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3位表彰台の裏にあったロータスの苦悩

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2015年8月27日 « ハースとの交渉を認めるチルトン | ロズベルグに予選改善を呼びかけるウォルフ »
© Sutton Images
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ベルギーGP決勝レースで、セバスチャン・ベッテルのタイヤバーストによって思わぬ形で3位表彰台を獲得したロータスのロマン・グロージャン。チェッカー直後の無線でチームから祝福の言葉をかけられた彼は、おえつで返事もできない状態だった。

チームの財政事情は非常に厳しい状況にある。ハンガリーではタイヤ代の未払いにより、FP1開始時にタイヤがなかった。ベルギーでは元リザーブドライバーのシャルル・ピックに訴えられ、執行官がマシンや機材を差し押さえるためにサーキットまで押しかけてきた。

いちるの望みはルノーへのチーム売却話が進んでいることだ。トラックサイドオペレーションディレクターのアラン・パーメインはスパで『Sky(スカイ)』に対し、「われわれは彼ら(ルノー)が戻ってくるのを両手を広げて歓迎する」と述べている。

ベルギーでロータスの舞台裏を見ていた『Motorsport.com』のジョナサン・ノーブルは次のようにつづった。

「今シーズンの彼らのマシンは開発がほとんどゼロだったことを忘れてはいけない。チームはこれまで、パフォーマンスを上げるためのアップデートを入れることができなかった――誰かが小切手を切ってくれればすぐにでも使えるアイテムがあるにもかかわらず」

また、開発が進まないばかりでなく、パーツ不足も深刻だった。パーメインはスカイにこう語っている。

「われわれにはギアボックスが3つしかない。大半のチームは5つか6つのギアボックスを持ち込んでいる。われわれも以前はそうだった。だが、今年は3つだ。それが現状なんだ」と彼は打ち明けた。

「だから、誰かが金曜日にレース用のギアボックスを使わなければならない。不運なことに今週はロマンの番で、トラブルが起きたために5グリッドのペナルティーを科されてしまった。通常の状況であれば、(プラクティス用の)ギアボックスを変えてもペナルティーは必要なかった」

それだけに、グロージャンが満身創痍(そうい)で表彰台にたどり着いたことはチームにとって大きな意味を持っていた。ロータスの小松礼雄(あやお)チーフエンジニアはレース後、次のようにツイートしている。

夜になってパーメインはチームの展望を次のように語った。「マシンは本当に優れているんだ。こうしたダウンフォースレベルではうまく機能してくれる」

「だから、モンツァもわれわれに向いていると期待している。他の人たちのようにわれわれもマシンを開発できていたら、今よりもっと上でフィニッシュできるチャンスもあっただろう」

「このリザルトは素晴らしい」とパーメインは述べた。「エンストンの者にとっては本当に大きな違いだよ。これはわれわれの団結を示しているんだ。われわれは良いレーシングチームであり、まだやれるということを示している」

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