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ハミルトン優勝、赤旗で全周回を満たさず終了

M.S.
2014年10月5日
セーフティカースタートになった鈴鹿 © Sutton Images
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立体交差で時計周りと反時計回りが切り替わるユニークな鈴鹿サーキットにて、5日(日)15時から2014年FIA F1世界選手権第15戦日本GP決勝が実施された。

土曜日に行われた予選ではメルセデスのニコ・ロズベルグがポールポジションを獲得し、チームメイトのルイス・ハミルトンが2番手につけた。2列目にはバルテリ・ボッタスとフェリペ・マッサとウィリアムズ勢が並んでいる。

予選11番手のジャン-エリック・ベルヌ(トロ・ロッソ)と同17番手のパストール・マルドナド(ロータス)はエンジン交換のために10グリッド降格のペナルティを受け、それぞれ20番グリッドと22番グリッドへ。2年ぶりの鈴鹿に挑むケータハムの小林可夢偉は19番手からスタートすることになる。なお、今週末にペナルティを5グリッド分しか消化できなかったマルドナドの残る降格分は、次戦に繰り越される。

サーキットは1周5.807km、決勝レースは53周で行われる。今週末はハードコンパウンド(プライム)とミディアムコンパウンド(オプション)の2種類のドライタイヤが持ちこまれているものの、台風18号の接近で決勝日の鈴鹿は雨に見舞われており、晴天用タイヤの出番はなさそうだ。

スタート時は雨脚が強まり、気温19度、路面温度23度のウエットディションだった。激しい雨の影響で、レースはセーフティカー先導の下でスタート。足元には全車が大雨用のウエットタイヤを装着している。

低速での走行ながらも、雨量が多くドライバーたちはアクアプレーニングの危険性を訴えている。ケータハムのマーカス・エリクソンがスピンを喫してコースオフしたが、何とか隊列の最後尾に戻った。

2周目の途中で赤旗が掲示され、22台のマシンはセーフティカーにしたがってピットレーンに並んで天候の回復を待つ。雨がやむのを待って15時25分にセーフティカー先導でレースが再開された。

だが、マシンがコースに間もなく、5番手フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)のマシンが突如パワーを失ってコース脇でストップ。横を通り過ぎる隊列に取り残されたアロンソは為す術なくコックピットを後にした。

路面コンディションは徐々に改善しているものの、しばらくセーフティカーランが続く。複数のドライバーからレース可能なコンディションだとの無線が飛んだ末、9周目の終わりにセーフティカーが解除された。

セーフティカーが戻ると同時にジェンソン・バトン(マクラーレン)とマルドナドがピットへ向かう。2人はインターミディエイトに履き替えてコースに戻った。水しぶきを上げながら各車はポジションを争い、11周目に入ったところでトップ10はロズベルグ、ハミルトン、ボッタス、マッサ、ダニエル・リカルド(レッドブル)、ケビン・マグヌッセン(マクラーレン、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、キミ・ライコネン(フェラーリ)、セルジオ・ペレス(フォース・インディア)、ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)となった。

12周目に入ったところで得点圏内のボッタス、リカルド、マグヌッセン、ライコネン、ペレス、クビアトをはじめ、多くのドライバーがインターミディエイトに交換すべくピットへ向かう。隊列の後方では16番手を走っていた可夢偉もこのタイミングでタイヤを履き替えた。

次の周回でメルセデス勢以外の残るトップ10メンバーがピットへ向かい、ウエットタイヤで粘るロズベルグ、ハミルトン、そしてマルシャのジュール・ビアンキが3番手を走る形となる。さらに翌周にロズベルグとビアンキがピットへ。相棒のタイヤ交換を待って1周後のピットインを目指したハミルトンだが、途中で若干コースを外れ、インターミディエイトを履いてコース復帰したときにはわずかにロズベルグに届かなかった。

ピット作業が落ち着いた後はレッドブル勢が活躍を見せ、ベッテルとリカルドがマッサとボッタスのウィリアムズコンビをかわして前に出る。4番手ベッテルの14秒先にいるのは、レース再開直後のタイヤ交換が奏功して8番手スタートから3番手に上りつめたバトン。20周目時点のトップ10はロズベルグ、ハミルトン、バトン、ベッテル、リカルド、ボッタス、マッサ、ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)、ライコネン、クビアトとなっている。

