韓国GP

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  • プルコギ、カカシ、ラブホテル

ファインダー越しのF1 - 韓国GP

Mark Sutton / Jim
2010年10月30日
韓国GP優勝を喜ぶフェルナンド・アロンソ © Sutton Images
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F1カメラマンのマーク・サットンが2010年シーズン第17戦韓国GPを振り返ります。

【マーク・サットン 2010年10月27日】

レース前のありとあらゆるこけおどしにもかかわらず、韓国GPは最終的に大成功を収めている。いくらか問題はあったものの、全体的には本当に楽しい週末だった。

木浦(モッポ)は事前に言われていたような田舎町ではなく一見の価値ある場所。巨大かつ、世界で最も大きな造船の港町だ。

毎晩至るところで何かが催され、素敵なレストランがいくつもある。土曜日の夜にはエージェントに伝統的な韓国のバーベキュー(プルコギ)を食べに連れて行ってもらった。そこにひょっこりやってきたクリスチャン・ホーナーとエイドリアン・ニューイ、ヘルムート・マルコのレッドブルご一向に遭遇したが、彼らは個室に入っていった。うっかり犬を食べてしまうという話ばかりを聞かされていたのだが、それはまったくの戯言だ。名物であって注文すれば出てくるだけで、注文したとしても豚肉や牛肉以上のコストがかかる。

多くのジャーナリストが人々をいら立たせようとしていたように思う。その中の1人が新聞にネガティブキャンペーンを展開してバーニー・エクレストンから大目玉を食らったそうだ。結局、決勝日には8万人の人々がサーキットを訪れている。これは真新しいサーキットにすればとても素晴らしい数字だ。確かに韓国の方々の多くはF1のことをもう少し勉強するべきだとは思う。土曜日はQ3の前に席を立ち、日曜日にはレースが終わる前に家路についていた人がいた。もしかするとソウルに帰宅する電車に間に合わせようとしていたのかもしれないとも思う。

木甫の街並み © Sutton Images
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宿泊施設は問題なく、"ラブホテル"ではあるが2つか3つ星はつけられるくらい満足している。ただ、トロ・ロッソの一部のメンバーはかわいそうだった。土曜夜にレイブが行われた場所の真横のホテルを予約してしまったのだ。しかも車のドラフトレースまで開かれて、夜通し車がスライドする音が響いていた。彼らは来年、別のホテルを選ぶかもしれない。私たちが見つけた一番のナイトスポット"Wa Bar(ワー・バー)"はとても安く、およそ1.5ポンド(約193円)でビールが飲めるとあって、週末を通してF1パドックの住人を引きつけていた。

サーキット自体に関してはまだ取り組まなければならないたくさんの作業があるものの、実のところレイアウトは本当に素晴らしいと思う。マリーナや多くの摩天楼、ビジネスパークも加わる。シンガポールやモナコと違って、すでにある街並みにサーキットを建設するのではなく、サーキットの周りに街を建設しようとしている。

もちろん、バックには地元政府がついており、役立たずのようにそこに座っているだけでもない。だから、毎年私たちが行くたびに少しずつ発展を遂げていくのだろうし、写真も映像ももっとおもしろくなっていくはずだ。

ピットストレート真上にかけられた橋 © Sutton Images
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彼らがいかに素早く作業を完了できるのか、その一例をご紹介すると、ピットストレートの真上にあるパゴダブリッジ(塔の橋)はたったの4日で設置されている。そのほとんどをどこか別の場所で組み立て、それからクレーンで吊り上げた後、すべてをボルトで止めていく。これをたったの96時間で終わらせたのだ。木曜日にサーキットに行ったときはまだ階段のコンクリートが濡れていて金曜日まで使うことができなかったけれど。

セッションでそこに行くのは最高だった。撮影にはとても見晴らしの利くポイントをもたらし、マークスマン(射撃手)やアーチャー(射手)のように小塔からシャッターを切る。最終コーナーを見下ろしながら金曜日によく見られたカットのシーンや、いくつか素晴らしい走行シーンを撮影できたので素晴らしい写真になった。

なので、週末は新しいアングルを探したり別の構成を探ったりしている時間が多かった。サーキットの裏側に、とても難しいが巨大な船舶クレーンを背景にできるポイントを見つけた。その写真はすぐに印刷されてこの週末の象徴的な1枚となった。私たちがそれを撮ったのは金曜日で、土曜日には皆が同じ画を撮ろうとそこに行っていた。誰もがライバル会社のWebサイトを見ているので、そういうことはたくさんあるが、そればかりはどうすることもできなかったはずだ。

サーキットの入り口に置かれたカカシ © Sutton Images
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オーガナイザーは素晴らしかった。彼らは特定のエリアへのアクセスを求め続ける私たちの願いを叶え続けてくれたのだ。金曜日は2、3のグランドスタンドしか入れなかったが、土曜日にはさらにいくつかが開放され、日曜日は私たちが誰かのシートを奪わない限り、自分たちが行きたいところにどこへでも入れるようになったのである。

オーガナイザーが唯一、写真を撮られたがらなかった場所がある。大量のカカシが置かれていたサーキットの外側だ。どうやら、そこは以前に稲田だったところで、現在は別の目的で使用されるようになったため、悪霊を威して追い払うべく設置されていたのだという。兄キースと私はドライバーの切り抜きを段ボールにでも張りつけてカカシに飾ろうかと思っていたのだが考え直すことにした。

大半のサーキットと比べると、どこに入るのも自由が多い。予選でピットビルの屋根に上ったのだが、もしかするとそれは間違いだったかもしれない。皆が私の様子を見ていたので、日曜日のレース後に表彰台の様子を撮影する時には他の数名のカメラマンと一緒だった。

表彰台のアロンソをパチリ © Sutton Images
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そこからの撮影は本当に素晴らしかったと思う。表彰式は暗闇の中で行われたので、真っ暗な背景に照明が効いて、まるでスタジオで撮影しているかのようだった。フェルナンド・アロンソが優勝トロフィーを手に表彰台を離れる際、まだそこにいた私を含めた3人が、フェルナンド! フェルナンド! と叫んだところ、彼がこちらを見てくれたので見事なシャッターチャンスを得られ、その写真が広く使われた。

次のブラジルもきっと素晴らしいレースになるだろうから、その準備を進めなければ。ブラジルはいつもウエットになる。パドックの写真を要請されたときにアーカイブを見たら、毎年必ず少なくとも1日は雨の日があるようだった。サーキットは最高だし、過去5年はタイトル決定戦の舞台となり、素晴らしい光景を見てきた場所だ。コースの起伏やサーキットの向こうにはファヴェーラ(スラム街)があるのでシーズンの中でも最高の写真をお見せできるだろう。数百万ポンドのF1マシンがファヴェーラの前を駆けまわるなど、世界中を探しても他にない、本当に非現実的な光景だ。

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