを整えるためのテクニカルレギュレーション変更などを求める推進派の一角であり、これらすべてが2021年以降のレギュレーションに関連している。

ルノーがF1活動を継続すると思うかと問われたアビテブールは「プロセスが終わるまでは言えない。プロセスに従わなければならない」と返答。

「申し訳ないが、これ以上のコメントは確認できていない。プロセスに従おう」

「ただ、楽観的でもいようと思う。(契約の)すべてが現状よりも良くなっていれば、(ルノーがF1に復帰した)2015年に取ったものと異なる立場を取る理由がない」

「確かに、市場は変わっているし、スポーツの結果は見ての通りだ。最も重要なのはその期間においてわれわれがリーズナブルなコストでそれなりの結果を残す自信を持ってプロジェクトに取り組めるかどうかだ。私の意見を言えば、2021年に得られるであろう基準に関して、それらの質問に前向きな答えをもたらせるよう適切な方向に進んでいるとは思っている」

ルノーはF1参戦をマーケティング活動として重要視しているが、今年はチャンピオンシップでさらに後退を強いられ、選手権での成功という復帰時に掲げた目標に届いていない。加えて、先の日本GPではブレーキングシステムに関してライバルのレーシング・ポイントから異議を申し立てられ、スポーティングレギュレーションに違反しているとして鈴鹿のレースを失格となった。

それでも、日本GPの結末がF1活動の今後に関する役員会の決定に影響することはないと自信を見せるアビテブールは「助けにはならないが、9点のためにルノーが決断を下すとは考えにくい。鈴鹿でのレーシング・ポイントとルノーのちょっとした小競り合いがルノーのF1における長期的な戦略に影響することはないだろう」と付け加えている。

「われわれはこの世界に42年もいる。ブランドのマーケティングやテクノロジーに関しても何かしらをもたらしていると心から思っている」

「唯一、この取るに足らないストーリーが物語っているのは、F1において革新的なソリューションが以前にも増して開発しにくくなっており、それを使うことも難しくなっていることだ。それがポイントであり、技術的な側面から何も得られないとなれば、再考することになるだろう」

「前にも言ったように、そういった条項に関してサインするかどうかを決めるにあたっては評価することになるが、いずれにせよ、条件は今よりもマシになるはずなので、自信は持っている」

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