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  • 鈴鹿で出会った熱狂的なファン

ファインダー越しのF1 - 2015年シンガポールGP&日本GP

Mark Sutton / Jim
2015年10月3日

F1フォトグラファーのマーク・サットンが2015年シーズン第13戦シンガポールGPと同第14戦日本GPで撮影したお気に入りの写真を紹介する『ESPN』独占コラム!

【マーク・サットン 2015年10月1日】

返ってきた"一等賞ポーズ"

カメラモデル:Nikon D4 | エクスポージャー: 1/320sec | 絞り値(アパーチャー):F5.6 | ISOスピード:2000 | レンズ:70-200mmズーム | Photo by Mark Sutton © Sutton Images
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セバスチャン・ベッテルのお約束のポーズをとらえたナイスショットだ。メルセデスのペースが低迷する奇妙な週末だったとはいえ、昔のベッテルが蘇り、調子を取り戻した週末でもあった。私がこの写真を気に入っているのはテレビカメラとそのカメラマンが写っていること。ほとんどの人はこのカメラに映る画に馴染み深いはずだからだ。フェラーリがパルクフェルメに入れず、遅いお祝いだったものの、私のいた位置からは喜びのシーンが見えたのでよかった。パルクフェルメの照明がとても素晴らしく、この場面をうまくとらえられた上に、連射も可能だった。カメラマンをカットして編集することもできたが、彼の笑顔とベッテルと同じように喜ぶ表情が見えるのでお気に入りだ! 困惑した興味深いところはベッテルがヘルメットにいくらかの微調整を加えていたこと。レギュレーションでは認められていないはずだが、シーズンが始まった頃にはなかった渦巻きがヘルメットのサイドに新たに加えられていた。

リーダーに続け

カメラモデル:Nikon D4 | エクスポージャー: 1/800sec | 絞り値(アパーチャー):F3.5 | ISOスピード:800 | レンズ:70-200mmズーム | Photo by Mark Sutton © Sutton Images
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これはFP2でのひとコマ。メルセボーイズ(メルセデスコンビ)はラップごとにピットレーンに戻り、スタート練習に励んでいた。通常なら土曜日のFP3でよく見る光景だが、ここでの走行時間的には予選セッションと同じ時間帯がFP2だ。私が立っていたこのアングルからはターン1にかけてブリッジに掲示されていた"Your Singapore(あなたのシンガポール)"のメッセージをフレームに収めることができ、さらにルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグの2人がかなり接近した場面でもある。

火花を上げるロータス

カメラモデル:Nikon D4 | エクスポージャー: 1/15sec | 絞り値(アパーチャー):F18 | ISOスピード:200 | レンズ:500mmテレフォト | Photo by Mark Sutton © Sutton Images
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今年のナイトレースは火花の場面が本当に素晴らしい。日中でも目にすることはできるものの、照明の下というのがまた素晴らしさを強調している。500mmの長めのレンズを使い、上述のハミルトンとロズベルグの画像を撮影したのと同じ場所から、第1コーナーに向かってパンしながら撮った一枚。ここに陣取っていたのはこの付近にあるバンプに弾むマシンが火花を散らすところを撮影できればと思ったから。今回紹介している画像はパストール・マルドナドのロータスがまさにその願った火花を上げているところだ。スパークスショットはバーレーンで撮り、今回のシンガポールときて、今度は11月のアブダビでも同じような画が撮れるだろう。

熱狂的なファン

カメラモデル:Nikon D4 | エクスポージャー: 1/320sec | 絞り値(アパーチャー):F4 | ISOスピード:400 | レンズ:24-70mmズーム | Photo by Mark Sutton © Sutton Images
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日本GP週末のスタートに収めた一葉。木曜日のピットウオークだ。あまり多くの人には知られてないと思うが、ピットウオークが終わるとピットレーンが開放され、地元の小学生たちが入ってくる。各校(クラス)でチームを選び、または充てがわれる。つまり10チームに10校だ。あるチームや1人のドライバーに対する関心を集めるのには役立っているだろう。そして彼らは昔ながらの自転車用ヘルメット、代表的なバイク用ヘルメットなどを自らカラーリングしている。この写真の子どもたちが持ち込んだセバスチャン・ベッテルをモチーフに厚紙で作ったメガネは正直すごいと思った。その後、子どもたちがガレージと逆側に座ったので撮影にはピッタリだった。皆、本当に熱狂的で、他の開催地がなぜ同じように地元の小学生を招待しないのか分からない。素晴らしいアイデアだと思うし、若い人々にF1の良さを伝える最高の方法だと思うのに。

木っ端みじんに散った願い

カメラモデル:Nikon D4 | エクスポージャー: 1/1000sec | 絞り値(アパーチャー):F7.1 | ISOスピード:400 | レンズ:500mmテレフォト | Photo by Mark Sutton © Sutton Images
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スタートの撮影は昨年、ジュール・ビアンキが悲劇の事故に見舞われた場所からそう遠くないところから後ろ向きに行っていた。最初の連続コーナー後に迎える上り坂の部分だ。巨大スクリーンでスタートシーンを見た後、ターン1で数台がからむ混乱があったのを確認した。集団が通過していった後にやってきたのがフェリペ・マッサだ。明らかにタイヤに苦しんでいる。それを見た私は500mmに切り替えた。いつもなら走ってくるマシンを撮るのに7200を使うが、より近い画像を収めるには500を使ってパンしなければならない。かなりタイトだった上にウイングが破壊されつつあり、タイヤもフラットになっていた。じっくり見てもらえると、ホイール自体も明らかに破損している。ダメージは相当だと思っていたので、彼がピットにたどり着いたシーンをスクリーンで見た時には正直驚いたことを認めなければならない。

アイルトンに追いついた日

カメラモデル:Nikon D4 | エクスポージャー: 1/500sec | 絞り値(アパーチャー):F7.1 | ISOスピード:400 | レンズ:70-200mmズーム | Photo by Mark Sutton © Sutton Images
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この時、私は表彰台の真横にいた。フォトグラファーの中で8人しか認められない特別なポジションだ。今回のように表彰台の真横にいる時は通常ならこんなショットはまず撮れない。新しいピットレーン施設の一部であり、パルクフェルメを見渡すこのアングルはとっておきのボーナスだ。ルイスはパルクフェルメに入ってくるなりチームに挨拶し、心から喜んでいる様子だった。マシンを軽くたたき、上に立って手を振り、チームの元にジャンプしながら駆け寄っていった。私のポジションは最高だったので、そこから素晴らしいショットをカメラに収められた。もちろん、今回の勝利がハミルトンにとって重大だったのは間違いない。子供の頃からのヒーローだったアイルトン・セナに並んだのだから。これがそれを祝う瞬間のシーンだ。だからいつものパルクフェルメ以上にこの写真には物語が含まれている。実は、1993年に鈴鹿でセナが勝利を祝うシーンを収めた画像と本当によく似ている。レース後に『Instagram(インスタグラム)』に掲載したのが次の一枚だ。

Sutton Images | Twitter

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