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プロトンが所有するイギリスの自動車メーカー、ロータス・グループと、マレーシアの富豪トニー・フェルナンデスが率いるF1チーム、チーム・ロータスとの間のいさかいは、Tシャツの作製をめぐる不和がきっかけだったらしい。
先週、グループ・ロータスがARTとともにF1のフィーダーカテゴリーであるGP2とGP3に参入することが明らかになり、さらに、2011年もインディカーへの挑戦を続ることが判明。またLMP2カテゴリー向けにプロトタイプスポーツカーの設計も進められているという。
グループ・ロータスはノーフォークのテストコースを"F1テスト"も可能な状態にアップグレードする計画を明らかにし、モータースポーツディレクターのクラウディオ・ベロはこう付け加えた。「われわれがいかに伝統の正当性を守ることに熱意を注いでいるか、理解していただきたい」
同時にロータスは現在のF1チーム、ロータス・レーシングに与えていたネーミングライセンスを取り消し、2011年以降彼らがチーム・ロータスの名称を使おうとしていることに真っ向から対決する意志を示した。プロトンは、マシン上のスポンサーシップからも手を引くつもりだという。
「残念なことだがわれわれの議論は、この1年契約を延長するところまでたどり着かなかった」とチームのCEOアスマットは述べた。名称権取り消しについて彼は"ささいなこと"が原因だったとし、"こともあろうにTシャツの承認"がきっかけであったと明かした。
アスマットは契約終了の本当の理由について、グループ・ロータスと話し合う必要があると語り、彼らにそのようなことをする権利は"認められない"とした。「当初は良い関係だったものがそれ以降こじれてしまい、ついにはわれわれのことをブランドにとって有害であるとか、権利を侵害しているとまで彼らは言い始めたんだ」
「その一つがTシャツの作製をめぐる問題で、われわれが正しい手順に従わなかったとの理由から、2週間ほど前に契約を打ち切られた」
アスマットは引き続きチームがロータスと呼ばれることの重要性を示唆し、そのためにロンドン高等法院に判断を仰ぐ決定を下したと説明。「これは死活問題だ」と彼は言う。「法廷に訴えることは必要な手続きだった」
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