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マシンの規約違反でグロージャンが失格

Jim / Me
2018年9月3日 « 「全力を出し切った」とサインツ | バンドールンが今季末でマクラーレン離脱 »
© Dan Istitene/Getty Images
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ルノーの申し立てを受けて調査に乗り出したスチュワードはロマン・グロージャンのハースF1マシンがF1レギュレーションに違反していたことが判明したとして、イタリアGPで6位フィニッシュを果たしたグロージャンを失格処分とした。

ルノーは決勝レース終了からほどなく、ハースF1の合法性に関して申し立てを行っており、チームは詳細を明かさなかったものの、F1レースディレクターのチャーリー・ホワイティングが「フロアの先端部分に関する懸念だ」と説明していた。

その後、FIA技術責任者によってハースF1マシンのフロアが違法と判断され、グロージャンがレース結果から除外されることが発表された。今回の問題はフロア前部周辺に関するもので、主要コーナーの半径はテクニカルレギュレーション第3条7項1号で指定されている。

FIAは7月にテクニカルレギュレーション第3条7項1号d)の曖昧さを明確化するため、技術指南書を発行しており、全チームに対して今週末のイタリアGPまでに従うよう要請していた。2日(日)夜に発行されたスチュワードの声明には、ハースF1が期日までに新しいパーツを製造できず、抗議を受ける可能性を自ら残してしまったと記されている。

失格が確定した場合、ハースF1とグロージャンは8点を失い、モンツァで4位タイに並んだコンストラクターズ選手権はルノーを下回って5位となる。

ハースF1には今回の裁定に対して控訴する権利が認められおり、スチュワードの裁定が発表された現地時間21時31分【日本時間3日(月)4時30分】から1時間以内にその意向をFIAに伝える必要があったが、チームは指定の時間内に、それを行使するとツイートした。

「レースチームを罰するというスチュワードの裁定にわれわれは同意せず、イタリアGPでの6位フィニッシュは有効であるべきだと強く感じる。スチュワードの裁定に上訴する」とチーム代表のギュンサー・シュタイナーはコメントしている。

スチュワードの声明は以下の通り。

「ルノーはFIA F1世界選手権テクニカルレギュレーション第3条7項1号d)が各フロントコーナーの基準面は半径50mm(+/-2mmは許容)でなければならないと定めていると提起した。この条項の文言は複数の異なるチームによって誤って適用されており、説明が求められた。その結果、2018年7月25日にTD/033-18(技術指南書)が発行され、技術指南書に記載された説明に対応するにあたり、各チームにはモンツァのグランプリまでの猶予が与えられた」

「ルノーは彼らが主張するカーナンバー8の画像を提出し、その画像は技術指南書に説明されていた問題の部分がモンツァのグランプリ開幕時点でFIA F1世界選手権テクニカルレギュレーション第3条7項1号d)に違反していたことを示しているとし、したがって、カーナンバー8に対して申し立てを行うと述べた」

「ハースF1は技術指南書を理解していたと主張しており、FIAシングルシーター技術的事項の責任者に連絡を取っていた。電子メールのやり取りを提出し、同じものが技術責任者によってスチュワードにも提出されている。彼らは新たなソリューションの詳細を説明しており、そのソリューションの受理を求めた。やり取りの最後のメールでは彼らのソリューションに関する両方の図面が提供されており、"来る夏休みを踏まえ、シンガポールGPに向けてこのアップグレードを導入するべく努力するが、一部、サプライヤー次第の部分があるため、本件に関しては一定の柔軟性を希望する"と記載されていた」

「FIA技術事項責任者からの返答はその点に触れられていなかったものの、一般的に受け入れられる技術的ソリューションと共に、いくつかの技術的なポイントが明記されていた。ハースF1は本件に対する返答の少なさとタイミングに基づき、彼らのソリューションおよび時期が許容されたと理解していたと述べている」

「スチュワードはチームのさまざまな要点を明確にするために質問し、チームに見解の結論を出すことを許可した」

「スチュワードは技術責任者にカーナンバー8の調査を依頼し、技術責任者の彼らに対する報告(資料40)で当該マシンが技術指南書に明記されているレギュレーション第3条7項1号d)に違反していると特定された」

「スチュワードはFIAシングルシーター技術事項責任者に連絡し、ハースF1が言及した電子メールのやり取りがあったことを確認したものの、彼はハースF1の空力責任者および本件の責任者とのその後のやり取りにおいて、彼らの共有問題に理解を示す一方で、モンツァまでにマシンが修正されない場合、他のチームから抗議を受ける可能性を自ら残してしまうことになると伝えたとも明かしている。ハースF1にはさらなる要点を聴取したいと求め、スチュワードは審理を再招集した」

「ハースF1は空力責任者のメールにおいて、彼が解決策を提案したこと、今回のことは"T-トレイ前部の規定に関連する曖昧さを最善に解釈する方法"について話し合った結果であると主張した。それ自体に関しては説明がなされるまでTD/033-18が曖昧なままだったと述べており、技術指南書が更新されていなかったことから、彼らは彼らのマシンが技術指南書に違反するとは考えていなかったとしている」

「彼らはさらに、技術指南書発行からモンツァのグランプリまでの時間は夏の閉鎖期間を考慮するとわずか3週間しかなく、そのために指定された時間内にソリューションに至ることが不可能だったとも述べた」

「スチュワードは審理を終了し、本件を検討した」

「スチュワードは、技術責任者の報告書に従い、TD/033-18にて明記されているように、当該マシンが2018年FIA F1テクニカルレギュレーション第3条7項1号d)に違反していたと判断した。FIA国際控訴裁判所の前例にある通り、技術指南書は事実上、助言的なものにあたるが、技術指南書はマシンが合法である証拠と共にコンペティターが技術責任者およびスチュワードを納得させられる方法を提供している。今回の場合、当該コンペティターは技術指南書にしたがっておらず、マシンのフロントコーナー外側の半径が50mm以内を満たしていない」

「スチュワードはこれらのパーツ製造の困難さに同情的な一方で、少なくとも他のコンペティターが指定された時間内に実行できていることも強調しておく。加えて、FIA技術部門が当初より彼らのマシンを合法とみなしていなかったことも判明しており、そのことによって、彼ら自身が今現在、直面している状況に至る可能性を残してしまっていた。したがって、順守することがコンペティターの義務であったにもかかわらず、彼らはそうしなかった」

「そのため、スチュワードはTD/033-18に明記されるように、当該マシンが2018年FIA F1テクニカルレギュレーション第3条7項1号d)に違反していると判断し、カーナンバー8を結果から失格とし、順位を改めることとする。さらにスチュワードはこの裁定が結審するまで、問題のパーツを技術責任者に保持・封印することを命じている」

「コンペティターはFIA国際競技規約第15条およびFIA司法懲戒規約第9条1項1号に従い、当該期間の範囲内に、スチュワードの裁定(FIA国際協議規約第12条2項4号に言及されている例外を除く)に対して控訴する権利が与えられていることを通知する」

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