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  • ロータスの2010年レビュー

新規参入チーム勢の争いを制す

Kay Tanaka / Jim
2010年12月29日 « 独自開発マシンが成果を残せず | 「ベッテルを恐れちゃいない」とアロンソ »
F1界に再び登場したロータス © Sutton Images
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新たに2010年からF1世界選手権に挑んだロータス・レーシングは、共にF1への挑戦を開始した2つの新チームを抑えてコンストラクターズ選手権10位を獲得することに成功した。

久しぶりにモータースポーツの最高峰に"ロータス"の名前を復活させたチームは、マレーシアの実業家トニー・フェルナンデスがチームオーナーを務める。テクニカルディレクターにはティレル、ルノー、トヨタなどで活躍したマイク・ガスコインが就任し、ドライバーもヤルノ・トゥルーリとヘイキ・コバライネンという勝利経験を持つ2人を選出。新チーム勢の中では最も整った体制で戦いをスタートさせた。

シーズン開幕前のテストに登場したロータスT127は他の新チームと同様、既存チームに比べると相当なタイム差を付けられてしまう。しかし、マシン開発期間が圧倒的に短いことや、それに伴ってあまり攻めた空力開発をしなかったことを考えれば当然の結果。本来はFIAが導入を試みたバジェットキャップ(年間予算制限)がある前提でF1参戦に名乗りを挙げたため、予算的にも継続してF1に参戦するチームらとは大きな開きがあった。

そうして迎えた開幕戦、当然のように既存チーム勢には大きなタイム差をつけられて予選下位に沈むも、直接的なライバルである2つの新規参入チームと決定的に異なったのは、2台が完走を果たしたことだ。その後も粘りの戦いを続け、第3戦マレーシアGPではコンディションの変化を生かしてコバライネンが予選Q2に進出。初めてダブルリタイアに終わったのは第7戦トルコGPのことで、以降もドイツGP以外は最低1台がチェッカーを受けている。

新規3チームの中では最も資本がしっかりしており、唯一ペイドライバーを起用しなかったこともチームのランキング10位に貢献したと言えるだろう。マシンのパフォーマンスはヴァージンやHRT以上で、予選をしっかり戦える経験豊富なトゥルーリとコバライネンの存在が決勝の結果につながった。

来るシーズンの展望において気がかりなのは"ロータス"をめぐる名称権問題。伝統的なチーム名を使えないとなるとスポンサー獲得などにも影響があると思われる。

とはいえ、2010年デビュー組の中ではロータスが最も期待できそうではある。すでにルノーからエンジン供給を受けることが決まっており、ギアボックスなどのドライブトレインはレッドブル製のものを使うことになっている。サーキットでのテスト日数が制限されていることもあって2011年に大幅なポジションアップを果たすのはかなり難しいだろうが、目標はポイント獲得ということになるだろう。

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