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韓国GP金曜日の記者会見パート1

Kay Tanaka
2010年10月22日 « ピットレーン入口のレイアウトを修正へ | 韓国GP金曜日の記者会見パート2 »
サーキットの施設を評価するチーム関係者は多い © Getty Images
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韓国GP初日セッション終了後、4チームの幹部が招集されてFIA主催の公式記者会見が執り行われた。参加したのはマーティン・ウィットマーシュ(マクラーレン)、クリスチャン・ホーナー(レッドブル)、ステファノ・ドメニカリ(フェラーリ)、エリック・ブーリエ(ルノー)というトップチームのチーム代表たちだ。

Q: 皆さんへの質問です。グランプリ、韓国、サーキットについてここまでの印象をお聞かせください。ドライバーのサーキットに対する感想もお願いします。これまでどんなことを発見したか、おおまかな話を聞かせてください。

エリック・ブーリエ: インフラはいいし、ほぼ完成している。レイアウトが素晴らしいことには全員が同意するだろう。セッション中も良いレースができることが証明されたし、ドライバーも好意的だ。大変ポジティブだよ。

Q: ちょっと興味があるのですが、ルノーにとって韓国はどのような存在ですか? 重要な位置づけなのでしょうか?

ブーリエ: ルノー・サムスンの提携があるので、ここでの週末は多くのゲストを迎えることになる。マーケティングの面でも間違いなく前進だよ。

ステファノ・ドメニカリ: 主催者の投資レベルに感謝しなければならない。実に素晴らしいよ。私は韓国が初めてだが、ソウルからここまで車で来る途中、インフラレベルに感銘を受けた。これは、現在と未来をつなぐ偉大な印だ。多額の投資がなされ、経済力は大きな意味を持つ。ここの人々は準備のためにあらゆることをしてくれたと思う。確かに、今日の路面コンディションは思った通りのものだったが、政府や主催者がこれだけの資金を投じてくれているのだから、感謝しなければいけないよ。それだけは確かだ。

マーティン・ウィットマーシュ: もう付け加えることはほとんどないね。施設は立派だ。素晴らしい熱意だし、皆ここにいることを喜んでいる。ここへ来る前の数カ月、恐れや不安が広がっていたが、おおむねうれしい驚きをもたらした。未完成の部分もあるのは仕方ないが、誰もが懸命に作業しており、これだけの施設を用意してくれた人々の驚異的な努力に感謝しなければならないだろう。韓国はF1にとって新たな冒険だ。サーキットだけでなく、ホテルにいるスタッフにとっても同様の冒険だが、事前の話に比べて明らかにエキサイティングな国で、投資力も素晴らしい。良いグランプリになるだろう。場所によって縁石がコース面より若干低く、少しトリッキーなコーナーがいくつかある。ターン16とターン10だ。だがこれらは生みの苦しみであり、対処法が考慮されるだろう。

クリスチャン・ホーナー: 最初に、このコースの建設に関わったすべての人々に祝福を申し上げたい。ここにある第一段階でこれだけのインフラを整備するとは国家による素晴らしい貢献だ。印象的なサーキットだよ。挑戦的なレイアウト、ドライバーへのアピールにあふれていて、あらゆるタイプのコーナーがある。F1にとって素晴らしいことだ。F1がグローバルな成長を続ける中で、韓国に一歩を踏み出したことは大きい。主催者からはありがたい歓迎を受け、ソウルからここまでの道のりではなんと絵になる国だろうと思った。最初の印象はポジティブだ。ただ残念に思われるのは、サーキットが反対回りじゃないことかな。スタート後のストレートは少し厄介だ。反対回りで、ラップの最初ではなく最後にあった方が状況は良くなるはずだ。日曜日は本当にエンターテイニングなレースになるだろう。

Q: そのご意見、投票したら勝てるでしょうか?

ホーナー: かもね。

Q: では再び皆さんへの質問です。未知数もあるレースですが、ここへはどのような改良や開発を持ち込まれましたか?

