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ハミルトンが渾身の鈴鹿制覇! ベッテルはリタイア

Jim
2017年10月8日
© Glenn Dunbar/LAT/Sutton Images
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少し雲が多かったものの、秋晴れの鈴鹿サーキットで8日(日)、2017年FIA F1世界選手権第16戦日本GP決勝レースが開催され、メルセデスのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウインを飾った。

前日の予選で他者を寄せ付けず、1分27秒319のスーパーラップでポールポジションを獲得したハミルトン。僚友バルテリ・ボッタスが2番手に続いたが、予定外のギアボックス交換でグリッドペナルティを科せられたため、フロントローにはハミルトンのライバルであるセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が並んだ。

ボッタス以外ではフェラーリのキミ・ライコネンが同じくギアボックス交換で降格処分を受け、マクラーレンのフェルナンド・アロンソ、トロ・ロッソのカルロス・サインツ、ルノーのジョリオン・パーマーがエンジン交換に伴う大量のグリッドペナルティを科せられた。そのため、ポールシッターのハミルトン以外は予選順位からスターティンググリッドが変更となっている。

全長5.807kmの鈴鹿サーキットを舞台に53周で争われた決勝は気温25度、路面温度42度、湿度59%のドライコンディションでスタート時刻を迎える。鈴鹿にミディアム、ソフト、スーパーソフトのドライタイヤを持ち込んだピレリはレース中にミディアムまたはソフトのいずれか1セットを使用するよう義務付けた。

シグナル消灯と共に好発進を決めたハミルトンは隣のベッテルをカバーしながらターン1に飛び込み、後方ではバンドールンがコースを飛び出して大きく順位を落としてしまう。さらに、トロ・ロッソと最後のレースに挑んだサインツが混戦のさなかにスピンを喫してグラベルにはまり、コースに戻れぬままマシンを降りることになった。サインツは無線を通して「こんな最後になっちゃってごめん」とチームに謝罪している。

黄旗が振られる中、ペースが上がらないベッテルを後続ドライバーが次々に追い抜き、ベッテルが6番手に後退した状態で2周目に入ると、サインツのトロ・ロッソマシン撤去のため、セーフティカーが導入される。3周目の終わりにセーフティカーが解除されると、ホームストレートでベッテルがセルジオ・ペレス(フォース・インディア)にオーバーテイクを許し、結局、チームからピットインの指示が出てマシンをガレージに収めた。しばらくコックピットに座ったままだったベッテルだが、最終的にリタイアが確定している。

ハミルトンが少しずつペースを上げていく中、ザウバーのマーカス・エリクソンがデグナーの1つ目を通過した後、グラベルにはまってタイヤウオールに突っ込んだことでバーチャルセーフティカーが発令されたが、2周ほどで解除されると、ホームストレートでフォース・インディアのエステバン・オコンにリカルドが襲いかかり、リカルドが3番手に上がった後、次のラップでボッタスもオコンのオーバーテイクを成功させた。

中団では片翼を欠くフェラーリのライコネンがウィリアムズのフェリペ・マッサをかわして7番手に浮上。さらにライコネンはその先にいたフォース・インディア勢を追いかけ、20周目のホームストレートでペレスを料理した。

上位勢で最初に動いたのはレッドブル。フェルスタッペンを22周目にピットに呼び入れ、新しいソフトタイヤを履かせてコースへと送り出した。フェルスタッペンは戦略が異なるライコネンの目前で隊列復帰し、前を抑えられることなく好タイムを連発していく。フェルスタッペンの翌周にはメルセデスもハミルトンのタイヤ交換を済ませている。その間、先頭に立っていたリカルドは25周を走りきって新しいタイヤに履き替え、ユーズドのスーパーソフトで第1スティントを走っていた中では最も遅いピットストップとなった。

グリッドペナルティを踏まえて予選Q2のベストタイムをソフトタイヤで刻んでいたライコネンは28周目に入るタイミングでスーパーソフトタイヤに交換。ボッタスはさらに3周引っ張ってピットストップを完了した。ライコネンが新品セットを持っていた一方でボッタスはユーズドしか残っておらず、少しでも長くソフトで周回を稼いだようだ。

新品のソフトタイヤでスタートしたルノー勢はヒュルケンベルグが39周目にピットストップを終えるも、その後、DRSが閉じないトラブルに見舞われて緊急ピットインを強いられ、結局、コースには戻れずにマシンをガレージに入れている。パーマーは41周目にスーパーソフトのニューセットに履き替えた。

終盤の47周目、ウィリアムズのランス・ストロールがマシントラブルでコースオフを喫し、右フロントタイヤにパンクチャーを抱えてストップしてしまう。ストロールはコースに戻ろうともがいたが、マシンが動かずコース脇に停車。これでバーチャルセーフティカーが発令された。

同じ頃、ポイント圏内では多くのバトルが繰り広げられ、バーチャルセーフティカーが解除された直後には先頭を走っていたハミルトンがバイブレーションを訴えて2番手のフェルスタッペンに接近を許したほか、フォース・インディア勢が6番手を競い、8番手はマグヌッセンとグロージャンのハースF1対決、ペースに苦戦しながら10番手をキープしていたマッサには大好きな鈴鹿で気を吐くアロンソが猛チャージをかけた。

どの攻防戦も1秒とない差で激しい競争となったものの、結局、ポジションは入れ替わらず、ハミルトンがトップチェッカーを受け、フェルスタッペンとリカルドのレッドブルコンビが2-3で表彰台に上っている。

リカルドを猛追しながらも0.901秒届かずに4位に終わったのはボッタス。ライコネンが5位でゴールし、6位以下、オコン、ペレス、マグヌッセン、グロージャン、マッサが入賞を果たした。アロンソはマッサに0.860秒差で11位に終わっている。

スタート直後に後退したマクラーレンのバンドールンは14位で完走した。

鈴鹿サーキットの熱戦を終えたF1サーカスはこの後、約2週間の期間を経て次の舞台となるアメリカ・テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズに移動する。2017年シーズン第17戦US GPは20日(金)日本時間24時にスタートすることになっている。

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