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ハミルトン、余裕の勝利!

M.S.
2012年9月9日
終始レースをリードしたハミルトン © Getty Images
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カレンダーきっての高速サーキットであるイタリアのアウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ(モンツァ・サーキット)にて、9日(日)日本時間21時から第13戦イタリアGP決勝が行われた。

長いストレートを備えたこのサーキットは全長5.793km、決勝レースは53 周で行われる。DRSゾーンは2カ所に設定され、1つ目のゾーンはスタート・フィニッシュストレート、2つ目はレズモの2つ目のコーナーを210m過ぎた地点からアスカリシケイン手前にかけての部分だ。

地元イタリアのメーカーであるピレリはプライムにハード、オプションにミディアムの2種類のドライタイヤを用意しており、決勝は1ストップ、もしくは2ストップ作戦になると予測されていた。

ヨーロッパラウンド締めの一戦であるモンツァにドライバーズチャンピオンシップリーダーとして凱旋したのはフェラーリのフェルナンド・アロンソ(164ポイント)だったが、トラブル続きの今週末は予選Q1とQ2で速さを見せながらもQ3でメカニカルトラブルに見舞われ、予選10番手に終わった。

夏休み前から調子を上げてきたマクラーレンがライバルであるフェラーリの本拠地でフロントローを独占し、ルイス・ハミルトンとジェンソン・バトンがグリッドの最前列に着く。フェリペ・マッサ(フェラーリ)が予選3番手につけてチームの母国グランプリで体面を保った。

強豪チームを抑えて予選4番手の快挙を成し遂げたフォース・インディアのポール・ディ・レスタはギアボックス交換により5グリッド降格。これによってミハエル・シューマッハ(メルセデス)が2列目に繰り上がっている。

他にも一週間前のベルギーGPでジャンプスタートと他車との接触でそれぞれ5グリッド降格ペナルティを科された予選12番手のパストール・マルドナド(ウィリアムズ)が合わせて10グリッド降格され、22番グリッドからレースをスタート。ザウバーの小林可夢偉は8番グリッドについた。

スタート時のタイヤとしてプライムを選んだのは12番グリッドのセルジオ・ペレス(ザウバー)、15番グリッドのダンブロジオ、22番グリッドのマルドナド、そして予選でタイムを計測できずに最後尾からのスタートとなったニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)の4名。

レーススタート時の天候は晴れ、気温28度、路面温度39度のドライコンディションだった。シグナルが消えるとマッサが好スタートを切って2番手バトンをかわし、ターン1までにハミルトンに並びかける。しかしハミルトンをパスするには至らず、マッサは反撃に出たバトンとバトルの末に2番手をキープ。6番手スタートのニコ・ロズベルグ(メルセデス)が入賞圏外にポジションを落とす一方、アロンソがスタートから2周目までに6番手まで浮上した。

初期の隊列はハミルトン、マッサ、バトン、シューマッハ、ベッテル、アロンソ、キミ・ライコネン(ロータス)、小林可夢偉(ザウバー)、ディ・レスタ、ブルーノ・セナ(ウィリアムズ)のオーダーで落ち着いた。

4周目にはベッテルがシューマッハをパス。シューマッハはその後方からやってきたアロンソの猛攻にさらされることとなった。新旧フェラーリドライバー対決は7周目まで続き、アロンソに軍配が上がっている。

後方では入賞圏争いをしていたブルーノとロズベルグが5周目に接触したものの、両者ともレースを続けている。ブルーノの第1スティントは順調とは言いがたく、8周目には前を行くディ・レスタをパスしようとした際にコースサイドに押し出されてしまった。

10周目、トロ・ロッソのジャン-エリック・ベルヌが最初のシケインで単独スピンを喫してストップし、一時的にDRSの使用が禁じられた。

ポイント圏内のメンバーでは7番手シューマッハが最初にタイヤ交換を行い、ハードタイヤでコースに復帰。18周目にはペレスに6番手のポジションを奪われたライコネンが同じくハードに履き替えている。

