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わずか1台のラストアタック・・・ポールはルクレール

Jim
2019年9月7日
© Miguel MEDINA / AFP
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モンツァ・サーキットを舞台に7日(土)、2019年FIA F1世界選手権第13戦イタリアGP予選が実施され、フェラーリのシャルル・ルクレールがポールポジションを手に入れた。

3回にわたって行われたフリー走行はいずれもフェラーリドライバーがトップに立ち、予選前の土曜フリー走行ではセバスチャン・ベッテルが最速タイムを記録しているが、2番手に続いたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とのギャップはわずかに0.032秒しかない。

先週末のスパと同様、モンツァでも複数のドライバーが新しいエンジンコンポーネントを投入した関係でペナルティを受けることが決まっており、Honda製パワーユニットのスペック4を搭載するフェルスタッペンとトロ・ロッソのピエール・ガスリーに加えて、ルノーの最新スペックを手に入れたマクラーレンのランド・ノリスも後方スタートを強いられる。母国グランプリに挑むフェラーリも2台に最新スペックエンジンを投入したが、レギュレーションで認められた規定数の範囲内であるため、ペナルティは受けない。

雲はあるものの青空が広がるモンツァでは気温22.4度、路面温度36度、湿度53.1%のドライコンディションでQ1スタート時刻を迎え、ウィリアムズのロバート・クビサが先頭でコースインすると、他のドライバーたちも後に続く。フェラーリの2台はミディアムタイヤで出陣し、他よりも始動を遅らせたメルセデス勢はソフトタイヤを選んでいる。

序盤のアタックではルノーのニコ・ヒュルケンベルグが1分20秒155を刻んでトップに立つも、ルクレールが0.029秒上回り、3番手につけたバルテリ・ボッタス(メルセデス)が0.03秒差とギャップはほとんどない。ボッタスの僚友ルイス・ハミルトンが4番手にいるが、5番手にはルノーのダニエル・リカルドが食い込んでおり、6番手タイムだったベッテルをしのいでいる。それでも、7番手のアレキサンダー・アルボン(レッドブル)を含めてもトップとの差は0.25秒しかなく、リカルドからアルボンまでの3人は1,000分の8秒差という超接近戦だ。

フェルスタッペンはQ1残り5分を切ってガレージを出発したが、その直後、レーシング・ポイントのセルジオ・ペレスがパワーを失ってコース上に停車。セッションは赤旗が振られ、Q1の残り時間を告げる時計は4分34秒で止められた。ペレスはコースマーシャルの待機場所近くでストップしたため、コースへの出入り口が近かったことから、数分でセッション再開の時を迎える。

この時点でノックアウトゾーンにはロマン・グロージャン(ハースF1)、ペレス、ジョージ・ラッセルとクビサのウィリアムズ勢、ノータイムのフェルスタッペンの名前があった。

セッションが再開されると同時にマシンがコースになだれ込み、トップタイムをマークしていたルクレールはミディアムタイヤのまま、ベッテルはソフトタイヤに切り替えていたが、タイムを更新することなくピットに引き上げている。

新しいタイヤセットを投入してアウトラップに臨んだフェルスタッペンはパワーロスを訴えてピットに引き上げ、結局タイムを残すことなく予選を終えた。

Q1で脱落したのは16番手だったグロージャンほか、ペレス、ラッセル、クビサ、フェルスタッペンの5名。フェルスタッペンのレース出走可否はスチュワードの判断に委ねられるが、フリー走行のタイムを踏まえれば問題なく認められるだろう。とはいえ、新しいパワーユニットを載せたばかりとあってトラブルの程度が気がかりだ。

Q2は開始から1分半ほど経過したところでトロ・ロッソのダニール・クビアトがガレージを離れ、ハースF1のケビン・マグヌッセンとレーシング・ポイントのランス・ストロールが合流した後、メルセデスとフェラーリの各車がソフトタイヤ――ベッテルはQ1終盤に使ったユーズドのタイヤセット――を装着してコースに向かう。好ペースを発揮しているルノーの2人もソフトタイヤを選んでいる。