雨で禁じられていたDRSの使用は25周目に許可された。この頃、上位メンバーではいち早く9番手ライコネンとクビアトがインターミディエイトから新たなインターミディエイトへとつなぐべくピットに入ったが、フェラーリのピット作業にトラブルが生じてライコネンが11秒ほど足止めされてしまう。ライコネンはポイント圏外の14番手でコースに戻った。

先頭を走る2台のギャップはDRSが解禁されるまでに1秒以内に入っており、ハミルトンがDRSの力を借りてロズベルに対して激しくプッシュする。ターン1の入り口で挙動を乱したハミルトンがコースオフする一場面も見られたが、なおもロズベルグのDRS圏内に戻って接戦を続行した。

緊張感の漂う走りを続けた2人のポジションは29周目についに入れ替わり、ターン1のアウトから仕掛けたハミルトンがリードを奪う。前がクリアになったハミルトンは1分53秒台で周回するも、対するロズベルグは1分56秒台で2人の差は見る間に広がっていった。30周目には4番手のベッテルが新しいインターミディエイトに履き替えている。

表彰台が見えている3番手バトンは32周目にピットへ向かうも、タイヤ交換に手間取りレッドブル勢の後ろ5番手に下がってしまった。ニュータイヤを履いた3番手に上がったベッテルは2回目のタイヤ交換を控えている僚友リカルドの前でファステストラップを連発する走りを見せている。

ラップリーダーのハミルトンが34周目に入ったところで2番手ロズベルグもピットイン。ハミルトンは35周目の終わりにタイヤを交換し、同じ周回で12番手ライコネンも4回目のピットストップを行っている。暫定トップになったリカルドのピット作業が終わった段階で上位5名のオーダーはハミルトン、ロズベルグ、ベッテル、バトン、リカルドとなった。

レース中盤からコースの一部でまた雨が落ち始めており、勢いが強まってきた41周目に再度DRSの使用が禁じられた。タイヤが新しいリカルドから猛プッシュを受けていた4番手バトンだが、DRS使用が禁じられるまでに一度奪われたポジションを再び取り戻している。

ほとんどのマシンがインターミディエイトのままで周回を重ねているものの、一部では早めにウエットタイヤに切り替えて賭けに出るドライバーが出始める。42周目には14番手マグヌッセンがウエットを選んでおり、またしてもリカルドに先行されたバトンはチームメイトに続いてウエットでの走行に切り替えた。

その間にザウバーのエイドリアン・スーティルがターン7のバリアに接触。しばしイエローフラッグが振られていたが、ビアンキがターン8でストップして44周目にセーフティカーが出動する。これを見て動いたのがフォース・インディア勢で、6番手と9番手を走行していたヒュルケンベルグとペレスに新しいインターミディエイトを履かせてコースへと送り出した。

ハミルトンとロズベルグはコース上にとどまることを選び、3番手ベッテルは新たなインターミディエイトにつなぐ。セーフティカー先導下での走行が続いていたが、46周目に赤旗が掲示され、47周目にそのままレース終了となることが発表された。

全周回は消化されなかったものの、雨の鈴鹿の覇者はハミルトンで確定。2番手以降はロズベルグ、ベッテル、リカルド、バトン、ボッタス、マッサ、ヒュルケンベルグ、ベルヌ、ペレスまでがポイントを獲得した。

11番手クビアトからライコネン、グティエレス、マグヌッセン、ロマン・グロージャン(ロータス)、マルドナド、エリクソン、マックス・チルトン(マルシャ)、可夢偉までが完走。ビアンキとスーティルは完走扱いとなっている。

終盤にストップしたビアンキは救急車で病院に搬送された模様。チームによればスーティルには大事がなかったとのことだ。

連戦で行われる次戦は初開催の第16戦ロシアGP。最初のセッションである金曜フリー走行回目は10日(金)日本時間15時にスタートする予定だ。

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