一方、イタリアファンの前でバトンの追撃をしのいできたマッサだが、19周目についにポジションを明け渡す。

そのマッサがタイヤを交換した後、チームメイトのアロンソはベッテルと同時にピットイン。ここでベッテルの前に出ようとしたアロンソだが、きわどいタイミングでベッテルの後ろに戻った。

先頭を走るハミルトンは僚友バトンを従えて悠々としたレース運びを見せる。バトンのピット作業では右フロントがもたついたものの、その後でピットに入ったハミルトンは問題なくタイヤ交換を済ませた。

23周目にハミルトンがピットストップを行ったことで、タイヤ交換のタイミングを引き延ばしているペレスがラップリーダーとなる。この頃にはほとんどのドライバーが1回目のピット作業を終えていた。

ペレスの後ろにはスターティンググリッドと同じ順にハミルトン、バトン、マッサが続き、アロンソが果敢に4番手ベッテルにアタックする。ベッテルに阻まれてコースを外れる場面を見せながらもアグレッシブに攻め続けたアロンソは、29周目にベッテルを料理してティフォシの大歓声を浴びた。ベッテルはアロンソをコース外に押し出したことでドライブスルーペナルティを科されている。

30周目にペレスがピットに入り、トップ10はハミルトン、バトン、マッサ、アロンソ、ベッテル、シューアッハ、ライコネン、ロズベルグ、ペレス、ウェバー、ディ・レスタのオーダーに。

マクラーレンコンビが1-2フィニッシュに向けて中盤から終盤に向かおうとしていた時、なんとバトンが失速してパラボリカ直前でマシンを停止。マクラーレンに起こった悲劇はそのままフェラーリの幸運につながり、マッサとアロンソにW表彰台のチャンスが転がり込んだ。

38周目には4番手シューマッハが2回目のピットストップを実施して可夢偉がポイント圏内に浮上。そのしばし後にロズベルグも2ストップ作戦を決行し、9番手の可夢偉にシューマッハ、ロズベルグが続く形となる。

40周目にはアロンソがマッサの前に出た。次々と前を行くマシンをかわしながら4番手に上がってきたペレスの進撃を抑えるべき位置取りとなったマッサだが、ペースは明らかにペレスの方が勝り、あっという間に詰め寄られた末に先行を許してしまう。

ペレスは次の標的をアロンソに定め、46周目にあっさりとオーバーテイクを決めた。

10番手付近では可夢偉がメルセデス勢に抜かれて11番手に落ちていたが、48周目に6番手を走行中のベッテルがチームからマシンを止めるよう指示を受けたことで再びポイント圏内に入っている。

レース終盤には新しいタイヤを装着しているメルセデス勢が1ストップのライバルたちを尻目にコース上で着実にポジションを上げていく。

レースも最終局面の52周目、24番手からスタートして終始後方でのドライブを強いられたヒュルケンベルグがガレージへ。さらに、ウェバーがアスカリ出口でコントロールを失ってスピンし、いったんはコースに復帰しながらもスローダウンしてピットへ戻り、2人共にあと一步のところで一足先にレースを終えた。

そして53周目が終わり、後方で起こったバトルやトラブルをすべて関知せずにトップを守りきったハミルトンがトップチェッカーを受ける。2位ペレス、3位アロンソがハミルトンと共に表彰台に上った。

4位以降はマッサ、ライコネン、シューマッハ、ロズベルグ、ディ・レスタと続き、ウェバーのスピンで9位に上がった可夢偉と10位ブルーノまでがポイントを獲得。

11位のマルドナドとダニエル・リカルド(トロ・ロッソ)、ダンブロジオ、ヘイキ・コバライネン、ヴィタリー・ペトロフ(共にフェラーリ)、シャルル・ピック、ティモ・グロック(共にマルシャ)、ペドロ・デ・ラ・ロサ、ナレイン・カーティケヤン(共にHRT)がチェッカーフラッグを受け、終盤にストップしたウェバー、ヒュルケンベルグ、ベッテルは完走扱いとなっている。

次戦はナイトレースの第14戦シンガポールGP。最初のセッションである金曜フリー走行1回目は21日(金)日本時間19時にスタートする予定だ。

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