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2時間半の赤旗中断を経てハミルトンが69回目のポール

Jim
2017年9月3日
© Steven Tee/LAT/Sutton Images
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2日(土)、モンツァ・サーキットで2017年FIA F1世界選手権第13戦イタリアGP予選が実施され、メルセデスのルイス・ハミルトンが歴代最多となる69回目のポールポジションを獲得した。

直前に行われた土曜フリー走行は雨天のため44分に渡って開始が遅れ、結局、16分間の走行時間しか確保できず。多くはインストレーションラップを走るにとどめ、タイム計測に臨んだ7名のうち、ウィリアムズのフェリペ・マッサがトップタイムとなる1分40秒660をマークしている。

予選を前にして雨脚は弱まったものの、雨雲が姿を消すことはなく、気温14度、路面温度17度、湿度81%のウエットコンディションで予選を迎えた。ピレリはスーパーソフト、ソフト、ミディアムのドライタイヤを持ち込み、ドライ時の予選Q3用タイヤとしてスーパーソフトを1セット確保するよう指示していたが、この天候ではドライタイヤの出番なし。

ピットレーンの信号が青に変わると、すでに行列を成していた各車が一斉にコースに飛び込んでいく。メルセデスのバルテリ・ボッタスを先頭にタイム計測に入り、9名がタイムを残したところで、ハースF1のロマン・グロージャンがターン1でクラッシュを喫した。直前に走行の危険性を訴えていたグロージャンはアクアプレーニングにはまってコントロールを失っており、事故直後には無線で「だから危険すぎるって言ったじゃん!」と不満をあらわにしている。

グロージャンの事故で赤旗が振られ、Q1は13分31秒を残して時計が止められる。この時点でトップに立っていたのはハミルトンでフェラーリのセバスチャン・ベッテルが2番手、グロージャンが3番手の位置だった。

その後、雨と路面コンディションの状況から2時間以上に渡ってセッション中断が続き、ようやく再開の目処が立ったのは日本時間23時40分、実に予選開始から2時間40分後のことだった。

再びピットレーンの信号が青に変わるとレッドブルのマックス・フェルスタッペンを先頭にウエットタイヤを履いた各車がコースに向かい、クラッシュを喫してすでに予選を終えたグロージャンを除く19台が勢揃いする。

ハミルトンが1分36秒フラットを刻んでトップタイムを更新した後、マクラーレンのフェルナンド・アロンソとフェラーリのベッテルがインターミディエイトタイヤに切り替えたのをきっかけに、同じ動きに出る陣営が相次いだ。

タイヤ交換の利点もあり、多くのドライバーが自己ベストを刻み、最終的にQ1でノックアウトされることになったのは16番手から順にケビン・マグヌッセン(ハースF1)、ジョリオン・パーマー(ルノー)、ザウバーのマーカス・エリクソンとパスカル・ウェーレイン、そして再開後のセッションに参加できなかったグロージャンだ。グロージャンのタイムはQ1でボッタスがマークした1分35秒716のトップタイムから107%以内に届いていないため、決勝レースへの出場可否はスチュワードの判断に委ねられる。

Q2は降雨の予報があったこともあり、ウエットタイヤを履いてコースに向かうドライバーが半数ほどいた。どちらのコンパウンドがコンディションに有利か序盤は判断が難しかったものの、各車の走行で路面が乾いたこともあり、Q2終盤を迎える頃にはインターミディエイトタイヤを履いたドライバーたちが好タイムを連発。

エンジンペナルティでグリッド降格が決まっているマクラーレンのフェルナンド・アロンソは序盤のアタックに参加せず、ライバルたちが新品のインターミディエイトタイヤに切り替えた終盤にユーズドのインターミディエイトタイヤを履いて出陣した。

ハミルトンが1分34秒660をたたき出して他車を突き放す中、Q2敗退を喫したのは11番手のセルジオ・ペレス(フォース・インディア)以下、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、アロンソ、トロ・ロッソのダニール・クビアトとカルロス・サインツだ。

10番手だったフォース・インディアのエステバン・オコンと僚友ペレスのタイム差は0.002秒しかなく、9番手でQ3進出を果たしたマクラーレンのストフェル・バンドールンまでも0.1秒差にすぎなかった。

12分間で争われるQ3が始まるタイミングでまた少し雨が強まり、タイヤ戦略はウエットとインターミディエイトに分かれたが、雨量が思ったよりも多かったようで、インターミディエイトを選んだメルセデス勢やベッテルらは急いでピットに戻り、ウエットタイヤに交換している。

ドライバーのステアリング表示も含め、タイム情報に混乱が見られ、各チームがドライバーに必死に情報を提供しながら続いたQ3はレッドブルコンビが好ペースを披露。一時は1-2態勢を築く場面もあったが、最後の最後に照準をピタリと合わせてきたハミルトンが1分35秒554をたたき出し、2番手以下に1.1秒以上のリードを築いて史上最多記録となる69回目のポールポジションを獲得した。

フェルスタッペンとリカルドのレッドブル勢が2番手と3番手のタイムを残したものの、2人はエンジン交換に伴うグリッド降格ペナルティを受けるため、4番手に食い込んだウィリアムズのランス・ストロールがフロントローからレースをスタートすることになる。5番手につけたオコンと6番手のボッタスが2列目に繰り上がる。

フェラーリはQ3になってタイムが伸びず、とりわけウエットタイヤに苦戦したようで、ライコネンが7番手、ベッテルは8番手止まり、他に、マッサとバンドールンが予選トップ10入りを決めている。

リカルドとフェルスタッペンのエンジンペナルティはそれぞれ20グリッドと15グリッドの降格となり、さらにアロンソが35グリッド降格処分を受け、サインツも新しく搭載したコンポーネントが5基目を数えたため、10グリッド降格処分が科されている。FIAはペナルティを科すにあたり、フリー走行1回目にピットレーンを出発した順番を踏まえてリカルド、サインツ、アロンソ、フェルスタッペンの順に適用していくと発表している。

イタリアGP決勝レースは3日(日)日本時間21時にスタートすることになっている。

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