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バトンが鈴鹿を初制覇! ベッテル3位でタイトル獲得!

Kay Tanaka
2011年10月9日 « 日本GP予選後の記者会見パート2 | 2011年第15戦ドライバーコメント決勝 »
快晴の下で行われた日本GP決勝レース © Getty Images
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9日(日)15時から2011年F1世界選手権第15戦日本GPの決勝レースが、三重県の鈴鹿サーキット(全長5.807km)で行われた。決勝の周回数は53周、レース距離は307.471km。

前日に行われた公式予選ではセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が今シーズン12回目のポールポジションを手にした。2番手にジェンソン・バトンが入り、3番手にルイス・ハミルトンとマクラーレンが続き、フェリペ・マッサとフェルナンド・アロンソのフェラーリ勢が4、5番手、マーク・ウェバー(レッドブル)が6番手だった。小林可夢偉(ザウバー)は予選Q1でトップタイムをたたき出し、Q3まで進出。Q3ではタイムアタックを途中でやめるという判断をし、結果的に7番グリッドから決勝レースに臨むこととなった。

鈴鹿サーキットは気温が24℃、路面温度は34℃というドライコンディション。タイヤサプライヤーを務めるピレリが今回持ち込んだドライタイヤは、側面に白いラインが引かれているミディアムコンパウンド(プライム/ハードタイヤ)と黄色いラインが引かれているソフトコンパウンド(オプション/ソフトタイヤ)の2種類だ。また、前車とのタイム差が1秒以内に近づいた場合、ホームストレートでDRS(ドラッグ・リダクション・システム/可変リアウイング)を使用することができる。

24台のマシンがフォーメーションラップを開始。可夢偉を含め、上位勢はオプションタイヤでのスタートを選択。フォース・インディア勢もオプションだが、ルノー勢はプライムを選んだ。

全車がスターティンググリッドにつき、レーススタート! ベッテルはバトンをけん制しながらバトンを抑えたが、バトンはわずかに芝生にはみ出してしまい、ハミルトンが2番手に浮上。可夢偉はスタートで遅れ、12番手でオープニングラップを終えた。

ベッテルはいつもと同じく、序盤からファステストラップを連発。3周を終えた時点で2番手ハミルトンに1.7秒差を築き、DRSが使用できないギャップを作った。一方、6周目にアロンソがDRSを使って第1コーナーでマッサをパス、4番手に浮上した。

7周目を過ぎるとオプションタイヤ勢がタイムを落とし始める。顕著だったのはハミルトンで、8周目にバックストレート手前でバトンにオーバーテイクされてしまい、その周の終わりにピットイン。再びオプションに履き替え、可夢偉の後ろとなる11番手でコースに戻ったが、アウトラップで可夢偉をかわして10番手を手に入れた。

先頭ベッテルは9周目の終わりにピットイン。バトン、アロンソ、ウェバー、可夢偉は10周目に入った。可夢偉はリアタイヤの装着にやや時間がかかってしまい、6.5秒の静止時間でコースに戻っている。

すると12周目、タイヤ交換を終えたばかりのブエミのマシンから右フロントタイヤが外れ、S字区間のグラベルでストップ。セーフティカーが出ることはなかったが、これで可夢偉が1つポジションを上げた。

レースは14周目。先頭ベッテル、2番手バトン、3番手アロンソ、4番手ハミルトン、5番手マッサ、6番手ウェバーまではいずれも1回目のピットストップを終了。7番手のヴィタリー・ペトロフ(ルノー)はまだタイヤ交換を行っておらず、すでにタイヤを履き替えたミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)、未ストップのセルジオ・ペレス(ザウバー)、ピットストップを行ったエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)までがトップ10。15周目に第1コーナーでシューマッハがペトロフをオーバーテイクした。可夢偉は15番手だ。

17周目に可夢偉がヘアピンの立ち上がりでハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)のインを差し、14番手に浮上。翌周にパストール・マルドナド(ウィリアムズ)がピットインしたため、13番手につけた。前のポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)までは10秒差があり、クリアラップを得られることになった。

先頭ベッテルは19周目の終わりに、その後先頭に立ったバトンは20周目の終わりに2回目のピットストップを実施。その結果、バトンが僅差でベッテルを抑えてコースに復帰した! バトンは22周目にファステストラップをたたき出したが、ベッテルもギャップをキープ。