14名のタイムが刻まれた時点でトップはルクレール。1分19秒553を刻んだ。0.153秒差でハミルトンが控え、ベッテルはハミルトンに0.009秒届かず3番手だった。アルファロメオ・レーシングのキミ・ライコネンはパラボリカでコースを飛び出してしまい、最初のアタックを断念してピットに引き上げた。

クビアトがピットに戻るインラップの途中で「トウが必要」とチームに伝えたところ、トロ・ロッソのピットウオールは「分かっている。次で」と返答。クビアトはトップから1.268秒遅れの10番手につけており、Q3進出を確実に果たすにはわずかでもタイムを削りたいところだ。

残り2分強を迎えたタイミングでアルボンを先頭に15台が間を置かずにコースイン。どのドライバーも前にいるマシンのスリップストリームを生かしてペースアップを図ろうと躍起だ。

アルボンは自己ベストを更新できずにポジションは変わらず6番手、ライコネンがトップ10に食い込んでいき、相棒のアントニオ・ジョビナッツィも同等のペースを発揮するが、1,000分の2秒差で11番手にとどまった。ジョビナッツィ以外で予選順位を確定させたのは12番手だったマグヌッセン、クビアト、ノリス、ガスリーだ。

Q2のトップに立ったのはルクレールのタイムを0.089秒更新したハミルトン。今週末で初めてフェラーリドライバー以外がタイムシート最上位に立ったことになる。フェラーリ勢が2番手と3番手に続き、リカルドが勢いを維持したまま4番手につけており、ボッタスやアルボンを上回っている。

ポールシッターが決まるQ3も出陣の頃合いを見計らう陣営がほとんどで、動き出したのはピットレーン出口の信号が青に変わって2分が経過しようというタイミングだ。ハミルトン、ボッタス、ベッテル、ルクレールの順でガレージを離れるも、メルセデスの2台は出口で停車したため、先にコースに入ったのはフェラーリ勢だった。

ベッテルが隊列をリードする形でルノーの2台をはさんでルクレール、ハミルトンとボッタスの間にはマクラーレンの2台がいた。

ルクレールが1分19秒307を刻んでトップに立ち、ハミルトンが0.039秒差、ベッテルが0.150秒遅れでトップ3に並んだ頃、パラボリカでライコネンがマシンのコントロールを失ってスピンを喫し、高速状態でグラベルに乗り上げてクラッシュを喫してしまう。これでセッションは赤旗中断となり、コースに出ていた全員がピットへの帰還を強いられた。幸い、ライコネンにケガはないようで、自力でコックピットを脱しているが、マシンはリアを中心に激しいダメージを受けており、チームクルーは長い夜を過ごすことになりそうだ。

Q3は6分35秒を残して時計がストップ。この時点でタイムを残していたのは7名、トップから順にルクレール、ハミルトン、ボッタス、ベッテル、リカルド、ヒュルケンベルグ、マクラーレンのカルロス・サインツだ。トップ3が0.047秒差で連なる混戦模様の中、アルボンはアタックラップ中にライコネンがクラッシュしたため、再開後に仕切り直しとなる。新しいソフトタイヤが1セットしか残っていなかったストロールは序盤のアタックには参加していない。

パラボリカのタイヤバリア修復とグラベルの原状回復のため、およそ10分の中断となった。再開してすぐにコースに向かうドライバーはおらず、残り2分を切ってようやくピットレーンがにぎやかになる。9台すべてが団子状態でアウトラップに臨み、ポジション取りでも激しい攻防が見られた末、抜け出したサインツが集団をリードする形となったが、互いに牽制し合うあまり、チェッカーフラッグが振られる前にコントロールラインを通過できたのはサインツだけという最悪の状態に・・・。

結局、ラストアタックに挑めたのはサインツのみで、自己ベストタイムを刻むもポジションは7番手のままだ。

ポールポジションはルクレールの手にわたり、ハミルトン、ボッタス、ベッテル、リカルド、ヒュルケンベルグ、サインツが7番手、ともにタイムを残せなかったアルボンとストロールは、セッション序盤にコースに出ていたアルボンが8番手、ストロールが9番手となり、ライコネンが10番手で予選を終えた。

なお、予選終了と同時にスチュワードはQ3終盤の一件を審議すると発表。裁定の結果は追ってお伝えする。

イタリアGP決勝レースは8日(日)日本時間22時10分にスタートすることになっている。

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