ブーリエ: われわれは非常にコンサバティブに考え、マシンにそれほど多くの改良はしていない。エレクトロニクスやソフトウェアを2、3調整しただけだ。

ドメニカリ: 細かなものがごくわずかだね。正直、それほど多くはない。マシンのフロア部分ぐらいだ。エンジニアにいわせれば大きな違いかもしれないが。私にはね・・・。

Q: つまりお金をかけてはいないと。

ドメニカリ: いいや、そこが問題なんだ。

ホーナー: 安くはないだろうね。

ドメニカリ: その通りだ。だがメジャーなものじゃない。

ウィットマーシュ: われわれは引き続きリアウイングの開発を続けている。日本で金曜日に使ったリアウイングだ。午前のセッションでわれわれがかなり多く(不明)のを見ていたはずだが、うまく改良できたと思っている。また同様に新しいフロントウイングも持ち込んでおり、ほかにもいくつか細かいパーツがある。まだまだ激しいプッシュを続けているよ。この人たちはとても速いからね、追いつきたければマシンを改善するしかない。

ホーナー: 今年は毎戦やってきたことだが、われわれにとっては大幅な変更よりリファインの方が重要だ。いくつかのリファインメントは空力面が中心だが、大きく変わったり外見的に分かるものではない。

Q: エリック、マネージングディレクターに就任されましたが、業務はどのように変わりましたか?

ブーリエ: 私がエンストンにいる必要性が増え、管理的な業務が増えたのが主な違いかな。

Q: では今後はヴィリーよりエンストンで過ごす時間が長くなるということですか?

ブーリエ: 今はもうフルタイムでイングランドにいるよ。どちらにしてもエンストンにいる時間は長かったのだが、管理業務に対処しなければならないので、オフィスで過ごす時間は明らかに増えた。

Q: ステファノ、昨日もお尋ねしていたのですが、あなた方はシーズン前半にエンジントラブルを抱えていましたよね。もうそれは解決され、アブダビ前にエンジンが足りなくなる心配はないということでしょうか?

ドメニカリ: 心からそう願うよ。もしそうなったら最後まで戦いを続けることはきわめて難しくなる。われわれにできることは今あるエンジンのマイレージを管理することで、それによってアブダビGPまで持たせる予定だ。何らかの信頼性トラブルがあれば、大きな痛手になる。強力なレッドブル、マクラーレンを相手に取り返さねばならないポイントを取り戻すことがほぼ不可能になってしまうからね。トラブルは一切許されない。さもなければおしまいだ。

Q: 最後まで持たせるために、何らかの制限を設けることはありますか?

ドメニカリ: それはたぶんない。どちらかというと、1つのエンジンでどのくらいのマイレージが可能かという問題だ。それだけだよ。使用距離を増やしたため、問題が起きないようホームでテストをして確認した。だが、何もオーバーヒートさせないよう注意が必要だ。温度の面ではアグレッシブにならないようにしなければいけない。韓国の後に待ち受ける暑いレースで何よりも大事なのはそれだ。

Q: マーティン、今週ボーダフォンがあと4年チームにとどまることが発表されました。

ウィットマーシュ: 今年も含めれば、そうだね。

Q: チームとF1にとってそれが意味することは?

ウィットマーシュ: F1にとって良いニュースだろう。ボーダフォンは長年F1に参加している。もちろんわれわれと協力する前は、友人のフェラーリと一緒にやってきた。彼らは、率直に言って、F1一のタイトルスポンサーだと思う。彼らの参与、スポーツへの熱意は、世界有数の通信会社が関係を望んでいるというポジティブなサインだ。なかなかF1でこうした良いニュースが正当に扱われることはないが、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスにとっては明らかな朗報だ。素晴らしいデモンストレーションだし、他の投資家たちのリーダーとなって、高レベルの参画や投資の正当性を示してくれる。良いニュースだよ。チームの安定にも繋がる。われわれには優れたパートナーラインアップがあるが、引き続きボーダフォンをタイトルスポンサーに掲げられることは大変重要だ。

Q: クリスチャン、あなたは2人のドライバーがチャンピンシップを争うという興味深い状況にありますね――お1人は2番手タイですが。この状況で公平な立場を貫くのは容易なことでしょうか?

ホーナー: うちには分別ある2人がそろっていて幸運だよ。チームの観点から、われわれはドライバーたちをできるだけ平等に、透明性をもってサポートしようとベストを尽くしている。どちらにもこのチャンピオンシップに勝つ可能性があるが、彼らはチーム、そしてお互いにある意味依存していることを最終的には分かっているはずだ。また、フェラーリのフェルナンド(アロンソ)やマクラーレン勢を過小評価するのも愚かだ。主な敵は他のチームにいるのだから、チームとしては2人のドライバーに彼らの前にいてほしい。今年は獲得できるポイントが増えたため、数字はあまりあてにならない。実際のギャップは表面上より小さく、ラスト3戦は魅力的なレースになるだろう。

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