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アロンソが勝利! ハミルトンはリタイア

Kay Tanaka
2010年9月12日 « イタリアGP予選後の記者会見パート2 | 新GP2王者マルドナドのF1昇格は? »
バトンがスタートで飛び出すも、アロンソが逆転勝利 © Getty Images
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12日(日)日本時間21時(現地時間14時)から2010年F1世界選手権第14戦イタリアGP決勝レースが、アウトードロモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ(全長5.793km)で行われた。レース周回数は53周、レース距離は306.720kmとなっている。

11日(土)に行われた公式予選でポールポジションを手にしたのは、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)。フェラーリにとっては約2年ぶりのポールポジション獲得となった。2番手にジェンソン・バトン(マクラーレン)、3番手にフェリペ・マッサ(フェラーリ)が続き、ドライバーズ選手権2位のマーク・ウェバー(レッドブル)が4番手。ランキング1位のルイス・ハミルトン(マクラーレン)は5番手となり、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)は6番手。小林可夢偉(BMWザウバー)は13番手、山本左近(HRT)は24番手だった。

予選中にティモ・グロック(ヴァージン)のタイムアタックを妨害したとして、ヴィタリー・ペトロフ(ルノー)に5グリッド降格処分が下された。またグロックも予定外のパーツ交換を迫られ、最後尾スタートとなっている。

レーススタート時のコンディションは気温24℃、路面温度35℃のドライ。今週末のイタリアGPにブリヂストンはソフトコンパウンド(オプション/ソフトタイヤ)とハードコンパウンド(プライム/ハードタイヤ)という2種類のタイヤを投入した。

各車フォーメーションラップに入ったが、可夢偉の姿がない。可夢偉のマシンにはハイドロリック系のギアボックストラブルが発生してしまい、ピットスタートを余儀なくされたのだ。

可夢偉以外の23台がグリッドについてレーススタート! アロンソの蹴りだしが悪く、必死にけん制するもバトンがトップで第1コーナーを通過し、フェラーリ勢が続いた。後方ではベッテルがポジションを落とし、ニコ・ヒュルケンベルグ(ウィリアムズ)が6番手に浮上した。しかしベッテル以上にスタートが悪かったのはウェバー。一気に10番手まで落ちてしまった。

第2シケインで4番手のハミルトンがフェラーリ勢に仕掛けたが、ハミルトンの右フロントタイヤがマッサの左リアタイヤと接触し、ステアリングロッドが破損。続くレズモ1で曲がり切れず、ハミルトンはここでリタイアとなった。ドライバーズ選手権首位として臨んだイタリアGPだったが、ノーポイントでアジアラウンドに向かうこととなってしまった。

一方、ピットレーンからスタートを切った可夢偉にもトラブルが発生。1周を走り切ることなく、マシンを降りてしまった。やはりギアボックストラブルが完治していなかったようで、ドイツGP以来のノーポイントとなっている。

レースは5周目。この時点ではバトン、アロンソ、マッサ、ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、ロバート・クビサ(ルノー)、ヒュルケンベルグ、ベッテル、ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)、ウェバー、セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)というオーダーだ。最高速で勝るフェラーリ勢はバトンから1秒ほどの位置につけているが、最終コーナーなどの中高速コーナーではダウンフォースをつけているバトンのマシンの通過スピードのほうが速いこともあって、なかなかオーバーテイクできない。一方、ウェバーはシューマッハをバックストレートでかわし8番手に浮上。目の前はベッテルだ。

10周目の時点で、4番手ロズベルグはトップ3から5.5秒ほど遅れた位置。少し離れてクビサが追いかけているが、ヒュルケンベルグ、ベッテル、ウェバーが抑えられる格好だ。

13周目にはバトンが1分26秒695というファステストラップをマークし、アロンソとの間隔を1.6秒に広げた。バトンは中高速コーナーがあるセクター2でタイムがよく、アロンソは直線とシケインから構成されているセクター1で速いという状況。マッサを含めたトップ3はこの時点で1分26秒9から1分27秒フラットで走行しているが、4番手のロズベルグは1分27秒後半でのラップとなっているため、7秒ほどのギャップが生まれている。

19周目はアロンソが1分26秒048というファステストラップをたたき出し、バトンとのギャップを1秒に縮めた。これに対し、マッサは少し遅れている格好。第1シケインのブレーキングでミスし、オーバーランしたことでタイヤを少し傷めたようだ。すでに4番手ロズベルグはマッサから10秒遅れだ。

21周目には無線で「エンジンがダメになってきている」と叫んだベッテルがウェバーにオーバーテイクを許し、ラップタイムもウェバーより2秒遅れた。その次の周にはウェバーと同等のラップタイムに戻したが、後方のシューマッハとのギャップが縮まった。ベッテルにとっては厳しい展開となった。

35周目にはバトンが1分25秒569、アロンソが1分25秒603、マッサが1分25秒549を刻み、マッサがファステストラップをもぎ取った。また、上位勢ではクビサを皮切りにウェバーとロズベルグがピットイン。そして36周目の終わりにバトンがピットストップを行い、迅速な作業を終えたコースに戻った。その間、アロンソとマッサは自己ベストタイムを刻み、アロンソが翌周にピットイン。ピットアウト後にバトンとサイド・バイ・サイドでターン1に向かったが、なんとかバトンを抑えて通過した。この動きをスタンドのティフォシたちはスタンディングオベーションで称賛。マッサはその次の周にピットに入ったが、アロンソやバトンの直後となる3番手でコースに戻った。

アロンソはその後ペースを上げ、48周目になるとバトンとのギャップは3秒に広がった。最後でもそのギャップを維持したアロンソが、トップチェッカー! アロンソにとっては今シーズン3勝目で、マクラーレンに在籍していた2007年イタリアGP以来のポール・トゥ・ウインを決めた。2位バトン、3位マッサと続いている。

4番手のベッテルはファイナルラップまでピットストップを待ち、最後の最後でピットイン。そのままポジションをキープして、4位に入った。5位にロズベルグ、6位にウェバー、7位にヒュルケンベルグ、8位にクビサ、9位にシューマッハ、10位にバリチェロが続いた。一方、可夢偉はオープニングラップでマシントラブルによりリタイアしている。

ランキング首位でイタリアGPに挑んだハミルトンは、まさかのリタイアでノーポイント。これにより、ドライバーズ選手権でウェバーが再び首位に立った。ハミルトンに続き、アロンソが3位に浮上している。

ファステストラップを記録したのはアロンソで、52周目に1分24秒139をたたき出した。アロンソはポールポジション、勝利、ファステストラップのハットトリックを達成している。

次戦の第15戦シンガポールGPは2週間後にナイトレースとして開催される。最初のセッションとなる金曜フリー走行1回目は24日(金)の日本時間19時からスタート予定だ。

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