そんな中、25周目にセーフティカーが導入された。理由はターン7とターン16にパーツが散らばっているためだ。ターン16は最終シケインだが、これはマッサとハミルトンがわずかに接触してマッサのフロントウイング右翼端板が落ちたのが原因。この接触についてはレーススチュワード団が審議したが、ペナルティなどは発令されなかった。

セーフティカー導入のタイミングでシューマッハ、ディ・レスタ、可夢偉、ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)、ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)といった中団グループがピットイン。可夢偉はプライムに交換し、残り28周を走り切る戦略のようだ。

セーフティカー先導で隊列が形成され、首位はバトン。ベッテル、アロンソ、ウェバー、マッサ、ハミルトン、シューマッハ、ペトロフ、ペレス、ディ・レスタまでがトップ10。スーティル、ロズベルグ、可夢偉、バリチェロ、アルグエルスアリ、ブルーノ・セナ(ルノー)、ヘイキ・コバライネン(ロータス)、マルドナド、ヤルノ・トゥルーリ(ロータス)、ジェローム・ダンブロジオ、ティモ・グロック(共にヴァージン)、ダニエル・リカルド、ビタントニオ・リウッツィ(共にHRT)までの23台がレースを続けている。

28周目からレースは再開。先頭バトンはポジションを守り、上位勢に順位の変動はなかった。中団勢ではプライムのペトロフがスーティルとロズベルグの攻撃を受け、両者にオーバーテイクを許してしまう12番手に落ちたペトロフの後ろにいるのが同じプライムを履いた可夢偉だ。

33周目の終わりにベッテルがピットストップを行い、プライムを履いてコースイン。ベッテルがスーティルらを抜きあぐねたためにバトンはピットストップのタイミングを遅らせ、36周目に最後のタイヤ交換を行った。当然ながらバトンがベッテルの前でコースイン。この時点では首位アロンソ、2番手シューマッハ、3番手バトン、4番手ベッテルと続いている。

38周目にベッテルが1分36秒931というファステストラップをたたき出し、前を走るアロンソとの差を詰める。39周目には10番手のペレスが1分36秒569というファステストラップをマーク。2ストップ作戦を展開し、9番手の可夢偉より2秒以上速いラップタイムでギャップを縮め、41周目にオーバーテイク! ロズベルグがピットストップを行ったため、ペレスが8番手、可夢偉が9番手という序列になった。

レースは45周目。プライムタイヤでの走行を続ける可夢偉は特にリアタイヤが厳しい状況となり、バックストレートから130Rにかけてスーティルにオーバーテイクを許し、10番手に落ちてしまった。この周のラップタイムはスーティルが1分39秒234、可夢偉は1分40秒917と大きな差がある。可夢偉の後ろにはペトロフ、そしてロズベルグが迫り、47周目のホームストレートでペトロフにオーバーテイクされてしまった。さらにロズベルグにもかわされ、可夢偉は12番手。なおもディ・レスタにプレッシャーをかけられる状態となった。

残り5周となると、先頭バトンのペースが遅れ始める。2番手アロンソと3番手ベッテルより0.8秒遅いラップタイムで48周目を終え、アロンソとは1.6秒、ベッテルとは3.2秒のギャップに縮まった。

しかしバトンは52周目にファステストラップをたたき出し、アロンソとのギャップをわずかに広げることに成功。そのままトップチェッカーを受け、シーズン3勝目を鈴鹿で手にした! バトンはフィニッシュラインを通過した後、ガス欠寸前だったのかピットレーン出口でマシンを止めた。2位にアロンソ、3位にベッテルが入り、ベッテルは2011年ワールドチャンピオンに輝いた!

4位にウェバーが入り、以下ハミルトン、シューマッハ、マッサ、ペレス、ペトロフ、ロズベルグまでが入賞。可夢偉はディ・レスタにも抜かれてしまい、2回目の母国グランプリを13位で終えている。完走23台、リタイア1台という最終結果だった。

ファステストラップを記録したのはバトンで、1分36秒568を52周目にたたき出している。

このレースの結果、ベッテルが2年連続でのドライバーズ選手権制覇を達成。バトンがドライバーズランキング2位、アロンソが3位とそれぞれポジションをキープして、残り4戦に挑む。コンストラクターズ選手権はまだタイトル争いが続いており、首位レッドブルが518ポイント、2位マクラーレンが388ポイントという状況だ。

来週末に行われる第16戦は韓国インターナショナル・サーキットが舞台となる韓国GP。最初のセッションとなる金曜フリー走行は、14日(金)日本時間10時にスタートする予定。公式予選は15日の日本時間14時から、決勝レースは9日の日本時間15時から行われる予定だ。

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